キッチンのフローリングをリフォーム!素敵なキッチンへ変身の秘訣を大公開

キッチンのフローリングをリフォーム!素敵なキッチンへ変身の秘訣を大公開

キッチンは、人の動きが激しく、使用される環境条件が他の部屋と異なり大きな温湿度差、灰塵の飛来や蓄積、水分・油分の飛散等で腐食や損傷が進行しやすい。

新築で入居して時間の経過と共に実感するのはキッチンの老朽化だろう。

ダメージのある床を真新しいフローリングに替えることで気分も一新できる。間取りに大きく影響されるが、ダイニングやリビングにも手を加えれば新築家屋へ引っ越した気分だ。

満足できるキッチンのリフォームの秘訣を公開するので参考にして欲しい。

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リフォーム前に抑えておくべきフローリングの種類

リフォーム前に抑えておくべきフローリングの種類

木、石、繊維等種々の材料が床材に用いられている。

キッチンの床のリフォームを考える上で、適用できる床材を概観しておくことは、ハイセンスなリフォームに繋がると共に悪徳業者にカモにされない盾になる。

木材の種類と特徴について

多くの住宅がキッチンスペースでも床材として採用しているのが、やはりフローリングであるが、木材と言うとスギとマツを思いう浮かべる方が大多数だ。しかし床材に用いられる木材の種類は多種多様で、夫々が特色のある性質を有している。

材料の特質と求められる機能をマッチングさせることで満足のできるリフォームが完成する。

図1.代表的な木質床材の木目

図1.代表的な木質床材の木目

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代表的な木質床材の木目や質感を示す。これに示す様に木材の種類により質感・木目・色調・硬さが異なるので、キッチンや隣接するダイニング等との調和を考慮して木材の種類を選択して欲しい。

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無垢材・複合材・その他の構造と特徴

木を製材して、細長い板にしたものを床に敷き詰めてフローリングとする例は、無垢材と呼ばれており、上記の使用する木材の特質が床に直接反映される。

この無垢材に対して欠点を補う様に考案されたのが複合材で以下にこれらの構造と特徴を述べる。

図2. 木質系の床材

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無垢材は、木材の特性をそのまま引き継いだ床材で、湿度の上下で膨張収縮を繰り返す。また、木材の表裏で収縮率が異なるために反りが生じることもあり、寸法・形状的に制御が難しい材料だ。

複合材は、この無垢材の寸法や形状の制御の困難さを克服する床材として開発されたもので寸法・形状安定性に優れる。構造は、積層合板を芯材に表面に突き板と呼ばれる薄い銘木をスライスしたものを張合わせた床材だ。

複合材は、表面は木の質感を醸し出す為に銘木の木目文様となっているが、無垢材が作り出す全体的な木質感には及ばない。特に傷や凹みが生じた場合には、その傾向が顕著に表れる。だが、コスト的には複合材はリーズナブルな床材である。

コルクと言う遮音性・柔軟性に優れた木質系の素材がある。コルク樫の樹皮を砕いたものにバインダーを混ぜて圧縮成形した材料だ。無垢材等の一般的なフローリングとは異なる存在感のある床となる。

非木製床材の特性

床材として用いられる素材は、木材だけでなく石材やプラスチック等も床用建材として用いられている。また、カーペットの様な繊維系の素材も床材として採用されている。以下に非木材系の床用建材の外観と特徴を示す。

図3.非木材系床材の外観

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大理石の床はゴージャスな雰囲気を醸し出すが、冷たい印象や立ち仕事がメインの場所では足腰の負担が大きい。また、キッチンでは酸性の液体(お酢・レモン果汁等)を扱う場面が多々あるので、これらが大理石の床に落ちると大理石が溶け、腐食痕が発生する。

プラスチックタイルでは、大理石で発生する腐食痕の問題は無いが、無垢材のフローリングに隣接していると違和感を与えることがある。柄は、豊富で意匠の点では選択肢が多くコスト的にも魅力がある。

カーペットの床材は、クッション性があり足腰には優しいが食物残滓の除去性に関しては劣る点があるのでキッチンでの採用はあまりない。また、無垢材のフローリングや大理石の床材に離接すると違和感がある。

キッチン独特の床に対する要求特性とは?

