引越しの方必見!退去時のフローリング補修費用を軽減するポイント5つ!

引越しの方必見!退去時のフローリング補修費用を軽減するポイント5つ!

住んでいる賃貸物件から引越しすることになった場合、賃貸オーナーや不動産管理会社と退去立会いを行い、室内の状況を確認することになる。

その立会いで、フローリングの傷を指摘され、補修費用を請求されることがある。そのような突然の費用負担に驚かないために、ここでは借主が負担するフローリングの傷の種類や対処のポイントを解説する。

また、万が一借主負担となる傷がある場合でもその負担をほぼゼロにする方法も紹介する。

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賃貸住宅の原状回復のルールとは

賃貸住宅の原状回復のルールとは

賃貸物件の原状回復ってなに?

原状回復のルールとは、賃貸物件の状態を、借主の責任で、退去時に借りた時の状態に戻すというものだ。普通に生活していても室内や汚れるし劣化していく。その範囲内の負担は基本的に家賃に含まれていて、貸主が負担することになっている。

ただ、経年劣化の基準があいまいなため、トラブルになる事も多く、借主にとって引越し退去時の一番の心配事となっていた。現在は、過去の裁判事例などから、ガイドラインが設定されている。以前は、立場の弱い借りる側に不利な事も多かったが、このガイドラインのおかげで、賃借人が守られるようになった。

一方、大家(貸主)側からすれば、空室率の高まりとともに、原状回復の負担が、賃貸経営の収益を圧迫している。そのため、借主は、ガイドラインに沿って、引越し時に、フローリングの傷について、原状回復費用を請求されることも増えているので注意が必要だ。

ここからはガイドラインの内容を元に、最も問題となりやすいフローリングを例に挙げて、貸主負担となる場合、借主負担となる場合をわかりやすく解説していく。

 参考:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」についてhttp://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000020.html

貸主負担となるフローリングの傷とは

貸主負担となるフローリングの傷とは、経年劣化の範囲内と考えられる、通常の生活をしていても発生する傷だ。日常生活でフローリングは、多少の擦り傷や太陽光による日焼け、色あせなどが発生する。5年以上住めば、ある程度の傷や汚れがあって当然だ。

貸主負担のフローリングの傷の具体例

・フローリングの表面の汚れや細かな擦り傷

・経年劣化によるフローリングの色あせ

・フローリングのへたりや劣化

これらについては、賃貸期間が長くなればなるほど、貸主の負担の比率が上がっていく。ただ、使い方が著しく荒く、短期間で上記の状態となった場合には、借主負担となる場合もある。

借主負担となるフローリングの傷とは

フローリングに大きな穴が開いてしまうほど何かを落下させたとか、水をこぼしてそのまま放置したため、表面がめくれてしまったなど、普段の生活で、注意をしていれば起こらないようなことがそれにあたる。

 ペットを飼っている場合で、ひどい擦り傷なども同様だ。また、キャスターの付いた椅子を使用すると、多くのフローリングで凹みが発生する。勉強机などとセットで使用することは多いが、引越し退去時の立会いで、借主負担されることが多いので注意が必要だ。

借主負担となるフローリングの傷の具体例

・キャスターの椅子や収納などを動かしてついた凹み

・鋭利なものを落としてついた深い傷

・水などをこぼして放置したことによるフローリングの劣化

・ペット飼育による著しいフローリングの劣化

・タバコの焦げ跡

賃貸物件のフローリングに傷がついてしまったら

賃貸物件のフローリングに傷がついてしまったら

傷の状況でDIYかプロに依頼か判断する

引越しまでにフローリングの傷をDIYで補修するか、リペア業者などのプロに依頼するかは、傷の程度と範囲によって判断する。

一般的には、フローリングの傷の深さが、1mm以上ある場合は、自分で補修しても綺麗に仕上げることが難しい。また、広さが15cm以上ある場合も、周辺のフローリングと馴染ませることが難しくなるため、DIYでやることはおすすめできない場合が多い。

また、フローリングの材質や色によって難易度は変わる。フローリングには、表面が木質系のものとシート系のものがあり、シート系のものは難しい場合が多い。市販されている補修キットは、施工動画なども合わせて見ることができる場合が多いので、それらを参考に自分で出来そうかどうかを判断すると良い。

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フローリングの傷を自分で直す場合

DIY向けの補修キットなら、2000円~5000円程度で購入が可能だ。フローリングの色や種類によって使用する補修キットは変わる。クレヨンのように塗るだけの傷かくしから、電熱コテを使いフローリングの穴を埋めて補習するタイプのものもある。ここでは、いくつかの商品を紹介する。

比較的軽微な傷に

キズ職人

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上記キットと同じクレヨンタイプの物を使用した、傷補修の様子が下記である。こちらを見ていただくと、自分での補修イメージがつくだろう。

少し本格的な電熱コテ付き補修キットなら

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リペア業者に依頼する場合

補修する範囲が広い場合やキズが深い場合プロに依頼するのが良いだろう。リペアの料金相場は、15000円~(箇所)だ。リペアの費用は、リペアを行う箇所や施工時間で決まり、別途諸経費などが必要だ。

