気になるフローリングのきしみを解決する最適な方法を徹底解説!

気になるフローリングのきしみを解決する最適な方法を徹底解説!

音がするだけなら問題ないと思いがちだが、実はフローリングのきしむ理由は様々なので軽く考えてはいけない。時間の経過とともに修理する費用は増し、ひどい場合には床が抜けてけがをする可能性も考えられる。

負担が少ないうちにきしみを治す方法とプロに修理依頼をするとどのくらい費用が掛かるのか、気になるところを徹底解説する。

また火災保険を利用すれば負担額ゼロで直せる方法なども説明しているので、ぜひ最後まで読んでいただきたい。

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この記事読むことで理解できること

フローリングのきしみを放置することの危険性とは?

フローリングのきしみを放置することの危険性とは?

フローリングを歩くたびにきしみを感じるものの、生活をするうえで問題がないといって、修理を後回しにしていないだろうか。

見た目は問題がなくても、床下では日に日に損傷がひどくなり、気づいたときには深刻な被害を招きかねないのが床である。

まず、この床の小さな変化が持つ危険性を改めて確認していただきたい。

年数が経ってしまっては被害が拡大してしまい取り返しのつかない状況まで進むケースもあるので、注意が必要だ。

 

放置するとシロアリの巣窟になってしまう

放置するとシロアリの巣窟になってしまう

それはキッチンや洗面などの水回り周辺の床だ。

水回りのフローリングにきしみを感じる場合は、もしかしたらシロアリ被害にあっているかもしれない。

ではシロアリの発生しやすい環境の条件を見ていこう。

①黒アリなどの外敵がいない

②湿気があり乾燥していない場所

③食べ物がある(植物の根・丸太・木材の破片)

④水がある(生息に必要な水分が確保できる)

上記の中でシロアリにとって一番重要なのは、『水』である。

水を使用するキッチンや洗面所の床はシロアリにとって最適な住処と言えるだろう。もしも給排水などの水が漏れたことにより、床下に水が浸透していた場合、それはシロアリを徐々に増やすこととなるのだ。

早めに対策を打たなければ、シロアリは増殖し、被害を拡大させ、ひどいときには電気配線をかじり火災の原因となる漏電を引き起こすこともある。

音がするだけだから問題ないと放置することは、家をボロボロにし火事まで引き起こしかねないのだ。

 

床が抜けてしまう

床が抜けてしまう

出典:https://diy.stackexchange.com/questions/47075/repair-hole-in-hardwood-floor-near-garage-door

フローリングのきしみを放置した時、次に想定されるのは、床の陥没だ。

床の下地が腐敗していたり、金物が抜けていたりするきしみの場合には、フローリングの下に組んでいる床組みが破損して、先々床が抜け落ちる危険性がある。

歩いていて急に床が抜けた場合、人が落ちで大けがをすることも十分に考えられる。

特に小さな子供や、お年寄りが落ちた場合には命に係わる事故につながる可能性もあるので、少し音がするだけで問題ないと放置せずに対処することをお勧めしたい。

また床下が腐敗しカビが発生した場合、カビが原因で病気を発症することもある。

アレルギーだけでなく肺などの病気を引き起こすことも考えられるので注意が必要だ。

 

フローリングのきしみの原因:構造上の問題

フローリングのきしみの原因 構造上の問題

では、フローリングのきしみはどのような原因で発生するのだろうか。床なりやきしみの原因は様々な要因が考えられる。まずは構造上の問題から考えられるきしみの原因を探る。

 

構造から考えられるフローリングのきしみの原因①

構造から考えられフローリングのきしみの原因①

構造上の問題から原因を考えるときに、まず知っておくべきなのが『根太』と『大引き』である。私たちが目にするフローリングの下は、マンションの床と一戸建ての一階部分とでは構造が異なる。

工法解説

戸建ての一階部分の床にフローリングを貼る際、その下には床組が組まれている。以前はすべて木材で作られていたが、近年では金物やプラスチックの束を使用するケースも出てきている。その床組みで使用するのが『根太』『大引き』である。

『根太』とはフローリング材を支えるために床の下に渡す横の木材のことを指し、『大引き』はその根太の下に置かれる部材のことを指すのだ。

根太は一定の間隔で配置されることで床の強度を保っているが、フローリングのきしみが出た場合に考えられるのは、この根太ピッチが飛びすぎているという点だ。

またフロアー全体から考えて、根太の高さが不足している場合にもきしみの原因となるだろう。根太と同様に『大引き』に関しても本数が足りない場合にはきしみの原因となることがあるのだ。基本的には、根太は303ピッチ。大引きは900ピッチが主流だと認識を持っておくとよいだろう。

