マンションの玄関やドアに関するトラブル解決の秘訣を公開

マンションの玄関やドアに関するトラブル解決の秘訣を公開

玄関やドアは意識して見ないためか、汚れや傷等に気づかないことが多く、ある時に注意してみると思いの他傷ついていることがある。

そのまま放置しておくと美観の低下を招くばかりでなく、家屋との不釣り合いな状態に至ることがある。

そこで、本稿ではマンションの玄関やドアで生じる種々のトラブルを解消する秘訣を多面的な角度で紹介するので、夫々の局面に合わせて役立ててほしい。

また、冒頭で念のために申し上げるが、主に持ち家(戸建て・区分所有のマンション)を対象としている。

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賃貸マンションやアパートの損傷を解決する方法とは?

賃貸マンションやアパートの損傷を解決する方法とは?

冒頭で、本稿は持ち家を対象とする旨を述べたが、改めてその理由を説明しよう。持ち家であれば、所有権は本人に帰属しているが、賃貸物件の所有権は大家さんに帰属している。その所有物件の利用する権利を店子に付与する行為が賃貸借契約だ。

賃貸物件では修理修繕はオーナーの責務だ

所有権の保有者であれば、その物件の修理や増築、売却等の行為を自由に実行できるが、住居としての利用のみの借主は物件自体に手を入れることは許されておらず、電球が切れた場合の交換程度だ。家屋の設備を利用可能な状態に保持するのは大家の責務となる。

玄関やドア類は、家屋や家屋の設備に相当するので、借主が自分の好みに変更することは原則許されない。だが、事前にオーナーの了解が得られれば、借主にもリフォームが可能となるが、その後の取り扱が複雑になるために貸主の了解を得ることは難度の高い問題となる。

それ故、本稿では対象を持ち家に限定しているが、賃貸で玄関やドアのリフォームのチャンスが現れた際には、記事の内容は役立つので熟読しておくことをお勧めする。手口を理解していれば、チャンスにであったときに前髪を掴み取ることができる。

賃貸物件に手を入れるには?

賃貸物件は、原則賃借人がドア等の設備には手を出すことはできないし、付加価値の付くリフォームに敢えて取組むこともない。だが、お気に入りの住まいにするために、ドア部の修理が必須と考えている方のためにアイデアを提供しよう。

但し、前述の様に賃貸物件では賃借人が手を入れられる範囲外であることを理解し、契約解除に至る可能性があることを肝に銘じてほしい。リスクの高い行為であるので、慎重な行動が望まれる。

どうしても手を入れたくなるのは、退去を控えて過失でドアに傷を与えた場合だろう。この例では、修復で損傷が無いレベルにすれば、退去に伴う原状回復費用の請求を免れることが可能となる。

また、原状回復費用を節約するためなので、専門家に依頼するよりDIYでの修復が第一候補となる。DIYでの修復は、後述するので参照して欲しい。ただ、素人の我流で、事態を悪化させる場合も多いので専門家に依頼することが無難だ。

玄関やドアは設備に該当するので火災保険が適用される場合がある。この場合であれば損傷の原因が偶然で突発的な事故や自然災害によることを証明できればオーナー側の負担(最終的には火災保険の保険金)で修理が可能となる。

もっとも、これは賃貸物件の火災保険の適用範囲を事前に知っていることが前提だ。損傷後に、火災保険の適用範囲を聞くと怪しまれるので、賃貸借契約のときにオーナーが契約している火災保険の内容をチェックしておくことをお勧めする。

また、補修に無関係の入居者の方も、機会があれば賃貸物件の火災保険の範囲を確認しておくことを推奨する。

マンションやアパートで補修や交換ができる範囲とは

マンションやアパートで補修や交換ができる範囲とは

前述の様に持ち家であれば、自身の所有権の及ぶ範囲であれば自由にリフォームが可能だが、戸建てとマンションでは、所有権の及ぶ範囲の考え方に違いある。この点を理解していないとマンションのリフォームを実行するときに、トラブルとなりやすい。

マンションには専有部分と共有部分が存在する

戸建ての場合は、概ね所有者1名か共有者2名で敷地上の建物全ての利用から売却までの権限を有している。だが、マンションは共同住宅と言う様に数十世帯が1棟の建屋に住居している。そして、各住居者は、各区画の所有権を有している。

1棟の建物を多数の所有者が共存しているので、所有権に関する特別なルールが作られている。このルールの根幹として専有部分と共有部分と言う考え方がある。これは、概略居住者の部分が専有部分で、エントランスや集会場が共有部分と言う区分けになる。