キッチン独特の床に対する要求特性とは?

キッチンは、寝室やリビング等の一般的な部屋に対する特性に加えてキッチン独自の特性が必要となる。例えば、調理や洗い物に伴う長時間の立ち作業、水分や油分の飛散や食べ物の落下・蓄積の発生等に対する仕様が必要となる。

長時間の立ち仕事への配慮

食事の用意や洗い物がキッチンで行われるが、これらのお役目は、立ち仕事となる場合が多い。また、短い距離だが頻繁にキッチン内の移動も行うことも多々あり、人体に対する配慮が必要となる。以下のそれらの項目を示す。

・足や腰に対する負荷低減

・膝に対する低衝撃性

・冷え対策

キッチンでは長時間の立ち仕事となるために、足・腰に負担の少ない床であることが好ましい。また、短距離だが歩き回ることも多いので、膝への負担の度合いの小さい床であることも必要だ。

台所と言えば、かつては北側に置かれていたが、そこで立ち仕事をすると下半身が冷え冷えする。冷え冷えするような台所は、使用する人にとって劣悪な作業環境にあると言える。快適な作業環境を作り出すこともリフォームの役割だ。

耐水性・耐油性・清掃性

キッチンと言えば食事の用意、との連想が働くほど食べ物や水との関連性が高い場所だ。従って、これらのプロセスから発生するイベントに対する準備が必要となる。キッチンの使用される環境や目的に適合した特性が必要であり以下に示す。

・高耐食性(耐水/耐油)

・耐摩耗性/耐スクラッチ性

・衛生性(床上の食物の残りの易清掃性)

前述の様にキッチンの床は水分や油分に晒されるので、防汚性を含めて耐食性が必要となる。また、食物は乾燥すると硬度が増すので、床に傷を与えやすくなるので耐摩耗性や耐スクラッチ性が要求される。

キッチン独特の特性として、床上の食物の残りカスを容易に除去できる易清掃性という衛生状態を保つことができる特性が必要となる。塵芥をため込みやすい隙間や凹みが、なるべく少ない床材が適している。

キッチンの床材選択のポイントとは?

キッチンの床材選択のポイントとは?

床材の選定がリフォーム成功の大きなカギだが、上述の事項だけを満たせば成功する訳ではない。キッチンのポジションは、ダイニングやリビングに隣接し、インテリア的に大きな影響力を有する場所だからだ。

キッチンのデザインとして、アイランド型・ペニンシュラ型・壁付け型・セパレート型に分けることができる。最近は、アイランド型やペニンシュラ型の様にダイニングと一体で見せるキッチンが人気だ。

キッチンの床として要求される上記の特性とダイニングやリビングとの素材のグレードを含む統一感が重要となる。例えば、チークの無垢のフローリングのリビングやダイニングに続くキッチンの床がプラスチックタイルでは、機能は満たすが、デザイン的には疑問だ。

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リフォームの工法は2種

リフォームの工法は2種

床の張替えと言うと、既存の床材を取り外して新規の床材を設置するイメージだ。この様に張替えを行うリフォームの工法も用いられているが、高価格となる場合が多い。手軽にリフォームできる工法もあり、床下の状況に応じて選択可能だ。

全面的に新規のフローリングを張替える方法として“新規張り”と“重ね張り”がある。また、傷や変色・腐食等の損傷を受けた部分とその周辺のみを張替える部分張替えと言う方法もある。以下のその分類を示す。

床の張替え ・・・・ 重ね張り

・・・・ 新規張り ・・・・ 全面張替え

・・・・ 部分張替え

張替えの詳細については、以下の示すURLを参照して欲しい。

注13)Repair Space

たった3分で理解!フローリングの張り替えを美しく経済的に行う方法

https://repairspace.jp/flooring-replacement-2

部分的な補修はリペアが最適

部分的な補修はリペアが最適

キッチンの床が広範囲にダメージを受けているときや全面的なリフォームを志向しているならば張替えを選択することになるが、局所的なダメージやキッチンのフローリングに愛着がある場合には、リペアが最適だ。リペアのプロセスは以下のURLを参照して欲しい。