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構造から考えられるフローリングのきしみの原因②

出典:https://www.joto.com/product/1-4/65

フローリングのきしみを構造上から考えた場合、次に考えられるのは、『床束』の不足だ。

『床束』とは、大引きを支える垂直部の部材である。

昔の日本家屋では、90mm角の木材が使われていたが、現在ではシロアリ対策に鋼製束やプラ束も使われるようになってきており、高さ調節もしやすくなってきている。

施工後に音鳴りが出ても、鋼製束やプラ束はあとで高さ調整が可能なのも魅力の一つだ。床束のピッチは、床組の工法によって異なるが、910~1820mm程度となっている。

 

構造から考えられるフローリングのきしみの原因③

構造から考えられフローリングのきしみの原因③

構造上から考えたフローリングのきしみの原因として『根太』『大引き』『床束』などの床の構造部材の不足と説明したが、もう一つ構造から考えて想定できる原因がある。それは床が水平になっていないということだ。

コンクリートや土は完全な水平を保っていない。その為床を作る職人さんは、水平をとって床の組み立てを行う。しかしそれが少し狂ってしまうことで、フローリングのきしみを生む可能性も考えられる。

木材の収縮で傾くことも考えられるのでフローリングの上から水平器で確認しても良いだろう。

 

マンションの床構造ときしみの原因

【マンションの床構造】

床の構造は戸建てとマンションで異なる。上記でお伝えする根太を設けた構造は主に戸建てに採用される床構造だ。マンションの床構造の場合、主に採用されているのが「置き床工法」と「直貼り工法」の2つだ。では、具体的に置き床工法と直貼り工法とはどういう工法か下記の図を見ていただきたい。

【置き床工法】

【置き床工法】

置き床工法とは、防振ゴムを取り付けた鋼製の支持脚でパーティクルボードなどの床パネルを支えて床を作っていく工法だ。

「乾式二重床」とも呼ばれていて、現在の工法は耐震性も考慮して支持足に接着剤を塗布して固定する方法も取られている。パーティクルボードの上には捨て貼り用の構造用合板を貼り、仕上げにフローリングを施工する。

【直貼り工法】

【直貼り工法】

直貼り工法とは、マンションの床スラブに直接フローリングを貼る工法だ。

マンションの場合、下の階に音や振動が伝わらないように防音構造とする必要があり、直貼り工法で使用されるフローリングは板材の下にクッション性のある緩衝材が施されており、防音対策がとられている。防音性のあるフローリングの特徴は、緩衝材があるため、足で床を踏むと沈む感触がある。

一般的にマンションの床構造は、防音・遮音性能を持っていることが規定されている。そのため床を施工する際は、置き床工法や直貼り工法等の防音対策をとった施工をしなければならない。

置き床工法は、採用する支持脚の種類によって防音・遮音性能が異なり、マンションが規定する防音・遮音性能を満たすことで仕上げに使用するフローリング材の制限がなくなる。

直貼り工法の場合は、床スラブに直接フローリングを貼るためマンションが規定する防音・遮音性能を満たす特殊なフローリングの使用が必要となるため注意する必要がある。

主に防音タイプのフローリングは、マンション用と表記されていることが多く、性能の表記は「軽量床衝撃遮音等級LL-〇〇」となっている。遮音等級はLL-40、LL-45、LL-50等があり、数値が大きくなるにつれて性能が低くなる。

注意していただきたいのが、マンションの防音・遮音性能の規定だ。防音・遮音性能の規定は、マンションによって異なる。また、性能を満たしていたとしても、置き床工法の指定または防音フロアを使用しなければならない等施工方法を指定するマンションもある。

実際にフローリングの工事を行う場合は、各自マンションの規定を確認することが必要だ。

【マンションの床のきしみ原因】

戸建てと同様にマンションの床でもきしみが起こる可能性がある。マンションの床構造できしみが起こる原因として挙げられるのは、施工不良や接着剤の剥がれなどだろう。

置き床工法で床のきしみが起きる状態とは、床下地で貼った構造用合板が、壁や隣り合う構造用合板に擦れて音が鳴っている状態が考えられる。

このような状態は材料同士が干渉しないようにクリアランスがあることが大事だ。また、フローリングの接着不良や釘の浮きによる床のきしみは、置き床工法と直貼り工法の両方に起きる可能性がある。