居住者全員(若しくは複数の所有者)が使用する部分が共有部分で、廊下や階段が共有部分となる。ただ、建物の躯体部分は、各所有者の専有部分でなく、共有部分となる。図1に示す様に、専有部分は壁面や天井面と言う内側部分が相当する。

図1.共有部分と専有部分の概要

図1.共有部分と専有部分の概要

専有部分の入口である玄関ドアは専有部分だろうか共有部分だろうか?上記の考え方を適用すると玄関ドアは、共有部分に分類される。これは、ベランダや窓と同様にマンション1棟のデザイン上の統一感を醸し出す為でもある。

マンションには管理組合と言う住人の自治組織が存在している。管理組合の役割の一つに共有部分の管理がある。例えば、エントランスや集会場の修理修繕等であるが、ベランダや玄関も管理組合の管轄となっている。

それ故、マンションの住居の入口である玄関ドアを修理するには管理組合の許可が必要となる。だが、デザインの統一性を損なうリフォームに対しての許可は望み薄で、管理組合が実施する大規模主膳の際に、玄関ドアのリフォームの提案が可能な程度だ。

尚、玄関ドアの内側(室内側)面に関しては、専有部分であるので居住者の自由となる。

マンションは同床異夢?

マンションの同一フロアーに住居を構ええているが、生活パターンや環境への感受性が異なる住人の集合体がマンションだ。同一パターンが繰り返される日常では、特に問題とならないが、工事の様な非日常を発生させるときには、気遣いが必要となる。

施工会社の作業員が出入りするのであれば、管理組合への届け出や同一フロアーの居住者への挨拶は、必須の配慮である。また、騒音や振動が発生する作業を伴うのであれば上下の居住者に対する心遣いも必要となる。

要は、トラブルに関しては、気遣いという段取りを行うことで無用な争いを防止できるので、管理組合や近隣へのお知らせを忘れずに行おう。特に近隣へは、手土産を持参した方が好印象だ。

修理の前に室内ドア・玄関ドアの特性を知っておこう

修理の前に室内ドア・玄関ドアの特性を知っておこう

玄関ドアは家屋と外界を繋ぐ出入口だ。そして、単なる出入口でなく重要な機能を果たさなければならない存在だ。この特性を理解することが玄関やドアに関するトラブルの回避や防止に役立つ。

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玄関ドアの特性とは?

玄関ドアには種々の役割が割り当てられており、一見すると、単に板を蝶番で枠に固定しただけ、という印象を受ける。だが多彩な機能を発揮するには、盛り沢山の工夫がされているのでリフォームを考えるときにこれらの知識は必須となる。

玄関ドアには、種々の特性を満たすような構造をしている。これら要求される主な特性を以下に示す。これら多様な要求を満足させるために種々の工夫が施されているので、自宅の玄関ドアを眺めてみることをお勧めする。

・防犯性

・耐風圧性

・防水性(雨水がしみ込まない)

・気密性(風が吹き込まない)

・断熱性

・耐震性(地震で枠が変形しにくい)

・デザイン性

玄関から空き巣が、堂々と侵入することが少ないのは玄関の主要な機能である防犯性が機能しているからだ。風水害の発生があっても玄関が破壊されて、家屋が被災するよりも他の部分が壊れて被害が拡大する例が多い。

主要な機能である防犯や風水害に対する役割を充分に果たしている玄関ドアには、大地震の発生に伴い家屋に閉じ込められる危険性を低減するための耐震性が求められる時代だ。また、差別化機能としてデザインも重要視されている。

室内ドアの特性とは?

また、室内ドアは玄関扉と比較して、それ程ヘビーデューティーな環境で使用される訳ではないが、種々のトラブルに遭遇する可能性を有する。加えて、構造的にも異なることがあるので、室内ドアについても説明する。

図2.室内ドアの分類と特徴

図2.室内ドアの分類と特徴

フラッシュ扉とは、内部に枠組みがあり、その表面に化粧合板や樹脂シートを貼った扉

大量生産が可能で製品のバラつきが少なく価格が抑えられる。また、軽量で開閉は楽だが、他の扉種類に比べ外圧に弱く損傷しやすい。

框扉とは、四方の枠を無垢や積層の板で作り、中央に合板などをはめ込んだ扉で、枠に厚みのある板を用いることで高強度だ。また、中央部は板だけでなくガラスなどもはめられ、採光やデザイン性を加える事ができる。

