壁紙の破れや剥がれを補修!自分でできるDIY方法を詳しく解説!

壁紙の破れや剥がれを補修!自分でできるDIY方法を詳しく解説!

現在ほとんどの住宅で採用されているビニールクロス系の壁紙は、安価に美しい仕上がりが得られるのが特徴だが、破れや剥がれなどの破損が発生しやすいというデメリットもある。

特に出入口の周辺など接触頻度が高い部分は、物をぶつけることで破れなどの破損が発生しやすい。このような壁紙の破れ・はがれは、賃貸住宅の場合退去時に膨大な補修費用がかかるケースが多い。軽微な破損については手軽にDIY補修可能なので、費用を抑えるために積極的にチャレンジしてほしい。

今回の記事では、壁紙をDIY補修する方法やプロに依頼した場合の費用相場などを詳しく解説する。壁紙の破れやはがれに悩んでいる方の参考になれば幸いだ。

また、記事の最後では火災保険を活用して費用ゼロ円で補修する方法も紹介する。最期まで目を通して欲しい。

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壁紙のはがれ・破れはDIY補修可能?

壁紙のはがれ・破れはDIY補修可能?

部屋の壁紙がはがれたり破れたりする原因はさまざまだが、状況によっては十分DIY補修が可能だ。最近はホームセンターや通販などで材料・道具共に手軽かつ安価にそろえることができるため、DIY補修のハードルは下がってきている。

特別な技術が無くても、手順を踏んでていねいに進めれば失敗することも少ないので、ぜひ挑戦してみて欲しい。

自分で補修すれば職人に支払う手間賃が浮くだけでなく、見栄えの悪い状態を素早く直すことができるため来客など急ぎの事情があるときも有効だ。

また、はがれや破れは放置するとどんどん症状が進行し、DIYでは手に負えなくなってしまうケースもある。軽度なはがれや破れでも「いつかやろう」と放置せず、見つけ次第素早い補修をおすすめする。

DIY補修可能なはがれ・破れ

比較的小さな範囲の補修については特別な技術が必要ないため、プロに依頼するより費用的にも時間的にもメリットが大きい物が当たって発生した1cm以下の小さな破れなどは修正ペンなどで簡単に補修できる。はがれについても、破れていない自然なはがれ初めの状態ならのりとローラーだけで容易に貼り直しが可能だ。

道具や材料を揃えてもコストがかからず、作業にもあまり時間がかからないため積極的にチャレンジしてほしい。早めに補修することで、症状の進行を抑えられるのも大きなメリットだ。挑戦してみて上手くいかず、どうしても納得できない場合はプロに依頼すれば良いので、「上手く仕上がれば儲けもの」くらいの気持ちで気軽にチャレンジしてみると良いだろう。

プロに依頼すべきはがれ・破れ

損傷の範囲が広く、壁紙を大きく張り替える必要があるケースの場合は、プロに依頼したほうが良い。きれいに壁紙を張り替えるためにはパテなどの下地処理の技術が必要となり、素人では難しいからだ。

また、多くの道具や材料を揃える必要があり、一度使うためだけに購入するのはコストパフォーマンスが悪い。DIYが好きで作業自体を楽しむのが目的なら問題ないが、純粋に補修を目的とするならプロに依頼したほうが安くキレイに仕上がるだろう。

石膏ボードの穴など下地の損傷を伴う破れの場合もプロに依頼すべきだ。壁紙の作業に加えて大工作業も必要となるため、必要となる道具とスキルのハードルがさらに高くなる。よほどDIYに自信がある場合を除き挑戦は避けること。

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小さな壁紙の破れ補修には補修材

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日々の生活でつけてしまった壁紙の引っかき傷や小さな破れには、専用の補修材を使うのが手軽でおすすめだ。

目安として5mm以下の小さな破れや穴なら、簡単に補修することが可能だ。カレンダーやポスターを止める画鋲の穴などにも使うことができるので、一つストックしておけばいろいろなシーンで活躍する。ホームセンターなどでも簡単に手に入るし、ネット通販でもさまざまな種類が販売されているので、壁紙の色に合わせて選んで欲しい。

用意する物

・ドライヤーで膨らむタイプのクロス補修材(壁紙に合わせてカラーを調達する)