床構造から起きる床のきしみは修理するのが難しく、修理した後も補修を行わなければいけないこともある。無闇に床のきしみに手をつけてしまうと症状が悪化する可能性もあるため、専門業者に相談することをおすすめする。

 

 

フローリングのきしみの原因 材料・施工上の問題

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フローリングのきしみは、様々な要因が考えられるが、次は材料の視点から見たきしみの原因を見ていくとする。フローリングと言っても、大きく分けて3つの種類が存在する。

複合フローリング (木質系)複合フローリングとは、合板の上に厚み0.5~3mmの天然木の単板を貼って作られたもの。単板の上には、傷や擦れを防ぐためにコーティング剤を塗っている。
複合フローリング (シート系)複合フローリングのシート系とは、合板の上に厚み0.5~1mmの木目を印刷したプリントシート貼って作られたもの。シートの上には、傷や擦れを防ぐためにコーティング剤を塗っている。
無垢フローリング天然木を加工して作られた床材。表面にはコーティング剤が塗られている場合もある。

材料と施工から考えられるフローリングのきしみ原因①

出典:http://panasian.sakura.ne.jp/sblo_files/teak/image/moisture20content.jpg

フローリングのきしみを材料から考えた際に想定できる原因は、木材の膨張と収縮である。床材として加工されている商品でも、木材の収縮は必ず起こる。

 

木材の収縮の話をする中で知っておくべきことは、『木材の含水率』だ。生木中から木は水分を含んでいる。樹種によってその含水率は大きく異なるが、同じ木でも心材と辺材とでも含水率には差が出る。

現在日本農林規格によって、建材として使用する木材の含水率は定められているが、何度乾燥させても決して0%まで落ちることはない。

木材は含水率が、1%に対して0.2~0.4%は膨張と収縮で変化を起こすため、フローリングのきしみが木材の含水率によって起こる可能性がある。

しかしこれは、暑い夏と乾燥している冬とでは状況が異なるため、きしみが軽減されたり、大きくなった場合には原因が木材の含水率であったりする可能性が高くなる。

また先ほど紹介した3種類のフローリングの中でも、木材の収縮の影響を受けやすいのが、無垢フローリングだ。単板を貼り合わせているフローリングよりも収縮を起こすケースが多い。

 

材料と施工から考えられるフローリングのきしみ原因②

材料と施工から考えられるフローリングのきしみの原因②

次に考えられるのは、根太と床材の接着不良だ。フローリングの張替えやメンテナンス時期の目安として、15年から20年と言われている。それは、温度や湿度によってフローリングの下地が痛んだり、フローリング自体が変形したりするためである。

フローリングの施工方法は以下の4種類がある。

①フロアーネイルまたはステップルによって固定

釘のようなステップル又はホッチキスのようなステップルを使用して、木下地や根太に固定する方法。近年では木の収縮により釘が緩んだなどの問題があるためこの工法はあまり使用しなくなっている。

②置き敷工法

欧米でよく使用されている工法。釘や接着剤を使用せず、フローリングに最初からさね加工しているものをはめこむ工法だ。床が一体化となるため、木の収縮も一体でしていくため壁際のクリアランスに注意が必要である。

③直貼り工法

よく乾燥したコンクリートの上にフローリングを直接貼る工法。接着剤を使用するため圧着が出来きしみが起こりにくい工法である。海外では木下地でもこの方法が使用されるケースもあるが、日本では行われていない。

④ノリ・釘工法

木下地の上にフローリングを貼る工法で日本では広く使用されている。直貼り工法の1/3のノリを使用して、接着と釘の両方を使用して施工していく。

フローリングと言っても、4つの工法で施工することが可能である。日本では④のノリ・釘工法が主流だが、施工時にノリが少なかったり、釘を打つピッチが広すぎたりする場合に木の収縮で浮きやきしみが出る場合がある。

 

構造体の劣化・腐食

床のきしみは構造体の劣化による可能性もある。床を支える根太が劣化または腐食している場合、フローリングに異常がなくても床がきしみ沈む症状が確認できる。根太の劣化や腐食による強度低下は、床が抜ける危険もあるため見つけ次第早急に対処することが大事だ。