また、補修の難易度によっては、職人の技術力が必要となるため単価も変わってくる。ビス(5mm程度)の穴の数カ所の補修なら2時間程度で完了するのが一般的だ。

ただ、金額は状況によって異なるので、写真などを送り概算見積もりを出してもらうと良い。賃貸住宅の場合、一般的にリフォームを行うなら貸主の許可が必要となる。リペアなどの補修については、必ずしもどちらとも言えないが、貸主の許可がないと施工を行わない業者もある。その場合、報告を行うことで貸主である管理会社や大家さんの指定工事会社が入り、リフォームとして工事が行われて、必要経費を上乗せした費用での請求となることが多い。腕の良いリペア職人であれば、どこに損傷があったかわからないレベルで復元してくれる為、優秀なリペア職人を自分で依頼することで経済的に修復ができる。

フローリングを張替える場合とその費用について

フローリングを張替える場合とその費用について

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引越し時に、フローリングの張り替え費用を貸主が借主に請求するというのは、かなり使い方が悪かった場合といえるが、その場合の費用は、既存の床をめくる費用、処分費、新しいフローリングの材料費と施工費が必要になる。費用は、使用する床材にもよるが、12,000円/㎡〜 となる。

借主の負担となる場合はその費用は敷金から差し引かれる。敷金だけでは不足の場合や敷金ゼロの物件の場合には、別途請求されることになる。その負担割合は、賃貸期間に応じて変わってくる。

しかし、損傷範囲が広く、張替えと予想される場合でも、もしかしたらリペア(補修)で元に戻せるかもしれないので、一度、損傷の大きさがわかる画像をリペア業者に送って、補修可能か?見積もりはどのくらいか?を確認してみるのも一つである。

そもそもリフォームとリペアの違いは、リフォームが既存の物をなくし、新しく「交換」することで、

リペアは既存の物を「補修」することである。よって費用面では格段に経済的となる。

フローリングは、床同士がサネという凹凸のかみ合わさっているため、一般的には部分張り替えは難しく、補修箇所や補修範囲が広すぎる場合、全面張替えで進められやすい。

しかし、技術のあるリペア職人なら、部分張替えで難しいとされるはめ込みや既存箇所とのギャップ埋め(色合わせ)も可能である。

リペア業者による補修(ビフォー)

リペア業者による補修(ビフォー)

リペア業者による補修(アフター)

リペア業者による補修(アフター)

退去時にトラブルにならない方法

退去時にトラブルにならない方法

入居時にフローリングの傷を確認する

原状復帰は入居時の状態との比較で判断するため、入居時の状態を確認しておくことが重要だ。

元ある傷なのか、自分がつけた傷なのかを確認しておくことが、引越し時にフローリングの傷で不要なトラブルを防ぐことになる。引越し作業中に、引越し業者が誤ってフローリングに傷をつけてしまうこともある。

そのためにも、入居前の状態で、写真を撮っておくことをお勧めする。

極力フローリングに傷をつけない対策をして生活する

引越し時にフローリングの傷でトラブルにならないためには、日常生活で極力フローリングを傷つけない対策を行うことも大切だ。

対策として、テーブルや椅子の足の裏に傷防止のフェルトを貼る、キャスター付きの椅子を使う場所には、床にキズがつかないように、クッションやシートなどを敷いておく、重たいものを置く場合には、荷重が分散するように配慮するなどが挙げられる。

汚れが気になる部分では、市販のシートなどを敷いておくのも良いだろう。このように、自分の家のように長く綺麗な状態を保つ努力をすればかなりのトラブルを防ぐことができるはずだ。

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退去立会いのポイントを知っておく

引越しの立会いのポイントを知っておくことも対策の一つだ。貸主や不動産会社は、次の入居者募集時に、フローリングの張り替えせずに行けるかどうかを見ている。フローリングを補修するにしても、その観点で考えると補修の程度が解るだろう。また、「この傷は、経年劣化の範囲内、この傷はリペア費用を請求されても仕方がない。」など、ある程度自信で傷の状態を把握した上で、どうするかを考えておく。

そうすれば、事前に自分で補修するかどうかも決まる。また、退去時に清掃されていて清潔感があれば、全体として問題ないとされる場合もあるのでフローリング以外の全体の印象も大切だ。

フローリング補修が火災保険で実質無料となるケースとは?

フローリング補修が火災保険で実質無料となるケースとは?

賃貸住宅を借りる場合、火災保険の加入をすすめられることが多いはずだ。これは、万が一、借主が火災を起こしてしまった場合、借主は貸主へ原状復帰に対する損害賠償の義務を負うことになる。

火災保険は、任意に加入するものであるが、火災が起きた時の損害額の大きさを考えると、加入はほぼ必須とも言える。その火災保険の多くは、火災以外の原状復帰に対する費用が補償される。

加入している火災保険の支払い対象事故として、「不測かつ突発的な事故」又は「破損・汚損」の項目がある場合、フローリングの穴の補修費用を火災保険で賄える場合がある。

「本棚が倒れて、フローリングに深い傷がついた」

「引っ越しの作業中にテレビが落下し、フローリングが凹んだ」

など上記のように故意でない住宅の破損は、火災保険の補償の範囲に該当する。

もし、保険を使いフローリングの補修を行うことができれば、補修などの負担大きく減る。

自分でフローリングの傷を補修する前には、加入している火災保険の補償内容を確認するようにしたい。

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【記事監修】 山田博保

株式会社アーキバンク代表取締役/一級建築士

一級建築士としての経験を活かした収益物件開発、不動産投資家向けのコンサルティング事業、及びWEBサイトを複数運営。建築・不動産業界に新たな価値を提供する活動を行う。

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