フローリングの剥がれを最も安く補修する方法を材質別に詳細解説!

フローリングの剥がれを最も安く補修する方法を材質別に詳細解説!

フローリングの剥がれは見た目だけの問題だと、対処を後回しにしてしまうのは非常に危険だ。

放置すればそれだけ症状が悪化し補修費用が高額になるばかりか、剥がれがより大きく鋭くなることで住む人に大怪我をさせる可能性すら持っている。

そこで自分で素早く、しかも格安に補修するための方法を、建築のプロである一級建築士が詳細にお伝えする。

的確な手順を知った上で作業すれば決して難しいものではないため、ぜひ積極的にトライをして欲しい。

一方、自分で補修すると失敗の可能性が高く、より多くの出費に繋がってしまうケースもご紹介している。

双方にしっかりと目を通して頂き、より確実で出費を抑えられる方法を選択するために参考にして欲しい。

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フローリングの剥がれを放置すると危険

フローリングの剥がれを放置すると危険

フローリングは常に歩く人の荷重が周囲からかかる上に、紫外線や乾燥といった環境の影響も加わり、劣化は確実に進行していく。

このため放置すると修理の費用が高まるだけでなく、このあとご紹介するDIYで格安に直すことも手遅れとなってしまう。

また剥がれが鋭利な状態なら住む人に怪我をさせる恐れもあり、しかもハイハイをしている小さな子どもがいれば取り返しのつかない惨事になる可能性もある。

フローリングに剥がれを発見したときは単なる傷とは思わず、被害を大きくする前に早急に対処すべき緊急事態だと捉えるようにして頂きたい。

フローリング剥がれのDIY補修方法

フローリング剥がれのDIY補修方法

ここからフローリングの具体的なDIY補修の方法をご紹介する。

まず取り掛かる前に確認をして頂きたいのが、補修をしようとしている床材は薄くスライスした木板を重ねた複合フローリングなのか、一枚の木の板でできた無垢フローリングなのか、そして塩ビ系の素材でできたクッションフロアのどれになっているかだ。

それぞれに適した補修の方法があるため、まずはご自宅を建築した際の仕様書、見積もりなどで確認した上で、この後の補修方法を御覧いただきたい。

複合フローリングの場合

複合フローリングは薄くスライスした木を重ねて接着したもので、現代の住まいでは多くの建物で採用されている。

ただしその表層が非常に薄いため、小さな傷からでも剥がれが発生しやすく、しかも一度発生すると広がるスピードが速い。

発見した際は以下の方法を参考に素早く対処することをお勧めする。

小さな剥がれは接着剤で補修

小さな剥がれは接着剤で補修

小さな剥がれの場合は補修用のクレヨンで簡単に直すことができる。

色が複数あるタイプが混ぜて調色できるのでお勧めだ。

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①剥がれ部分を布で拭き汚れやホコリを取り除く。

②クレヨンをドライヤーで熱して柔らかくし、多めに剥がれ部分に塗り込む。

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③ヘラで余分を削り取って完了。

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大きめの剥がれはパテで補修

大きめの剥がれはパテで補修

縦か横が1センチ以上で大きめ剥がれている場合はパテを併用しながら補修する。

①剥がれ部分にささくれや凹凸があるので、全体に軽く180番前後のサンドペーパーを当て、均しておく。削った後はカスをしっかり拭き取る。

②補修部分の周りにマスキングテープを貼り、エポキシパテを補修部分に盛ってヘラで大まかに均す。

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③パテが乾燥したらサンドペーパーで削る。180番あたりで荒削りを行い徐々に大きな番で仕上げていく。この工程が補修後のきれいさを決めるため丁寧に行おう。

④削ったあとカスをしっかり拭き取り、パテを塗料や補修ペンで色付けする。

補修ペンは薄い色のものを使い、重ね塗りを繰り返すようにすると周りと色を合わせやすいが、完全に色を復元するのはDIYでは難しい。

補修跡をわからないようにしたい場合は、後ほどご紹介するリペア業者のような高い技量を持った専門業者に任せた方が良いだろう。

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無垢フローリングの場合

無垢フローリングの場合

無垢と呼ばれる一枚の木の板でできている床材は、比較的古めの建物やこだわりの材料を使った建物などで使われている。

剥がれの補修方法は基本的に複合と同じだが、さらに無垢ならではのひと手間もあるのでご紹介しておく。

複合で解説した補修作業に加えることで、さらに仕上がりを良くしてくれるためぜひ取り入れてみて欲しい。

パテ埋め前にアイロンで復元

無垢フローリングの剥がれをパテ埋めする前に、アイロンで復元作業をしてみよう。

この工程を行うと剥がれの凹みが膨らむため、そのまま埋めるよりパテが少なく済み目立ちにくくなる。

複合フローリングアイロンを当ててしまうと、表層がさらに剥がれたり変形したりしてしまう恐れがあるため注意が必要だ。

また、無垢フローリングであってもウレタン塗装などのコーティング系の場合は、熱によってコーティングが剥がれてしまう可能性がある為、オイル塗装など浸透系の場合に向いている。