根太工法で施行されたフローリングは荷重の影響を受けやすく、捨て貼り工法よりも劣化症状が早く出る可能性がある。劣化症状が早く出る理由は、フローリングの下に貼られた構造用合板の有無に関係する。

構造用合板を貼らない根太工法は、根太のみでフローリングを支えるため、根太間の何も支えがない部分は床が沈みやすくなる。捨て貼り工法は構造用合板が貼られているため、根太間に直接荷重がいくことがなく床の耐久性が高くなっているのだ。

では、構造体の劣化や腐食を見極めるにはどうすればいいかというと、まず現状の床構造がどうなっているか確認すること。根太工法で施行された床の場合、根太間と根太上の箇所を踏んで床が沈むか確認しよう。

床が沈むとしても、根太間のみ沈む場合はフローリングの劣化が考えられる。根太が腐食し強度が低下していると根太間だけでなく根太上からも床が沈むので、このような状態の時はすぐに修理することをおすすめする。

捨て貼り工法の場合、床下地の劣化または根太の劣化が考えられる。根太の劣化の場合は、根太全体に症状が現れる可能性があるが、必ずしもこの症状だけで根太が劣化しているとは言えない。

しかし、床下地の劣化と比べて根太の劣化が生じていると、多少床が沈むという症状では収まらないことが多い。床上のみで床の状態を断定することは難しいため、捨て貼り工法で床が沈む症状がある場合は、専門業者に相談して現状を確認してもらうことをおすすめする。

 

シロアリ被害も考慮すること

シロアリ被害も考慮すること

木造の建物で被害が多いのがシロアリだ。シロアリは建物の構造体である木を食べてしまう。一度シロアリが建物に侵入すると木材を食い荒らしていき、建物の耐久性を著しく低下させるため注意が必要だ。

シロアリが侵入しているかは、住む人間側でアクションを起こさなければ食い止めることは難しい。実際に家の中でシロアリを発見した時は、すでに家の中の木材は食べられてしまっていると思った方がいいだろう。

シロアリは家の中の木材を食べながら移動する。目視で確認できる時は、すでにどこかで木材を食べて移動してきた可能性が高いのだ。

シロアリに家の木材を食べられてしまうと修復するのが大変で、工事の規模も大きくなる。例えば柱を部分的に食べられてしまったという場合、柱は主要な構造体のため部分的な損傷とはいえ交換をした方がいいだろう。

柱を交換するには、床の解体、天井の解体、壁の解体と解体箇所の復旧が必要になる。それも一部屋の工事ではなく隣り合う部屋(交換する柱が接する部屋)も影響してくるのだ。もし、柱が外壁に接している場合は、外壁の工事も必要となる。

このようにシロアリ被害を受けた家を修復するには、多額な工事費用が発生する可能性がある。床のきしみもシロアリ被害にあっている可能性が考えられるため、十分に気をつけなければならない。

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フローリングのきしみを事前に予防できるのか?

フローリングのきしみを事前に予防できるのか?

構造的・材料的・施工的観点から原因を確認したが、避けることのできない原因も多くあることが分かった。ではフローリングのきしみを事前に予防する方法はあるのだろうか。

新築で建材が新しい場合、温度や湿度での膨張と収縮を繰り返すこととなる。床のきしみを少しでも軽減させるためにできることを紹介する。

 

きしみ予防①【温度・湿度調整】

きしみ予防①【温度・湿度調整】

まず一番大切なのは、温度と湿度の差をあまりつけないということだ。その方法はいくつかあるので是非試して頂きたい。

まず大切なのが、加湿器・除湿器を利用してほしい。

夏は温度が高くなり湿度が高くなる。逆に冬は、温度が下がり湿度が下がるため加湿器を利用してコントロールするとよい。温度差と湿度の差がフローリングの収縮にはあまりいい影響を与えないのだ。

 

きしみ予防②【清掃に水を使わない】

きしみ予防②【清掃に水を使わない】

フローリング清掃時は水を使用しない。

床掃除には濡れた雑巾を使用する人も多いが、湿度を調整するためには水は使用しないほうが良い。出来るだけフローリング専用の洗剤や、からぶきで掃除をすることを心掛けてほしい。

 