無垢扉とは、無垢の一枚板を組み合わせて作られた扉で、高価だが重厚感があり傷などにも強く、耐久性に優れるため長く使うことができる。一方で定期的に塗装などのメンテナンスが必要で、特に玄関扉で手入れを怠ると劣化が早まる。

マンションやアパートの玄関ドア修理法と費用の相場

マンションやアパートの玄関ドア修理法と費用の相場

修理を実行する際に、いの一番で気になるのは費用だろう。ドア関係の修理法は、簡便な方法から全面的にリフォームする方法が考案されているので、ニーズに即した修理法を採用することで納得感のある修理ができる。

ドアのリフォーム法と費用

玄関ドア部のリフォーム法は全面的にドア枠から扉までをリフォームする方法と費用逓減できるドア枠を利用する方法がある。ここでは、ドア枠を再利用する方法について説明する。以下に代表的な工法を示す。

カバー工法(別体枠)

既設のドア枠の上に、新しい枠を外部及び内部の両方にかぶせて取り付ける。既存の枠は覆われるので新設した様に見える。

費用:35万円 ± 10万円 前後

カバー工法(一体枠)

既設ドア枠の上に、新しい枠を外部のみかぶせて取り付ける。カバー工法(別体枠)に比べ、取り付時間の短縮と改修費用の低減ができる

費用:30万円 ± 10万円 前後

持ち出し工法

新しい枠を外部側に持ち出して取り付けますので、改修前と開口幅は同一で、開口を狭めたくない場合に採用される。

費用:35万円 ± 10万円 前後

扉交換方法

既設の枠はそのままで扉を新規に取り替えるので、材料費を抑えての改修可能な工法だ。

費用:30万円 ± 10万円 前後

補修フィルムによる補修法とは?

3M™ ダイノック™ フィルムという名称で、3Mジャパングループから玄関ドアの表面に張付けるフィルムがリリースされている。塩ビフィルム上にフッ素加工を表面に施した補修フィルムである。

表面がフッ素加工されているので退行性・耐久性に優れ、汚れも簡単に落とせるシートだ。また、曲面追従性が高い粘着剤を使用しているためにドアの凹凸追従性にも優れているドア補修フィルムで、張付けも比較的容易だ。

3M™ ダイノック™ フィルム

http://www.mmm.co.jp/cmd/request/sample/dinoc/?functionentrancedoor#product_tab

穴や傷のDIY補修法

穴や傷のDIY補修法

軽度の損傷であれば、コストを考えてDIYで対応したいと思うのは人情だ。ただ、自己流でDIYでは完成度の高い仕事を成し遂げることは困難だろう。そこで、DIYでも満足度の高い会心の作となる様に穴の補修に関する一般的なプロセスを説明しよう。

①穴の周辺部の破片を除去

⇒ささくれ部を除去すると穴の形状は大きくなる

⇒ドアを枠から取外した方が作業しやすい

②下地の形成

⇒穴より大きい下地材をドア表面材の裏に接着剤で張付ける

⇒下地材は、二分割した方が張付けやすい

③下地の上をパテで埋める

⇒ドア表面材と下地材の段差をパテで塗り、多少パテ面を段差より厚く塗る

④パテ面をサンドペーパーで研磨する

⇒ドア表面材とパテ面を平坦にする

⇒指で境目を撫でて、段差が判らなくなるまで研磨する

⑤下地塗料を塗る

⇒塗料の密着性や質感を同一にするために下地塗装を実施

⑥エアブラシで塗装

⇒ドア表面材と同一の色をエアブラシで塗布

⇒木目があれば筆で木目を描く

「扉穴補修(黒木目)」

https://www.youtube.com/watch?time_continue=32&v=vckvhfbo2B8

専門家への依頼

専門家への依頼

小さな穴や傷程度なら素人でも対応可能な場合があるけれども、ダメージが無かったレベルに仕上げるには専門家に依頼した方が完璧な仕事してくれる。また、完成度の高いレベルの結果に満足する。

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DIYそれとも専門家へ依頼する

損傷を無かった様な仕上りレベルを基準に考えると軽度の擦り傷への対応は素人が手出しできる限界だろう。穴や凹みレベルの損傷に対する補修は傷部に樹脂を埋め込むだけでなく種々のテクニックを要するからだ。

専門家へ依頼した場合の相場は2万円―4万円程度で、交通費が別途加算される場合がある。遠方だと交通費が補修費用と半分程度と言うことになる可能性もあるので、別途負担が少なくなる近隣の専門家に依頼するべきだ。