≪参考商品≫

クロスの穴うめ材スーパー オフホワイト CA-04

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・スポンジ(食器洗い用でOK)

・きれいな濡れ雑巾

・ドライヤー

・カッター

 

作業手順

①破れている箇所を固く絞ったきれいな濡れ雑巾でふき取り乾燥させる。破れている箇所の周囲が毛羽立っている場合は、カッターを使ってフラットな状態に整えておくこと。

②クロス補修材を破れている箇所に充填した後、スポンジを使って平らにならす。はみ出した部分は濡れ雑巾でしっかりとふき取っておく。

➂ドライヤーの温風を当てて膨らませる。近づけ過ぎると他の壁紙部分が溶けてしまう可能性があるため、距離や時間を調節すること。膨らませる過程でスポンジの角などを使いながら、凹凸を他の部分となじませると目立たなくなる。補修後は完全硬化するまで24時間前後養生し触らないようにすること。

5mm以上の大きな破れには補修用壁紙

目安として5mmを超える破れの場合は補修材でキレイに仕上げるのは難しくなるため、補修用壁紙を使って部分貼り替えする。貼り替えと聞くとハードルが高く感じるかもしれないが、小さな範囲であれば特殊な技術は必要なく、手順さえ守ればきれいに仕上げられる。壁紙の色や破れの状況にもよるが、30cm程度の破れにも対応できるだろう

用意する物

・補修用の壁紙

≪参考商品≫

のりなし 壁紙 切り売り (販売単位1m)

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・壁紙用のり

≪参考商品≫

アサヒペン スタンダードカベ紙用のり 763 400g

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・ジョイントコーク

≪参考商品≫

ヤヨイ化学 ジョイントコークA 500g ホワイト

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・壁紙抑えローラー

≪参考商品≫

エコー金属 壁紙ローラー

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・カッター

・定規(補修箇所より大きいサイズ、なければまっすぐな木材などでも良い)

・きれいな濡れ雑巾

作業手順

①まずは既存壁紙に近い補修用壁紙を調達する。仕上がりに大きく影響する部分なので、妥協せずにできるだけ似ている物を探して欲しい。インターネット通販で入手するならなるべく詳細な画像で模様とカラーを確認する。可能であればホームセンターに既存壁紙の切れ端を持っていき、現物合わせをすればより確実だ。

②破れの範囲より大きめに補修用壁紙をカットする。特に決まりはないが、破れの縦横最大寸法より3cm程度大き目の四角形が良いだろう。カットしたら補修用壁紙に糊付けし、破れの上から仮貼りする。

➂補修用壁紙の上から定規を当ててカッターで四角くカットする。力を入れ過ぎると下地の石膏ボードごと切ってしまうため、軽い力で何度かカッターを入れるようにすると良い。四方向カットできたら補修用壁紙と既存壁紙を剥がす。

④はがれた箇所の四方にジョイントコークを薄く塗布し壁紙を貼る。ローラーでまんべんなく圧着して貼り付けたら、壁紙が動かないように手で押さえてはみ出したのりをふき取る。ふき取りが甘いと経年変化で周りが変色するのでしっかりふき取ること。

壁紙のはがれ補修にはボンドとローラー

壁紙のはがれ補修にはボンドとローラー

壁紙のつなぎ目などからはがれが発生した場合は、補修用のボンドとローラーでの再接着が必要だ。破れを伴うはがれの場合も、破れ目をていねいに重ねて復元できればこの方法で目立たなくすることができる。

はがれは放置するとどんどん範囲が広がっていきDIYの手に負えなくなるケースが多いうえ、比較的簡単な方法なので見つけ次第積極的に挑戦して欲しい。

のりとローラーがセットになっている専用品があれば簡単に仕上げられるが、ひと手間加えることで良い仕上がりを目指せる。カッターなど大抵の家庭にあるものと、ちょっとしたものでできるため、ぜひ参考にして欲しい。

用意する物

・クロス剥がれ補修キット(のり、ローラーなどがセットになっている)

≪参考商品≫

クロスのはがれ補修セット CR-01

https://amzn.to/31QxqVT

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・カッター

・マスキングテープ

・ジョイントコーク

・きれいな濡れ雑巾

 

