トイレ床の腐食はDIY補修可能?プロに頼む際の注意点と相場を解説

住宅において水回りはトラブルの発生頻度が高い部位だが、中でもトイレのトラブルは多い傾向がある。特に多いのは床が腐食してしまうケースで、さまざまな原因が考えられるが放っておくと床が抜けるなど深刻な事故につながることもある。

そこで今回は、トイレ床が腐食する原因と見分け方、さらにDIY補修する方法などを詳しく解説する。プロに依頼した場合の費用相場なども掲載するので、自分で直すかプロに頼むかの判断基準としても活用して欲しい。

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トイレ床が腐食する原因と見分け方

室内のトイレ床が腐食してしまう原因はいくつかあり、DIY補修するにしろプロに依頼するにしろ原因の特定が重要だ。特に給排水の漏れなどに起因する場合もあるため、放置するのは危険である。調べてみて素人には手に負えないレベルの問題があったら、速やかにプロに依頼して欲しい。

ここでは代表的なトイレ床腐食の原因と、その見分け方について解説する。どれか一つが原因ということは少ないため、いくつかの原因が重なり合っている可能性も考慮すること。

尿はね

特に男性が居る家庭で多く見られるのが、トイレ使用時の尿はねによる床の腐食だ。フローリング床の場合に多く見られ、水分に強いクッションフロアでは発生する傾向が少ない

便器周辺の床に尿が染み込み、変色や臭いなどが発生する。尿がはねないように座って用を足すか、クッションフロア・耐水フローリングなどの素材に変更する対策が考えられる。

見分け方としては、便器と床のすき間をトイレットペーパーでふき取ってみて、尿色を確認する方法が分かりやすい。後述する結露と似た症状が出るが、試しに数日間座って用を足してみて症状が止まるかどうかでも見分けられる。

便器の結露

意外と知られていないことだが、室温と便器内の水分の温度差によって便器は結露していることが多い。便器の表面が結露するケースは少なく、目に見えない内側が結露して床と便器の境目に染み出てくることが多い。

近年の便器は断熱材を使用した防露製品が多くなっているが、古い便器などでは結露の水分による床の腐食もあり得る。製品の構造上の問題なので対策は難しく、防露便器への交換が最も効果的な方法だ。

腐食は便器周辺から始まるため前述の尿漏れと症状が似ているが、結露水は基本的に透明で臭いも出ないため、ふき取った時の水の臭いや色で見分けられる。

床下の湿気

住宅の構造に起因するケースとしては、床下の湿気に長年さらされてトイレ床が腐食するケースがある。戸建て住宅の基礎構造には、地面を全てコンクリートで固める「ベタ基礎」と土部分が残る「布基礎」があるが、土がむき出しの布基礎で多く発生する

床下の湿気が原因となる床腐食は、床全体が変色したり、柔らかくなったりするのが特徴だ。また、床面付近や便器にカビが生えることも多い。このような症状が見られたら床下の湿気を疑い、基礎の構造などをチェックしてみて欲しい。

給排水の漏れ

特に古い住宅で発生することが多いのは給排水の漏れによる床の腐食だ。昔の便器は排水管と便器の接続が職人の技術に左右される構造だったため、下手な職人が設置したトイレは少しずつ排水が漏れているケースも少なくない。

床下の見えないところで漏れた排水によって、少しずつ床が腐食するパターンだ。同様の事は給水管で発生するケースもある。

給水管の漏れはメーターを多く回すため、水道の検針員が気づくケースが多い。排水の漏れに関しては、トイレ全体が臭うことが多いため、床の腐食とともに不快な臭いを感じたら注意して欲しい。

トイレ床の補修はDIYできる?

前の項目で述べたように、トイレ床の腐食は様々な原因が考えられるが、構造に関わる重大な損傷でなければDIY補修することも可能だ。プロに頼むべき場合と、自分で挑戦できる範囲をそれぞれ紹介するので参考にして欲しい。

DIY可能なトイレ床補修

DIY可能なトイレ床補修

床補修に自分で挑戦すべきかどうかの線引きとしては、「便器の脱着を伴うかどうか」を一つの判断材料として欲しい。便器の脱着は給排水管の作業が発生するため、水道工事の資格が必要となる。