専門家へ依頼する際のチェック項目

ただ、ドアの補修は、ドアの取替に比較して専門性の高い仕事なので、依頼先の選定にも十分時間を掛ける必要がある。また、複数の専門家から見積を集める相見積は必須の手口となる。

専門性を判断するには、補修の実績をチェックすることが不可欠で、セールストークだけでは技能レベルの評価はできないことを知って欲しい。技(わざ)に自信のある専門家であれば自身の実績を明らかにする資料を用意している。

依頼すべき専門家を選定する際のチェック項目を示すので、セレクション実施のときには参照して欲しい。

①相見積・入札の実施    複数の専門家に見積を依頼して、内容を比較検討

但し、安さを売りにしている業者は腕が劣る事が多い

②見積に細目の記入を依頼  工事一式でなく人件費・材料代等の細目の記入を依頼

③実績のチェック      実績を調べて技術レベルを評価

火災保険の適用の可能性を考えよう

火災保険の適用の可能性を考えよう

火災保険で玄関やドア周りのトラブル解消に要した費用を火災保険で賄えると考えている方は多くはあるまい。そして、火災保険には保険が適用される条件が存在するので、トラブルが発生したら、頭から適用できないと思わずに可能性を検討しよう。

火災保険を適用するには?

火災保険を適用するには、ある条件を満たす必要があることを前述したが、ここでは具体的に、どの様な状態であれば火災保険が適用されるかを考えよう。手始めに元々火災保険の適用外の事例を見てみよう。以下に適用外の災害・事故を示す。

①地震、津波、噴火、原子力事故

②故意や重大な過失

③経年劣化・施工不良

地震・津波・噴火・原子力事故(①)は、発生すると被災の規模が大きく且つ同一地域で発生するために、民間企業である損害保険会社では損害のリスク負担に耐えられないので火災保険の適用外となっている。

ただ、地震や津波等は、別途地震保険に加入してれば、最大で火災保険の契約額の50%に相当する保険金の給付があり、損害に対する補償というより生活再建の糧としての給付がある。

 故意や重大な過失(②)での被災は、リスクに備えると言う保険の本旨と相容れないので火災保険の対象外となる。同様に経年劣化も突発的な災害でないので対象外だ。また、施工不良も対象外だが、施工会社での修理や補償が期待できる。

尚、火災保険の給付の対象となるオプションを選択していることが前提となることに留意して欲しい。

火災保険の申請に手練れた専門業者に依頼しょう

火災保険の申請は本人による申請が義務だが、補修に要する費用の見積や原因の特定は専門家としての高いレベルの知見を要する作業だ。そのために最終的に火災保険会社の審査を通過するためには、本人と専門家との協業となる。

火災保険の申請決済のカギを握るのは、以下の示す事項で申請書の添付書類となる専門家が記載した資料だ。

①見積

⇒細目の記載が必要

②原因

⇒災害や事故の発生日が特定されていること

⇒故意・過失や施工不良・経年劣化でないこと

上記の添付書類を作成するには、火災保険の申請に対して十分な経験がある専門家であることが必要だ。見積に関しては、作業内容な判明できるレベルの詳細さが要求される。それ故に減額される可能性があるが、保険会社独自の給付で賄えることがある。

原因の特定に関しても、専門家には、火災保険の適用外の原因(過失や経年劣化)でなく、突発的な事故や自然災害に起因した損傷であることを明確に記載できる力量が要求される。原因が自然摩耗では、保険の対象外となるならだ。

まとめ

戸建ての玄関ドアは、正に“その家の顔”といえる存在だ。ただ、毎日の様に出入りしているので汚れや損傷に気付かず、ある時の突然に損傷が酷いことを発見する。今一度、玄関ドアは家の顔であることを記憶に留めておいて欲しい。

玄関ドアの補修法は、簡便で安価な方法から周辺を一新する様なリフォームの方法が提案されているので、対象の状況と予算を勘案し、本稿を参考にして納得感のある修理修繕を実行することだ。

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【記事監修】 山田博保

株式会社アーキバンク代表取締役/一級建築士

建築業界での経験を活かしたWEBメディアを運営。内装工事マッチングサイト「アーキクラウド」創業者。WEBコンサル事業、コンテンツ販売事業にも携わる。Facebookお友達申請大歓迎です。その他WEB集客、自社メディア構築、ビジネスモデル構築に関するコンテンツは公式サイトより。

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