無垢と複合はぱっと見では見分けがつきにくいため、トラブル防止のためにもご自宅の床の材質を確認してから取り掛かって欲しい。

①スポイトでたっぷりと水を垂らし染み込ませる。

①スポイトでたっぷりと水を垂らし染み込ませる。

②剥がれ部分に針で穴を数箇所空け、しっかり染み込むようにする。

②剥がれ部分に針で穴を数箇所空け、しっかり染み込むようにする。

③剥がれ部分に薄い布を被せアイロンを当てると熱によって木が膨張し、剥がれの凹みが浅くなる。

温度によって木が変色する恐れがあるため、低い設定から始め様子を見ながら行おう。

③剥がれ部分に薄い布を被せアイロンを当てると熱によって木が膨張し、剥がれの凹みが浅くなる。

④剥がれが浅くなったら前述2-1-2と同様のパテ埋めをする。

削って色を合わせる方法

床が無塗装の無垢であれば剥がれの周辺を削り、その粉を接着剤に混ぜる事で色を近づけることができる。

広く浅く削るのがコツで、同じ場所を削り過ぎるとその跡がわかるようになってしまうので注意して欲しい。

①剥がれ部分の汚れやゴミを拭き取り十分に乾燥させる。しっかり拭き取っておかないと接着剤に混ざって汚い仕上がりになってしまうので、丁寧に行う。

②剥がれの周辺を広く浅く80番あたりのサンドペーパーで優しく削り、削った粉を集める。

②剥がれの周辺を広く浅く80番あたりのサンドペーパーで優しく削り、削った粉を集める。

③瞬間接着剤を剥がれ部分に盛ったあと、削った粉を入れ楊枝などで混ぜて着色する。瞬間接着剤はすぐに硬化してしまうので手早く行う。

③瞬間接着剤を剥がれ部分に盛ったあと、削った粉を入れ楊枝などで混ぜて着色する。瞬間接着剤はすぐに硬化してしまうので手早く行う。

④乾燥して固まったらサンドペーパーで削る。

初めは180番から荒削りを行い徐々に目を細くし、最後は240〜300番で仕上げて完了。

クッションフロアの場合

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クッションフロア(以下CF)と呼ばれる、塩ビ系の素材で作られたシート状の床材があり、防水性があるため洗面室や脱衣室、トイレの床などに用いられることが多い。

豊富なデザインの中には本物の木に見えるものがあるが、指で押してみると柔らかさがあるためすぐにわかるはずだ。

・角や継ぎ目が剥がれて浮いている場合

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CFは下地に接着剤で貼り付けてあるため、経年により角が剥がれてくることが多い。

この場合は剥がれの下にボンドを入れてあげれば簡単に補修ができる。

・剥がれた部分が取れている場合

もし剥がれ部分が切れて紛失しているなら、微弾性のアクリルパテやアクリルコークで埋めて補修が可能だが、素材の性質上どうしても取れてしまいやすい。

年数が10年を越えているようなら、元のCFの上に貼ってしまう重ね張りで補修しよう。

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①重ね張りをするCFを用意する。シールタイプは施工が楽であり、中でも小さめにカットしてあるものが気泡も入りにくく失敗しにくい。