一般家庭の作業では黙認されているケースも多いが、発覚した場合は水道の停止や罰金などのペナルティがあるため、手を出すべきではない。

クッションフロアによる床補修なら便器の脱着が必要ないため、素人でも手軽にDIY補修が可能だ。揃える道具が少ないため、プロに頼むよりコストも抑えられる。また、技術的にもさほど難しくはないため失敗することも少ないだろう。フローリングやタイル床の場合は、基本的に便器脱着が必要となるため素直にプロに依頼すること。

プロに頼むべきトイレ床補修

前述したようにクッションフロアの床補修についてはDIY可能だが、給排水の漏れや床下の湿気など、建物構造が原因となっている場合はプロに依頼すべきだ。原因を取り除かなければ、床の表面をきれいに直したところで同じことの繰り返しになってしまう。

DIYでクッションフロア貼り換えする方法

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クッションフロアの床を補修する場合に必要な道具と、実際の作業手順を紹介する。慣れない作業ではあるが、一つずつ手順を踏めば失敗することは少ない。参考にしてぜひ挑戦してみて欲しい。

用意する物

・クッションフロア(のり付きの物が貼りやすい)

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・コーキング材(防カビの物が良い)

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・マスキングテープ

・スケール

・サインペン(油性がベスト)

・定規またはまっすぐな角材(30cm以上が望ましい)

・カッターナイフ/ハサミ(両方あった方が良い)

・雑巾/バケツ

作業手順

①汚れやホコリがあると貼り付け不良で浮きが発生するため、床面を雑巾で清掃する。狭い空間で衣服を扱うトイレ空間はホコリが多いため、便器裏側の床も念入りに清掃すること。

②部屋のサイズを採寸し、クッションフロアを合わせてカットする。裏面にサインペンで下書きし、定規を当ててカッターを入れていくとキレイに仕上がる。自信が無ければゆっくりハサミでカットしても良い

➂トイレの奥の壁面からトイレの先端(床面の)までの距離を測り、クッションフロアのセンターに下書きを入れてから切れ目を入れる。

④便器を切れ目でよけながら、床面にクッションフロアを仮置きする。外周を合わせたら、便器と床面のつなぎ目にカッターを入れていき便器の形を切り抜く。きれいに仕上げるために、クッションフロアをなるべくぴったり床面に押し当てながらカッターを入れること。

⑤裏面のシートを剥がし、手前側から便器の奥に向かって順番に貼っていく。空気を抜きながら慎重に作業すること。特に奥の切れ目部分がぴったりと合うように慎重に進める。

⑥便器と床面の隙間に2~3mmの間隔でマスキングテープを貼り、コーキングを充填する。少し多めに充填してから、濡らした指でふき取って仕上げる。ヘラを使っても良いが仕上げが難しいので、初めての場合は指を使って仕上げた方が良い。部屋の四隅やつなぎ目もすき間があるようなら同様に作業する。仕上げ後はすぐにマスキングテープを剥がし、十分に乾燥するまでトイレを使用しないこと。

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【素材別】トイレ床補修をプロに頼む場合の費用相場

【素材別】トイレ床補修をプロに頼む場合の費用相場

床に使用する素材によってトイレ床補修の費用相場は変わってくるため、代表的な3つの素材について紹介する。クッションフロアについては床下地が腐食している場合と、そのまま利用できる場合に分けて実質4パターンを掲載するので、参考にして補修計画を立てて欲しい。

クッションフロア重ね貼りの場合

クッションフロアが貼られているベニヤ下地に問題がない場合は便器を脱着せず、既存フローリングの上から重ね貼りする方法が選択できる。

この場合作業するのは内装職人のみとなるため費用を抑えられ、プロに依頼した場合の費用相場は1万円5,000円~2万円といったところだ。便器を外さないため裏側の見えない部分に切れ目が入るが、性能上の問題はない。作業は半日程度と短いため、工事を実施する際の負担も少ないだろう。

クッションフロア貼り替えの場合

クッションフロアの下地ベニヤが腐食している場合は、便器を一度外して床下地をやり直し、クッションフロアを貼ってから便器を元に戻す手順が必要となる。大工・水道・内装と3人の職方が必要となり、費用相場は8万円~10万円程度だ。工事日程も1日~2日程度と長くなるためトイレが1つの家はしっかりと計画を立てること。

また、便器の脱着は新しい便器への交換と手間がほぼ変わらないため、古い便器は同時に交換することも検討すると無駄がない。

フローリング貼り替えの場合

トイレ床をフローリングで仕上げる場合は、4-2の費用に加えてフローリング材料費と大工の作業工賃が必要となる。内装工事が無くなるが、差額を差し引いた費用相場は12万円~15万円といったところだ。