きしみ予防③【定期的なワックスがけ】

きしみ予防③【定期的なワックスがけ】

定期的にワックス清掃を行う。

フローリングを定期的にメンテナンスすることは床材を長持ちさせるには重要だ。表面にワックスをすることでコーティングされ、水分を吸収しづらくするのだ。

 

きしみ予防④【水分を留めない】

水をこぼしたらすぐにふく。

とにかくフローリング材に水分を吸収させないことが重要である。その為水や食べ物をこぼしてしまったときには直ぐにふくように心がける。

 

きしみ予防⑤【カーペットを敷く】

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厚手のカーペットを敷く

ダイニングテーブル回りや水回りなど、水がかかりやすいところには、厚手のカーペットを敷くのも水を防ぐのに有効である。また床材の表面に傷をつけにくくするのにも有効な方法なので是非試して頂きたい。

 

きしみ予防⑥【換気を行う】

きしみ予防⑥【換気を行う】

日常的に換気をする。

空気の循環は、室内の湿度を適度に調整してくれる。その為、定期的に空気の循環のため換気を行うように心がけてほしい。

 

きしみ予防⑦【床下の点検】

前述したとおりシロアリは家に甚大な被害を与える。被害を食い止めるためにも定期的な点検とシロアリの駆除を行うことをおすすめする。

床のきしみはシロアリ被害の可能性も考えられる。シロアリの点検は床下を潜って行うため、このタイミングで床下の状態を見てもらうといいだろう。

上記の7つは、簡単にできる予防策である。少しの予防で、床のきしみを防ぐことが可能になるのでぜひ試して頂きたい。

 

フローリングのきしみ音をDIYで修理・対策する方法

では、もしフローリングのきしみが出てしまったらどうしたらいいのだろうか。

出来れば費用をかけずにきしみを直したいところだ。

では自分できしみを直す方法を紹介する。

 

自分で床鳴り補修する方法と費用①【補修液を使う】

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ホームセンターに行くと床鳴りを止めるための補修液が売られている。まずはこれをフローリングの隙間に注入していただきたい。

補修液も1000円~2000円くらいで購入可能だ。女性でも簡単に使用することが可能である。

 

自分で床鳴り補修する方法と費用②【隠し釘を打つ】

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フローリングのきしみが出たときに自分で直す方法として、隠し釘を打つ方法が考えられる。隠し釘は、釘本体にクッション材がはめられており、打ち込んだ後に頭部が取れる仕組みになっている。

きしむ床部分を抑えながらフローリング材と下地材との間に隙間がなくなるように打ち込むと、隠し釘の頭がきれいにとれる。ただしDIYの経験があまりない人にとっては、少々難しい作業かもしれない。

隠し釘はホームセンターやネット通販で購入することができる。価格は一箱約1,000円〜となっている。

 

床暖房に注意

床暖房が設置されているフローリングは、自分で補修しないことをおすすめする。誤ってフローリング下に敷設された床暖房を傷つけてしまうと故障してしまったり、温水タイプの床暖房なら水漏れを起こしてしまったりする可能性があるからだ。

床暖房による床鳴りの原因は、床暖房の熱による接着剤の不具合やフローリングを貼る釘の施工不良が考えられる。また、床暖房に適したフローリングを使用しないと剥がれや反りを起こしてしまう可能性があるので注意が必要だ。

現状床暖房が設置されているフローリングで床鳴りを起こしている場合は、自分で補修を行わずに専門業者に相談することをおすすめする。

 

フローリングにできたへこみの直し方

フローリングにできたへこみの直し方

フローリングは生活で頻繁に使用する箇所のため傷をつけやすい。物を落としてしまったり、家具を引き摺ったりして細かな引っ掻き傷や凹みなどの損傷を知らず知らずにつけてしまうものだ。

フローリングに傷がついていることに気付いていない時はいいが、傷があることに気付いてしまうとどうしても気になってしまう。

フローリングの傷や凹みは、素材にもよるが小さな損傷なら市販の補修材で修復することも可能だ。フローリングの補修材は木目色のパテや樹脂などがあり、凹み部分に補修材を埋めて平らに均し既存のフローリングの色に合わせて調整していく。既存のフローリングと補修したところを違和感なく仕上げるのがポイントだ。

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補修材の価格は数百円〜数千円、ネット通販やホームセンターで購入することができる。100円均一のショップでもフローリングの補修材が販売されており、試しに自分で補修を行おうと考えている方は、目立たない箇所や小さな損傷の部分に試してみてもいいだろう。

