壁のパテ埋め補修を解説!適したパテの選び方や作業手順を紹介

壁下地に石こうボードやベニヤを使うことが多い日本の住宅では、物をぶつけて壁に穴が開いてしまう事故は少なくない。

壁の穴は大きく景観を損ねるだけでなく、気密性が低下するなどの問題もあるため早めに対処したいところだ。

そこで今回は、パテ埋めによる壁の補修方法を詳しく解説する。おすすめのパテや実際の作業手順、プロに依頼する場合の費用相場なども掲載するので参考にしてほしい。

記事の後半では、火災保険を使った費用ゼロ円の補修方法も紹介する。

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壁に空いた穴はパテ埋めでDIY補修が可能

壁に空いた穴はパテ埋めでDIY補修が可能

住宅の壁に空いた穴は、下地の石こうボードやベニヤに大きな力が加わり破損するパターンが多い。壁クロス、塗装、珪藻土など仕上げ方法が異なっても、まずは補修用のパテで埋めて平らにする下地処理が基本作業となる。

パテ自体はホームセンターやネット通販などで手軽に入手でき、取り扱いも難しくない上に必要な道具も少ないためDIY補修のハードルは比較的低い。

壁の穴は放置するとどんどん広がっていく可能性もあるため、DIYで素早くパテ埋め補修するメリットは大きい。仮に仕上げはプロに任せるとしても、自宅の壁に空いた穴に悩んでいるのなら、時間を置かずにぜひ挑戦してみてほしい

用途別オススメのパテ

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補修用パテにはいくつかの種類があり、仕上げ方法に合わせて適したものを選択する必要がある。ここでは比較的日本の住宅で多い仕上げ方法に適した3種類のパテと、番外編的に百均などで手軽に入手できるパテについて解説する。

どのパテを選んだらよいかわからない場合、選び方の参考にしてほしい。

壁紙クロス用のパテ

壁紙クロスで仕上げてある室内壁は、下地が石こうボードであることが多く、小さな傷や穴から大きな凹みまで発生しやすい。ここではちょっとした小さな穴の補修に便利なパテと、大きな凹みに対応するパテの2種類を紹介する。

・壁紙クロスのちょっとした穴補修におすすめのパテ

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家具の移動中につけてしまった小さく鋭い穴など、ちょっとした凹み補修に便利なタイプの穴埋め用パテだ。充填後ドライヤーで膨らませ、壁クロスとなじませることができるため、普通のパテより目立ちにくいのが特徴。画鋲やビスの穴などにも使えるため、一つ持っておくと活躍するシーンは多い。

・大きな凹みの補修におすすめのパテ

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アクリル樹脂を使用していて、充填後の肉やせが少ないクロス下地用のパテだ。厚み5mm以下の穴なら一発仕上げ、深い穴も数回に分けて塗ることで対応できる。

エマルジョン(水性)タイプのため室内での作業がしやすく、開封後すぐに使えるのもおすすめの理由。用途が広く、次の項で紹介する塗装仕上げの下地補修にも使用することができる。

塗装仕上げ用のパテ

室内壁が塗装で仕上げてある場合も、石こうボードかベニヤ下地が多いため、壁クロスと同様に衝撃などで穴が発生しやすい。2-1で紹介したパテは塗装下地にも使えるため共用可能だが、意外と多いのは塗装で仕上げた木部の凹み。ここでは塗装で仕上げた木部の穴補修に使えるおすすめのパテを紹介する。

・塗装仕上げ木部の補修におすすめのパテ

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窓枠やドア枠、フローリングなど塗装仕上げしてある木部に幅広く使える補修用パテだ。

様々なカラーが用意されているので色が合えばそのまま仕上げることもできるし、硬化後塗装して色を合わせることも可能だ。時計やカレンダーを下げるための釘やビスの穴、落下物による傷など用途が多く重宝する。

珪藻土仕上げ用のパテ

自然素材を壁面に塗って仕上げる珪藻土は意匠性が良いため人気の仕上げ方法だが、傷や凹みが付きやすい一面もある。ヴィンテージ系のインテリアなら経年変化として違和感がないケースもあるが、目立つ場所に傷や凹みがつくとやはり気になるものだ。

珪藻土の全面補修は素人には少しハードルが高いため、今回は手軽に扱える部分補修用のパテを紹介する。

・珪藻土の部分補修におすすめのパテ

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水を加えて練るだけで使える手軽な珪藻土補修用パテだ。アク止めと呼ばれる下地処理が必要なく、練ったらすぐ使えるため補修用に最適。カラーは数種類あるので、既存の壁色に合わせて選べば補修箇所が目立ちにくい。

ちょっとした補修に便利な百均で入手できるパテ

一般的な百円均一などの店舗でも補修用のパテを入手できる場合がある。

少し大きめで工具・資材コーナーがあれば、これまで紹介した種類も含め複数の補修用パテを扱っていることも少なくない。

少量タイプとなるため大規模な補修には向かないが、ちょっとした穴の補修であれば百均のパテは十分活用可能だ。

DIYユーザーに向けて「〇〇用パテ」と明記してある商品が多いため、どれを選んだら良いかわかりやすいのも初心者向けと言える。DIYに挑戦するかどうかの判断としてサンプルとして入手し、試してみるのもいいだろう。