作業手順

①はがれている箇所に壁紙の裏紙が薄く残っている場合は、カッターを使ってそっと除去する。壁に対して平行にカッターを当て、力を入れずに動かすと下地を削ってしまうことなくきれいにはがせるだろう。その後は固く絞ったきれいな雑巾で表面の粉やゴミをふき取り、しっかり乾燥させる。薄紙が残っていると接着がうまくいかずはがれやすくなるので、時間をかけてていねいに処理すること。

②壁紙専用のりを壁面と壁紙それぞれに薄く塗る。厚塗りしすぎると余ったのりがはみ出すうえ密着しづらくなるので注意。

➂壁紙を貼り付け、しばらく手で押さえて密着させる。クセがついてしまった壁紙や面積が大きくてうまく貼りつかない場合は、マスキングテープを貼って仮押さえすると良い。ある程度密着したらローラーをかけて空気を抜き、しっかりと密着させていく。

④壁紙が落ち着いたら、動かないように手で押さえながら濡れ雑巾ではみ出したのりをふき取る。ふき取りが甘いと年数が経ったとき変色して目立つため、しっかりふき取ること。

⑤壁紙が縮んでいてすき間が目立つ場合は、のりが完全に乾いてからすき間にジョイントコークを塗り込んで埋める。同じ色のジョイントコークを用意すれば、かなり目立たない状態に仕上げられる。こちらもはみ出した分は濡れ雑巾できれいにふき取ること。

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壁紙の補修をプロに依頼する場合の費用相場

壁紙の補修をプロに依頼する場合の費用相場

前述したように、DIY補修で手に負えないレベルの補修については素直にプロに依頼して欲しい。プロに頼む場合、最低限の範囲を部分補修するのか、部屋全体を貼り替えるのかで悩むことがあるだろう。

判断が難しいところだが、一つの判断材料として壁紙の耐用年数を基準に考えてみて欲しい。一般的なビニール壁紙の耐用年数は10年前後と言われていて、10年~15年の間に貼り換えるケースが多い。例えば8年経過している壁紙なら、部分補修しても数年後に全面貼り換えとなってしまう可能性が高いため、補修ではなく貼り換えた方が良い。

また、年数が経てば経つほど、既存の壁紙がメーカー廃盤となっている場合が多いため、目立たせずに部分補修をするのが難しくなる。汚れ具合や全体的な損傷具合によっても変わってくるが、10年前後経っている場合は全体を貼り替えた方が良いだろう。

部分補修の場合、全体貼り換えの場合それぞれの費用相場も解説するので、判断材料の足しにして欲しい。

部分補修の場合

クロス破れや剥がれを部分的に補修する場合、業者にもよるが一ヵ所当たり20,000円~30,000円が相場といったところだ。補修する面積とのバランスで考えると割高に感じるかもしれないが、移動時間や道具の準備・後片付けなども含まれるため、半日~1日の人件費は最低限必要になる。

石膏ボードに穴が開いているケースなどは、さらに大工作業が必要になるためプラス15,000円~20,000円がかかってくる。損傷具合にもよるが、下地も壊れている場合は多めに費用を用意しておいて欲しい。

割高感はあるが、技術のあるプロに任せれば破損後がほとんど分からないレベルに補修できることが多い。逆に費用を抑えようと安い業者に任せると、せっかく補修したのに跡が目立ってしまうケースも。補修の場合は費用のほとんどが人件費のため、価格が安いということは駆け出しや技術のない職人が来る可能性が高い。見つけ方などは後述するが、補修の際は高い技術を持つ専門業者に依頼して欲しい。

リビングや応接室など、来客時に目につく場所などはDIYではなくプロに任せた方が良いケースもある。また新築や貼り換えてから日が経っていないケースでは全体貼り換えはもったいないため、選択肢として覚えておくと良いだろう。

貼り換えの場合

天井と壁面全部を張り替える場合の費用相場は6畳で50,000円~70,000円が費用相場だ。ただし、窓やドアなどの開口部や天井高さといった条件によって変わってくるため、必ず見積を取ること。また壁紙のグレードによっても価格が変動するため、費用が変わる場合はいくつかのパターンを出してもらうと後悔することが少ないだろう。