無垢フローリングの凹みはアイロンを使用して修復する方法もある。木材は水分を含むと膨張する特性があり、その特性を活かして修復を行う。

小さな凹みの場合は、画鋲などでいくつか穴を開けて、そこに水を垂らす。木材が水分を吸収して凹みが元に戻るのだ。

もう少し大きい凹みの場合は、凹みのある部分に濡らした布を置き、その上からアイロンをかける。スチームアイロンがあれば、布を使わずにスチームを当てるだけでも凹みが元に戻るだろう。

ここで注意することは、アイロンを使用した方法は無垢フローリングで行える修復方法であり、いろいろな加工がされている複合フローリングには向かないことを理解しておこう。

フローリングの傷についての修理方法は下記の記事でも詳しく解説している。フローリングの損傷の原因や補修方法について理解を深めたいという方は良かったら参考にしていただきたい。

■フローリングの損傷を放置するのは危険!業者に依頼するノウハウを紹介

https://shufukulabo.com/flooring-damage

■賃貸のフローリングに凹みが!傷が!アイロンや補修材を使ったお手軽補修方法を解説

https://shufukulabo.com/flooring-hekomi-ilon

■フローリングの色あせをDIYで直そう!失敗しない補修方法を完全解説

https://shufukulabo.com/flooring-iro-ase-repair

 

フローリングのきしみをプロに頼む方法と金額

フローリングのきしみをプロに頼む方法と金額

フローリングのきしみを出来るだけ費用をかけずに直したいところだが、自分で試しても直らない場合にはプロに頼むしかない。

しかし高額な見積もりを出されるのではと心配になることだろう。そこでプロにきしみを直してもらう場合にいくらくらいかかるのか解説する。

まずプロと言っても誰に頼めばいいのだろうか?まず選択肢を確認しよう。

①知り合いのリフォーム会社に頼む

しかしリフォーム会社と言っても様々なので、もしも知り合いがいればまずは聞いていただきたい。

②家を購入したときに販売店もしくは不動産会社に聞く。

多くの不動産会社には、知り合いの内装業者がいるものだ。そこが中古の物件の内装をきれいにして販売、貸し出しを行う会社であれば、何社か知っているはずだ。まずは販売店もしくは不動産会社に聞いていただきたい。

③思い当たる会社がない

もしもどこに頼んだらいいかわからない時は、インターネットを利用するのも有効だ。近年はインターネットで様々な情報を仕入れることが可能になっている。数社に見積依頼をしてみると損をせずに直すことが出来るだろう。

④火災保険を利用できる専門業者に依頼して負担額をゼロにする

実はフローリングの補修費も火災保険を利用できるケースがある。

ただし、どのような工事会社でも火災保険の申請が可能であるとは限らない。

「火災保険の申請実績が豊富な業者」でなければ保険会社が納得する書類を作成するのは難しいのが現実である。これに関しては後程詳しく説明する為、ぜひ読み進めて欲しい。

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修復方法

修復方法

フローリングのきしみをプロに依頼した場合、直す方法は様々だ。

床の下地の状況が分からない場合は、一部床を解体して床下の状況を確認してくれるだろう。きしみの原因がシロアリや床下の腐食の場合には、広範囲で床を解体して新たに木組をやり直す必要がある。

業者が来ていきなり解体ではいくら工事費用が発生するか分からず不安に思われるかもしれない。もし、床下点検口があれば床下に潜り込み腐食やシロアリの形跡を確認することも可能だ。

点検口のある場所は、一般的に台所や洗面所にある。業者に点検を行ってもらう時は家の図面を用意しておくことをおすすめする。床下点検の際に持ち込めるように図面のコピーがあると尚良いだろう。

点検後は床下がどうなっているか説明をもらうことが重要で、可能なら写真の撮影も行ってもらうと業者の信用性も上がる。

まずはプロに床の状況を見てもらって、きしみを直す方法を提案してもらうと安心できるだろう。

 

修復期間

修復期間

フローリングのきしみをプロに直してもらう場合は、まず調査から始まる。

きしみの状況によって直す期間は変わってくる。

①床下の腐食・フローリングの陥没が見受けられる場合

既にきしみが長期にわたっており、フローリングの表面から見ても陥没が起きている場合には、陥没している部分を一度撤去するところから始まる。

既存床撤去(1日)

新規床組み(1日)