トイレの床は尿はねなど水気が多いため、防水・防汚機能が付いたフローリングを選ぶこと。アンモニアによる変色を防ぐフローリングなどもあるため、男児が居る家庭などでは検討して欲しい。

タイル貼り替えの場合

既存トイレ床がタイルの場合、選ぶタイルのグレードによっても変わってくるが、貼り替え費用相場は15万円~20万円前後だ。タイルを貼り終わってから接着が乾くまでの時間が必要となるため、工期は2日以上かかるのが普通。工事期間中の生活方法にも注意して計画を立てたいところだ。

プロに頼む場合の注意点

プロに頼む場合の注意点

トイレ床補修をプロに頼む場合、費用以外にも注意して欲しい点が2つある。それぞれ解説するので、念頭に置いて後悔の無い床補修に役立ててほしい。

どんな素材を使うかしっかり検討する

トイレ床に良く使われるのはクッションフロア・フローリング・タイルだが、それぞれにメリットとデメリットがある。

例えばフローリングは見栄えが良いが水分に弱く、尿はねによる変色などの可能性もあり、コーティングを施した対策製品を選ぶと費用が増加する。

タイルは見た目が良く耐アンモニア性も高いが、衝撃に弱いため落下物で割れる可能性がある。小物や花などを飾る家では、破損のリスクがあるということを事前に知っておかなければならない。

クッションフロアは一番安価で破損・汚損に強いが、フローリングやタイルに比べると意匠性は見劣りしてしまう。

このような素材それぞれの特徴を理解した上でよく素材を検討し、後悔の無い床補修をして欲しい。

補修に慣れている業者を選ぶ

繰り返しになるが、トイレ床補修は腐食の原因を突き止めない限り、見た目をきれいに直しても再発することになる。業者の間では、「トイレリフォームができればどんなリフォームもできる」と言われるほどトイレには住宅の要素が詰まっており、逆に言えば相当の経験が無いと原因究明は難しいということだ。

原因を究明するためには、床補修に慣れている業者を選定することが前提条件だ。請負金額500万円以下のリフォーム工事は資格が必要ないこともあり、新築業者がリフォームに進出しているケースなども多く見られるが、経験のない業者に原因の究明は難しい。業者を選ぶ際は、トイレリフォーム事例を多く持っている専門業者を基本に探して欲しい。

トイレ床補修に火災保険が適用できる!?

トイレ床補修に火災保険が適用できる!?

住宅ローンを組む際に加入することが多い火災保険だが、住宅トラブルに幅広く活用できる事は意外と知られていない。上手く活用すると、費用ゼロ円でトイレ床補修ができる可能性もあるため、本項を参考にぜひ保険証書をチェックしてみて欲しい。

「不足かつ突発的な事故」は保険適用の可能性大

トイレ床補修で火災保険が適用となる可能性が高いのは、不測かつ突発的な事故」が原因の場合だ。例えば物を落としてタイル床が割れてしまった場合や、給水管の破裂で水が漏れ、床が腐食してしまった場合などが考えられる。

補償される工事の範囲や金額は損傷の状態によって変わってくるため、火災保険の申請経験が豊富な業者に無料見積を出してもらうことをおすすめする。

慣れていない業者は保険申請に必要な写真撮影や書類の作成などがスムーズにいかないケースが多い。また、保険が適用となった場合はそのまま工事を任せることになるため、前述したようにトイレ床補修の経験があるかどうかもチェックして欲しい。

まとめ

まとめ

トイレは一日に何度も使用する場所であり、できれば気持ちよく使える状態を維持したいものだ。

また腐食している状態を放置すると、シロアリ被害などの危険性も高まるため住宅全体の耐久性にも関わってくる。床面の染みや不快な臭いなどの症状が出たときは早めに原因を追究し、対策を取るべきだ。

構造に問題が無い場合は、DIYによる補修にも積極的にチャレンジして欲しい。当記事がトイレ床補修を検討する参考になれば幸いだ。

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【記事監修】 山田博保

株式会社アーキバンク代表取締役/一級建築士

建築業界での経験を活かしたWEBメディアを運営。内装工事マッチングサイト「アーキクラウド」創業者。WEBコンサル事業、コンテンツ販売事業にも携わる。Facebookお友達申請大歓迎です。その他WEB集客、自社メディア構築、ビジネスモデル構築に関するコンテンツは公式サイトより。

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