②水で薄めた中性洗剤で既存の汚れをしっかり拭き取り、仕上げに水拭きをして乾燥させる。

③仮置きでサイズを確認しカットする。多少大きめでも最後に調整できるので余裕を持ってカットしよう。

④気泡が入らないように注意しながら端から貼っていき、隅の余分をカットしたら完了。

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※注意

重ね貼りによって入り口に段差ができてしまう場合や、既存のCF全体に劣化や浮きがあるなら、古いCFを剥がしてから新たに貼る方が良い。

しかし剥がす作業は想像以上に労力が必要で、しかも綺麗に取り除かないと新たに貼るCFが凸凹になってしまう。

力の弱い方や作業に自信の無い方は専門業者へ任せた方が無難だろう。

専門業者に任せた方が良いケース

専門業者に任せた方が良いケース

専門業者にはDIYとは比較にならないきれいな仕上がりや、フローリングの状態の診断など、非常に大きなメリットがある。

またDIYで失敗してから専門業者へ依頼するとなると、失敗部分を取り除くための追加費用も発生しかねず、必ずしも高額だとは言い切れない部分もある。

このため確実に補修したい場合や費用を抑えたい方こそ、DIYを行うのか専門業者へ任せるのか、しっかりと状況判断をすることが必要だ。

そこでここではDIYには手を出さず、初めから専門業者へ相談する方がお勧めな代表的なケースをご紹介したい。

補修跡をわからないようにしたい

Bofore

Bofore

After

After

補修した跡がわからないように直したいのであれば、間違いなく専門業者へ任せるべきだ。

高い技術や豊富な知識と経験などを備えた、例えばこの後ご紹介するリペア業者のようなプロの仕上がりは簡単に真似できる訳もなく、DIYとは大きな差があるからだ。

DIYで補修したもののその跡がはっきりわかる残念な仕上がりになり、結局は専門業者へ補修を依頼してくる方は実に多い。

特に人を通すリビングや玄関は非常に目立つため、初めからプロに任せてしまった方が無駄がなく費用に対する満足度も高い。

補修した跡がわからないようなレベルの仕上がりを求めるなら、DIYは避け専門業者へ依頼することを強くお勧めする。

全体に劣化や浮きがある

全体に劣化や浮きがある

フローリング全体に劣化や表層の浮きがあるなら、残念ながらDIYの範囲は超えてしまっている。

この場合はフローリングの深い部分で劣化や損傷が疑われ、表層しか補修できないDIYでは根本的な解決にらならないからだ。

いくら表面を補修してもすぐに剥がれや割れなどの損傷が再発する可能性が高く、張り替えない限り改善されない可能性がある。

深い部分の状態の判断はプロでないと難しい上に、対処が遅れればさらに重症化するお恐れがあるため、早急に専門業者に相談した方が良いだろう。

賃貸でDIY補修は危険

賃貸でDIY補修は危険

賃貸は退出時に原状回復の責任があるため、床の剥がれを自分で直して出費を抑えようという方がいるが、それは大変危険だ。

確かにその場は安く補修できるが、貸主である大家や管理会社は次に借りようとする人の心象を考えるため、完全にわからないレベルでの補修をしたいと考えている。

そのため「目立たなくなれば良いだろう」という程度のDIY補修では全く意味を成さず、結局は貸主側で行う高額な原状回復の補修を避けることは出来ない。

それどころかその中途半端な補修を取り除く費用も上乗せされかねず、賃貸のDIYは非常に危険な行為と言えるのだ。

もし原状回復の費用を安く抑えたいなら、完全に補修跡がわからないように直してしまうリペア業者のようなプロを、自分で手配するのが現実的であろう。

ただし賃貸物件の中には借り主側での補修手配を禁じている場合もあるので、契約の内容を確認した上で対処を検討するようにして欲しい。

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フローリングの部分補修はリペア業者が良い

Before

Before

After

After

フローリングの部分補修をするならリペア業者がお勧めだ。

リペア業者とは剥がれや凹み、ひび割れなどフローリングの損傷を、傷んだ部分に絞って直してくれる専門業者だ。

フローリングの他にも壁やドア、設備の扉などあらゆる素材の表面にできた傷を、直したF跡が全くわからないように消し去ってしまう。

建築業者やリフォーム業者に依頼をすると、比較的大きな工事を得意とするため、すぐに高額なフローリングの張り替えでの対応となってしまいがちだ。

しかしリペア業者は損傷部分をピンポイントで補修するため、手頃な価格で実現できるのも大きな特徴になっている。

しかもその守備範囲は非常に広いため、フローリングに限らず普段から気になる傷などがあれば、気軽にまとめて依頼することもできる。

以下にその仕事振りがわかる動画をご紹介するので、ぜひご覧頂き、一度相談してみることをお勧めする。

 