フローリング貼り(1日)

破損している面積にもよるが、最低2日間以上はかかる。

②床下のきしみ

根太とフローリングの隙間によるきしみの場合など、表面からの加工で直りそうな状況の場合には工事期間は1日で終わる。

 

修復金額

修復金額

次に気になるのが、プロに頼んだ時の費用だ。床のきしみを直すための注入材や隠し釘を打つだけの工事であれば、だいたい材料費と工事費を合わせて5万円~である。

しかし床を下地からやり直すとなると、材料費・ごみ処理費・工事費を合わせて20万円以上かかると認識しておこう。

多くの業者は見積だけなら無料でやってくれる。数社から見積もりを取ると安心できるだろう。

 

新築戸建て・マンションなのにフローリングがきしむ!

新築戸建て・マンションなのにフローリングがきしむ!

床のきしみは新築時でも起こり得る症状だ。床鳴りは建物の構造上問題はないが、歩く度に音が鳴るのは気になってしまうもの。ましてや、新築のように真新しい家で床鳴りが起こるのはあまり気分がいいものではない。

 

新築で床がきしむ現象が起きている場合は、家を建ててもらった業者に相談することをおすすめする。優良な業者なら丁寧に対応してくれるはずだ。

 

ここで対応してくれない業者は今後のメンテナンスや点検時も不安が残る。このような対応が悪い業者を選ばないために、業者選定は慎重に行ってもらいたい。

優良な業者を選定するためには、相見積もりを行うことが大切だ。相見積もりとは、複数の業者に見積もりを依頼して工事内容や建築費用が妥当か比較検討することだ。

相見積もりは新築を建てる時の他にリフォームやリペア工事を依頼する時にも活かすことができる。

業者選定の際、必要とする費用の額も大事だが、何よりも重要としていただきたいのが豊富な実績と対応力だ。掛かる金額が安くてもいい加減な工事をされては寿命の短い粗悪な建物になってしまう。

見積もり時は、業者から説明をもらうこと。この時に工事内容やこちら側の質問を曖昧に回答する業者は選ばない方がいいだろう。

優良業者は豊富な実績をもっていることから、説明してくれる工事内容や工事に対して掛かる金額の根拠も丁寧に説明してくれる業者の話を長く聞くことになるが、面倒臭がらずに傾聴していただきたい。

 

原状回復に影響?賃貸で床のきしみやへこみ

原状回復に影響?賃貸で床のきしみやへこみ

賃貸物件で床のきしみやへこみの症状が出る可能性も十分にある。このような時にどう対処するべきか判断を迷われる方もいるだろう。ここでは、賃貸物件での不具合があった時の対処法についてお伝えしていく。

 

責任はどっち?費用負担は?

責任はどっち?費用負担は?

まず賃貸物件で不具合を確認した時は大家さんや管理会社に報告することだ。賃貸物件は、原状回復義務というものがある。原状回復義務とは、退去時に賃貸物件の損傷した部分を元に戻さなければならないというものだ。

ただし、経年劣化や通常使用による損耗については借主が負担する必要はなく、借主が負担しなければならないのは過失や善管注意義務違反によるものとなる。

賃貸物件の入居時やある程度経過してからの損傷を報告する理由は、この善管注意義務違反に関わる可能性があるからだ。

賃借人や不動産会社にもよるが、退去時の報告となってしまうと、例え借主が原因でなくとも損傷している部分の修理費用を負担しなければならない可能性があるため注意が必要だ。

原状回復義務は国土交通省がガイドラインを掲載している。借主が負担しなければいけない事例とはどういうものか確認したい方は国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について、を参照していただきたい。

国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」

https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000020.html

また、下記の記事でも賃貸物件の損傷への対応ついて詳しく解説しているため、良ければご参考して頂きたい。

■賃貸アパート・マンションの雨漏り・水漏れ被害の責任と損害賠償の請求

https://shufukulabo.com/apartment-leakage-2

■賃貸のフローリングに凹みが!傷が!アイロンや補修材を使ったお手軽補修方法を解説

https://shufukulabo.com/flooring-hekomi-ilon

 

自分で修理する危険性

賃貸物件の損傷を自分で修理しようと考えている方もいるかもしれない。はじめに言っておくと賃貸物件の損傷を自分で修理するのはあまりおすすめしない。

一般的に賃貸物件の損傷を修理する際、大家さんや管理会社が主導で行う。このことから損傷の程度の判断は賃借人側にあり、例え補修を行ったとしても賃借人が修理すると判断すれば修理は実行されてしまうのだ。