トイレや洗面所など1~3畳前後の部屋は面積が少ないため若干割高となり、35,000~45,000円あたりが相場となる。他の部屋と一緒に頼んだ方が割安になるケースも多いため、ある程度年数が経っていて貼り替えを検討している部屋があれば、数部屋まとめて見積を頼んでみると良い。その際天井だけ、壁だけといった一部分の貼り換えをすると新旧部分の差が目立って後悔するケースが多い。一度に見渡せる範囲は同時に貼り換えるのが基本だ。

貼り換え時は基本的に部屋の荷物を全て外に出しておく必要がある。自分たちで動かせないような大きな家具やピアノなど、専門業者が必要な場合はさらに費用がかかるため頭に入れて置いて欲しい。どうしても動かせない荷物がある場合は、そのまま施工可能かどうか見積の際に業者に相談しておいた方が良い。

壁紙のはがれ・破れ補修にも火災保険が適用できる

壁紙のはがれ・破れ補修にも火災保険が適用できる

意外と知られていない事実だが、室内の壁紙はがれや破れに火災保険が適用できるケースがある。火災保険は賃貸入居時に契約が必須となり、持家の場合も購入時も加入していることがほとんどだ。上手く適用できれば費用ゼロ円で補修できるケースもあるため、プロに依頼する前に、まずは保険証書を確認してみて欲しい。

保険適用となる「不測かつ突発的な事故」はどんなケース?

火災保険は火災による損傷以外に「不測かつ突発的な事故」で発生した損傷にも保険が適用できる場合がある。引っ越し作業中に荷物をぶつけて意図せず壁紙が破けてしまった場合や、強風で家具が倒れて壁紙を傷つけてしまった場合などは保険適用となる可能性が高い。

ただし、損傷具合や補修の方法によって保障内容は変わってくる。また、保険会社に提出する工事の見積書と現状報告書類も重要となるため、火災保険の申請実績がある業者に見積してもらうことをおすすめする。

依頼する業者は壁紙の補修に慣れているプロを選ぶ

見積・補修を依頼する業者は火災保険申請に慣れていることはもちろん、壁紙補修が得意なプロを選びたい。実は補修は普通の貼り換えより難易度が高く、腕の差が仕上がりに現れるためだ。

技術を持った補修のプロなら見た目ではほとんど分からないレベルに仕上がるが、補修慣れしていない業者の場合不満が残る可能性が高い。特に賃貸住宅の復旧などでは、下手な業者に頼むと仕上がりが悪く、退去時のトラブルに発展しかねない。

見積を依頼する際は補修についての経験があるか聞いてみて、実際の施工事例も見せてもらうようにしたい。補修について尋ねてもまともに答えず、無理やり貼り換えを勧めてくるような業者は避けること。補修に自信があるプロの業者なら、下記に示すようなビフォーアフター写真を持っていて提示してくれるはずだ。

ビフォーアフター写真

まとめ

まとめ

壁紙のはがれや破れはささいな物でも放っておくと進行する場合があるため、見つけた時点で対処するのが望ましい。軽微な損傷であれば、簡単なDIY補修でほぼ分からないレベルまで補修することが可能だ。

特に賃貸住宅では、そのままの状態で退去すると敷金から多大な補修費用が引かれてしまう事も多いため、腕の良い業者に依頼して補修する方が良い。入居時に契約必須となる火災保険の内容によっては、費用ゼロ円で補修できる場合もある。ただし、賃貸契約の内容によっては、勝手に補修することは契約違反となってしまうケースもあるため、リスクも知ったうえで検討が必要だ。

壁紙補修は貼り換えよりも高い技術を要するため、補修をプロに依頼する際は技術力のある専門業者を見つけること。見分け方としては補修のビフォーアフター写真を持っているかどうかを基準にすると良い。壁紙の損傷に悩んでいる場合は、ぜひ当記事を参考にして満足のいく補修に役立てて欲しい。

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【記事監修】 山田博保

株式会社アーキバンク代表取締役/一級建築士

一級建築士としての経験を活かした収益物件開発、不動産投資家向けのコンサルティング事業、及びWEBサイトを複数運営。建築・不動産業界に新たな価値を提供する活動を行う。

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