優れた業者を選ぶポイント

優れた業者を選ぶポイント

相談する際に気をつけて頂きたいのが、どのリペア業者でも傷跡がわからないように消してくれる訳ではない、という点だ。

高いレベルの仕上がりを実現するには、豊富な知識と十分な経験が必要であり、誰でも簡単に習得できるものではない。

しかしリペア業者の中には十分な技術を持たずに仕事を請け負う者もおり、特に激安の業者になると仕上がりはDIYと大差ない場合すらある。

それらの業者も当然「実績豊富」と謳っているため、依頼の際は注意が必要だ。

そのような粗悪な業者に当たらないようにするには、相手の実績を目で見える形で確認することが大切で、例えば自社のサイトで施工の実例を多数紹介しているようなリペア業者を選びたい。

せっかくDIYではなく専門業者へ依頼するのであれば、高いレベルの補修を行ってくれる相手をしっかり見極めるようにしよう。

リペア業者の技術費用相場

以下にリペア業者の技術費用相場をご紹介するので、依頼の参考にして欲しい。

当サイトでは1箇所の技術補修費用は15,000円~だ。

金額は目安であり損傷の程度によって増額し、材料の新規取り寄せや出張料は別途となる。

正確な金額が知りたい方は、メールで写真を送れば無料で見積もりをしてくれるリペア業者もあるので、一度依頼してみると良いだろう。

補修内容技術相場金額
フローリングの浮き、剥がれ40,000円〜
フローリングの傷、凹み25,000円~
フローリングのシミ30,000円~
ペットによる傷45,000円〜

火災保険で補修の自己負担を抑える方法

火災保険で補修の自己負担を抑える方法

もしフローリングの剥がれの補修費用を抑えたいのであれば、ご自身が加入する火災保険をぜひ確認してみて欲しい。

剥がれの補修で火災保険と聞くと不思議に思われるかもしれないが、現代の火災保険は火事だけでなく、台風や竜巻のような風災、あるいは盗難による被害など、住まいのあらゆる損害を補償する総合保険になっている。

今回のフローリングの損傷も条件が合えば補償される可能性があり、最小限の自己負担で直すことができるかもしれない

以下を参考にぜひ一度その条件を確かめてみることをお勧めする。

火災保険で直せる損傷

今回のフローリングの剥がれなどの傷が、もし「不測かつ突発的な事故による汚損・破損」である場合は、火災保険で補償される可能性がある。

これは荷物を運んでいてうっかり落としてしまったり、子供がおもちゃを投げたりして、傷ができた場合に補償されるものだ。

条件としては他に発生した日時や原因がはっきりしている必要があり、また傷ついた部分の機能に支障が出ていると補償されやすい。

一方で経年劣化やいつの間にか傷んでいた、という場合などは適用されないので注意して欲しい。

その他にも保険ごとに細かな条件があるので、契約時の書類や約款などで確認し、それでも不明の場合は保険会社に問い合わせてみると良いだろう。

保険申請の実績で業者を選ぶ

保険を使って補修する場合は、その専門業者の保険申請実績をしっかりと確認することが大切だ。

保険で補償してもらうためには、その損傷の原因や現状を正確に保険会社に伝える必要があるが、これは不慣れな専門業者には非常に難しい作業となる。

当たり前だが補修の腕と申請の技量は別であり、万一不慣れな業者に依頼してしまうと補償が却下される可能性さえあるのだ。

本来なら補償されるべき損傷が申請の不備で適用されないのでは、これまで支払ってきた保険料が全くの無駄になってしまう。

こういった事態を避けるためにも保険を利用して補修する場合は、必ず保険申請の実績が豊富な専門業者へ依頼するようにして欲しい。

まとめ

まとめ

フローリングの剥がれは放置しておくと補修費用が高額になるばかりか、住む人に怪我をさせかねない深刻な損傷だ。

DIYが可能であれば積極的に取り組んで頂き、素早く対処をすることをお勧めする。

一方で安価に済むDIYでもケースによっては逆効果になり、余計に高額な出費を招くことがある。

ぜひ求めるレベルで確実に補修できるかを冷静に判断し、場合によってはリペア業者のような高い技術を持ったプロに任せるようにしよう。

特に火災保険が利用できれば専門業者のしっかりした補修をしない理由は無いはずだ。

住まいを快適かつ安全な状態に直してくれるのはもちろん、結果としてコストパフォーマンスの良い選択をするようにして頂きたい。

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【記事監修】 山田博保

株式会社アーキバンク代表取締役/一級建築士

一級建築士としての経験を活かした収益物件開発、不動産投資家向けのコンサルティング事業、及びWEBサイトを複数運営。建築・不動産業界に新たな価値を提供する活動を行う。

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