気を付けなければいけないのが、自分で補修した箇所を修理しなければいけない、と判断される可能性がある。作業に慣れていない場合だと、補修した箇所が返って目立ってしまい余計に修理費用を負担しなければいけなくなることもあるのだ。

水漏れなど周りの住居人に被害を与えてしまう損傷も自分だけで対処するのではなく、大家さんや管理会社に早急に報告することが大事だ。

 

フローリングのきしみをプロが直す方法

フローリングのきしみをプロに依頼した場合、直す方法は様々だ。

床の下地の状況が分からない場合は、一部床を解体して床下の状況を確認してくれるだろう。きしみの原因がシロアリや床下の腐食の場合には、広範囲で床を解体して新たに木組をやり直す必要がある。

まずはプロに床の状況を見てもらって、きしみを直す方法を提案してもらうと安心できるだろう。

 

火災保険で自己負担なしでフローリングを直す

火災保険で自己負担なしでフローリングをなおす

プロに頼むとまとまった費用が掛かることが分かったが、先述したように、実はこの工事費を火災保険で一部もしくは全額費用を補償してもらえるケースがある。

『火災保険』と言われると、火災時にしか利用できないと思いがちだが、実は落雷・風災・自然災害で起こった災害、そして「不測かつ突発的な事故(破損・汚損)」にも補償してくれるのだ。

しかし適用するには一定の条件があるので、上手に申請しないと対象外となる可能性があるのだ。重要なのは、突発的な事故であるということだ。では火災保険を利用して負担額をゼロにする方法を見ていこう。

 

どんな保険だと自己負担ゼロで直せるのか

まずは自身の加入する保険会社に連絡して、条件や手続き方法などを確認するとよいだろう。保険会社によっては、水災や風災はオプションとなっている会社もあるので事前に注意が必要だ。

 

火災保険で直せる内容はどんなもの?

火災保険で直せる内容はどんなもの?

火災保険でフローリングのきしみを直す場合に重要なのが、給排水設備によって生じた事故によるものや突発的な事故により生じたと証明することだ。

老朽化や天然木材の収縮が原因で起こるきしみでは、火災保険を使って床の補修費用を補償してもらうことが出来ない。

火災保険を使ってフローリングのきしみを直したければ、実績のある専門業者へ依頼するのが最も大切となる。

保険の申請をする際に必要となるのが、

・事故写真

・発生状況を詳細記載した文章

・工事見積書

上記の3点が必要となる。具体的に示さなければ、保険対象外とされてしまうケースも増えているため、専門業者に原因調査や修理の見積もりを作成してもらったほうがいいだろう。

 

火災保険の免責額を把握しておくこと

火災保険の免責額を把握しておくこと

火災保険はすべての損傷に対して補償してくれるわけではなく、補償する工事の金額にも条件がある。火災保険には免責額というものがあり、損害額に対して自己負担する金額のことだ。免責額は契約する火災保険によって異なるが、ある一定額以上の損害額でないと保険金が支払われないというものだ。

例えば免責額が5万円の契約なら、工事金額が5万円に満たない場合、保険金は支払われず工事費用を全額負担しなければいけない。

工事金額が20万円の場合は、免責額5万円が自己負担金となり、残りの15万円が保険金として支払われるのだ。

設定する免責額は契約する火災保険により異なるため、保険金を利用するためにも一度保険内容の確認をしておくことをおすすめする。

 

気になるフローリングのきしみを解決するまとめ

フローリングのきしみは、そのままにしておくと深刻な被害をもたらすということが分かっただろう。

目で見えない床下だからこそ、放置せずに早急に修理をすべきだ。また床のきしみの原因は、プロでないと原因を突き止めることが難しい。

火災保険を有効活用して負担額ゼロで直せる損傷であれば、それは被保険者の権利でもあるため、是非活用して金銭的な不安を軽減していただきたい。

住宅損傷の火災保険活用 ー 無料調査はこちら」

【記事監修】 山田博保

株式会社アーキバンク代表取締役/一級建築士

一級建築士としての経験を活かした収益物件開発、不動産投資家向けのコンサルティング事業、及びWEBサイトを複数運営。建築・不動産業界に新たな価値を提供する活動を行う。

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