パテ穴埋めのやり方とコツ

パテ穴埋めのやり方とコツ

ちょっとした傷や小さな凹みのパテ埋めは材料に同梱する説明書を読めば難しくないため、ここでは大きな穴をパテ補修で埋める方法を詳しく紹介する。焦らず丁寧に手順を踏めば失敗することは少ない。事前にしっかりと準備をして取り組んでほしい。

用意する物

・パテ(2-1~2-4を参照)

・ネットテープ

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・ヘラ

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・紙やすり

・木片など平らな角材

・養生ビニールや新聞紙

・雑巾

作業手順

①穴埋め作業をする周辺の床面を養生する。フローリングなどにパテが付着すると、すき間に入って取り除くのが難しくなるため、万が一パテが落下しても問題無いようにしっかり養生すること。

②穴周辺のベニヤや石こうボードがグラグラと動くような状態なら手で除去する。ホコリなどが付着しているとパテ剥がれの原因となるため、ブラシなどで取り除いた後固く絞った雑巾でふき取る。

➂穴より少し大きめにネットテープを貼る。貼り方が緩いとパテが割れる原因となるため、ピンと張った状態にすること。

④ヘラを使ってネットテープの範囲より少し広めにパテを盛っていく。乾燥後に足すのは手間なので、気持ち程度多めになるようにすると良い。盛れたら使用したパテの指定通りの時間乾燥させる。

⑤乾燥後、紙やすりを使ってパテを平らにならす。削る箇所に合わせた大きさの角材などに巻き付けて、あまり力を入れずに様々な方向に動かすと均一に削りやすい。平らに削ったつもりでも意外と段差が残っている場合があり、クロスや塗装で仕上げた時目立ってしまうため時間をかけてしっかり平らにしてほしい。斜めから見たり、光を当てたりすると段差を確認しやすくなる。

⑥平らにならしたら、やすりで出た粉塵をふき取って完了だ。仕上げ作業を行う場合は、周りの仕上げ方法に合わせて進めていく。

紙やすりは何番が最適?

やすり掛けの工程は仕上げに大きく影響するためなるべくこだわりたいところだが、紙やすりは品番によって粗さが異なるためどれを選んだら良いか悩みどころだ。

粗すぎると仕上げが良くないし、細かすぎてもならすのに時間がかかってしまう。一枚当たりの金額はそこまで高くないため、荒削り用に#100番前後、仕上げ用300番前後を用意して2つを使い分けるのが良いだろう。

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穴埋めをプロに依頼する場合の費用相場

穴埋めをプロに依頼する場合の費用相場

パテによる穴埋めはDIY補修の中でも挑戦しやすい部類だが、リビングの目立つ場所など来客時に見られたくない場所はなるべく目立たないようにしたいものだ。損傷の具合にもよるが、プロに依頼すれば元の穴がほとんどわからないレベルまで補修できるケースもある。

ただし、仕上がりは技術レベルに大きく左右されるため、プロに依頼する場合は補修経験のある業者を選びたい。業者選定の場合は、下記に示すような施工写真などがないか尋ねてみてほしい。

仕上がりは技術レベルに大きく左右される

プロが補修する場合もパテ埋め、仕上げという工程を経ることになるが、穴が大きいと大工作業が必要になるため費用も高くなる。目安として10㎝~15cm前後の大きさを境に費用が大きく変わると考えてほしい。

小さめの穴補修の場合は、費用相場は20,000円~40,000円といったところだ。塗装・クロス・珪藻土など仕上げ方法によって多少の前後はあるが、基本的には一人の職人で済むため1人工+材料費となる。

大工による下地補修が加わるため大きい穴の補修は費用相場50,000円~60,000円が目安。ただし、下地の損傷具合によっても変わってくるため必ず見積もりを取ってほしい。

火災保険を適用して壁の穴埋めができる!?

火災保険は住宅ローンで必須となっているケースがほとんどのため、加入していることが多いが、壁の穴補修に活用できる可能性がある。

適用となるケースがあるのは「不足かつ突発的な事故」が原因となる損傷の場合だ。家具が倒れて壁に衝突し、衝撃で穴が空いてしまったといったケースでは火災保険が適用できる可能性がある。

保険の条件や損傷具合によっては費用ゼロ円で壁の穴を補修できる場合もあるので、まずは保険証書を確認してみることをおすすめする。申請には現場の写真や形式に則った見積りが必要となるため、火災保険の申請実績を持つ業者に相談すること。もちろん専門業者として、壁の穴補修の経験があるかどうかもチェックしたい。

まとめ

まとめ

壁の穴は景観を大きく損ねる上に、症状が進行することも多い厄介な破損だ。パテ埋めによるDIY補修は難易度・費用ともにハードルが低いため積極的にチャレンジしてみてほしい。

リビングや客間など目立つ場所はプロに依頼して見分けがつかないレベルの補修も可能だ。火災保険を活用して費用ゼロ円で補修できるケースもあるので、積極的に検討してみてほしい。今回の記事が、住まいを美しく保つ助けになれば幸いだ。

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【記事監修】 山田博保

株式会社アーキバンク代表取締役/一級建築士

建築業界での経験を活かしたWEBメディアを運営。内装工事マッチングサイト「アーキクラウド」創業者。WEBコンサル事業、コンテンツ販売事業にも携わる。Facebookお友達申請大歓迎です。その他WEB集客、自社メディア構築、ビジネスモデル構築に関するコンテンツは公式サイトより。

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