リペアは、軽微かつ局所的なダメージであればDIYでの補修が可能だが、専門家に依頼するとダメージの有無が見分けられない程の出来上がりが得られる。ただ、フローリングを支える床下構造に問題がある場合には、床下の補修を含めたリフォームを推奨する。

最適な業者の見つけ方

最適な業者の見つけ方

キッチンのリフォームは大掛かりな工事だ。DIYで行うにはハードルが高すぎるので技術力があり適正コストでリフォームが可能な最適な業者を探そう。最適な業者を探すコツを以下に紹介する。

リフォームを実行する側として困惑を覚えることの一つに料金体系が明確でないことで、この不透明感から様々な感情が巻き起こる。例えば工事費用に関しての納得感が得られ難いことや見えない部分の完成度に対する不安感だ。

依頼者がりフォームを行う際に重視する主なポイントは、①価格の納得感、②完成度(手抜き工事無し)、③デザイン力だ。これらの点を考慮した最適な施工会社の探し方を以下に述べる。

①価格の納得感

リフォームは一品料理なので定食メニューにはなり難く価格の透明感を確保することに一苦労する。だが、工事費用の見積の取り方で価格の妥当性を裏付けることが可能となる。多くの工事依頼者は、1社からしか見積を取っていないが、複数社から見積を取ることだ。

この複数社から見積を取ることを相見積や競争入札と言い、見積内容を比較検討することで価格や内容の妥当性を判断する。見積依頼の際の注意点として、工事一式的な記載は厳禁で詳細な細目の記載を求めることがポイントだ。

また、安さを売りにしている業者は技術が劣る可能性が高い為、適正価格であり、「技術を売り」にしている業者が信頼できる。

②完成度(手抜き工事無し)

施工会社にリフォームの実績を聞こう。そして実際に工事を依頼した方の評価結果を聞き取ることだ。また、インターネット上の評判を調べることも会社の体質を把握することに役立つ。

③デザイン

デザインに関しても実績を見ることで会社の能力を評価できる。また、自分のイメージに近いデザインを持ち込むことも満足な出来上がりに寄与するし、業者から切り口の異なるデザインの提案をうけることも肝要だ。

リフォームに火災保険が適用されるケース

リフォームに火災保険が適用されるケース

持ち家であれば火災保険へ加入している方が大部分であろう。キッチンのリフォームも火災保険が適用される可能性があることをご存じだろうか。リフォーム工事全てに適用されないが、検討の余地があるので、その条件を説明しよう。

火災保険は、オプションで種々の災害や事故を補償してくれるが、保険が適用されない範囲が存在するので、以下に適用が示す。

(a)故意や過失による損害

(b)経年劣化(自然摩耗)

(c)地震・津波・火山の噴火・原子力関係の事故

例えば、子供が屋内で火遊びをしてキッチンの床を焦がした場合には、上記の(a)に相当し保険の適用外となる。また、キッチンの床に水滴の落下が長期間かつ継続的に発生したために腐食した場合には(b)と判断される。

偶然かつ突発的な事故に対応した火災保険が適用される事故や災害は、例えばキッチン内の大型冷蔵庫の上に置いてある重量物を冷蔵庫移動の際に誤って落下させて床に穴を開けた事故が挙げられる。

まとめ

まとめ

キッチンの使命を遂行する上で使用する人が苦痛を感じる様では適切な仕様とは言えない。キッチンの床をリフォームする際には、キッチンの役割を余すところなく果たせ、かつ使用する人にストレスを感じさせない造りとすることが重要だ。

キッチンのリフォームを計画している人は本稿を熟読することでキッチンの役割を理解し、使用する人がストレスフリーとなる仕様を体得して欲しい。

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【記事監修】 山田博保

株式会社アーキバンク代表取締役/一級建築士

一級建築士としての経験を活かした収益物件開発、不動産投資家向けのコンサルティング事業、及びWEBサイトを複数運営。建築・不動産業界に新たな価値を提供する活動を行う。

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