網戸の修理を極める!玄関ドア網戸や戸車修理の対処方法を徹底解説!

網戸の修理を極める!玄関ドア網戸や戸車修理の対処方法を徹底解説!

網戸の損傷は軽いものと放置せず早急に対処をすべきだ。

初期段階なら自分で安く修理できるが、悪化をすると専門業者の高額な修理しか選択肢がなくなってしまうからだ。

今回はその網戸修理を自分で格安に行う方法と、下手に手を出さずプロに任せた方が良いケースを、建築のプロである一級建築士が徹底的に解説する。

網戸修理は初期段階であれば百均グッズを使って簡単に行えるだけでなく、最後にご紹介しているように火災保険を利用できれば、最低限の自己負担で専門業者の修理を受けることもできる。

出来る限り出費を抑えて快適な生活を取り戻すために、早めに対処をして頂きたい。

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網戸の損傷はそのままにしない

網戸の損傷は外部に面しているため、室内とは比べ物にならないスピードで悪化していく。

網の破れはさらに広がって虫の侵入を許し、開閉の動きが悪ければレールから外れる恐れもあり、落下による被害も引き起こす。

また初期段階ならDIYの修理が可能だったものが、専門業者に依頼する状態になったり、部品の在庫が終わってしまい全交換に発展したりする恐れもある。

普段開けない窓はその状態すら把握しておらず、エアコン取り付けなど他の外部工事で業者に指摘され、大破していることに気づく方も非常に多い。

これを機会に住まい全体の網戸の状態を確認し、軽症なうちに手を施すことをお勧めする。

専門業者の修理料金

参考に専門業者へ網戸修理を依頼した場合の費用相場をご紹介するので、依頼先検討の参考にして欲しい。

修理内容費用相場
網の張替え(トイレなど小さな窓)2,000〜3,000円
  〃  (腰高窓)3,000〜5,000円
  〃  (掃き出し窓)4,000〜6,000円
戸車交換10,000〜15,000円
新しい網戸へ交換(トイレなど小さな窓)5,000円〜
   〃    (腰高窓)8,000円〜
   〃    (掃き出し窓)10,000円〜

※別途、高所作業費、レール加工・新設費、出張費、廃材処分費などかかる場合あり

DIY修理で価格を抑える

DIY修理で価格を抑える

網戸の不具合の代表格である網の破れは、DIYで安価に張替えが行える。

決して難しいDIYではなく道具や材料の入手も簡単なので、ぜひ一度トライしてみて欲しい。

また開け閉めの渋さの原因となる戸車の劣化や破損だが、単にはめ込まれているだけの「固定式」であれば交換は容易だ。

メーカーから入手する純正品だけでなく、様々なメーカーの網戸に使える凡用品と呼ばれるタイプもあり、今回はこのタイプの交換をご紹介する。

他に高さが調整できる「調整式」もあるが、こちらは純正品でないとはまらないことが多く、部品在庫が無くなっているようだとDIYではお手上げだ。

この場合は全交換も視野に入れながら、専門業者に相談する方が良いだろう。

百均でできる網の交換

百均でできる網の交換

網の交換は百均で道具、材料ともに1,000円以内で揃えることができる。

ただ網の目の大きさや色が限られるので、現在の物としっかり比べた上で購入するようにしたい。

一方ネットやホームセンターで売られている網は、ペットやお子さんが力を加えても大丈夫なものや、外部の視線を遮ることができるなど高機能なものが豊富だ。

一度百均のものでトライし、不足を感じたらそれら高機能なものを探してみると良いだろう。

準備するもの(全て100均で購入可能)

・新しい網

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・押さえゴム

サイズが数種類あるので、現在付いているものを外し、店に持って行き選ぶと良い)

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・押さえ用ローラー

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・固定用クリップ

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・はさみやカッター

・マイナスドライバー(小さめなもの)

・綿棒

手順

①網戸を外し平らな場所へ置く。

②枠の溝に入った古い押さえゴムをマイナスドライバーで取る。

②枠の溝に入った古い押さえゴムをマイナスドライバーで取る。

③溝を綿棒で掃除する。

④新しい網を押さえローラーを使って溝に入れる。

⑤押さえゴムを1辺の中央から入れていく。

角から始めるとそこにゴムの継ぎ目がきてしまい、網が外れやすくなるので注意。

 ⑤押さえゴムを1辺の中央から入れていく。

⑥上半分を入れてたるみがあるようなら、網を溝に入れ直しピンと張る。

⑦全周ゴムを入れたら網の余分をカットして完了。

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簡単なテープ修理

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網に穴が一部空いているようなら専用のテープで部分的に補修することも可能だ。

多少目立ってしまうが張替えよりは手軽ですぐに行えるメリットがある。

ただし網全体が劣化しているようだと、いずれ他の部分が破れてくる可能性が高いため、あくまで応急処置と考えた方が良いだろう。

準備するもの

・補修テープ

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・汚れても良い布

手順

①破れた箇所を布で拭いて汚れやほこりを取る。

劣化しているとわずかな力でも破れることがあるので優しく拭く。

②破れた部分より一回り大きくテープをカット。

③破れに貼って裏から手を当てしっかり押さえる。

可能なら裏表両面貼ると耐久性がアップする。

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戸車の交換方法

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戸車は網戸の底に取り付けてある滑車部品で、頻繁に動かしていると車輪が変形や割れを起こし、開け閉めが渋くなる。

また外部のため砂や土が入り込んで滑りが悪くなることもあるので、まずは網戸を外して戸車周りを歯ブラシなどで掃除し、それでも改善されなければ交換となる。

戸車は消耗が早く需要のある部品のため、多くのメーカーの物がネットで簡単に入手できるが、網戸は製品サイクルが早く数年で部品在庫が無くなることもあるので、不具合に気付いた時は早めに交換しよう。

冒頭で触れたように、DIYで挑戦しやすい固定式の交換方法を、ここでは解説する。

準備するもの

・交換用戸車

・ドライバー

・使い古しの歯ブラシ

①網戸を外し平らなところに置く。

②戸車の状態を確認し歯ブラシで砂や土などを取り除いてみる。

それでも車輪の動きが悪かったり、車輪自体が破損していたりするようなら交換へ移る。

※この時クレ556などの潤滑油のスプレーを吹き付けると、余計にホコリを付着させてしまうので使わないように。

どうしても吹きたい場合はシリコンスプレーを使おう。

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③戸車を、ドライバーを使って外し、新しい物と交換。

④網戸をはめ戻して動きを確認し、問題が無ければ完了。

もし交換しても動きが悪いようなら、網戸の枠やレールに問題がある可能性が高いので、専門業者に相談しよう。

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賃貸の網戸は誰が直す?

賃貸の網戸は誰が直す?

賃貸のアパートやマンションの網戸が破れた場合、その原因が借り主の故意や不注意によるものであれば、当然借り主の費用負担で修理をすることになる。

ただ判断が難しいのが入居時点では破れておらず、しばらくして自然と破れた場合だ。

賃貸の場合大まかに「設備」(湯沸かし器や貸主が付けたエアコンなど)は貸主負担で修理、「消耗品」(電球などのように毎日のように使う少額なもの)は借り主負担で修理との捉え方が一般的だが、網の場合は明確にどちらが負担という基準が無い。

このため大家や管理会社によって見解が違っており、確認するにはまずは契約時に渡された書類に目を通す必要がある。

心情的には自然と破れた場合は貸主に修理をしてもらいたいが、網戸を消耗品として貸主の費用負担としている物件も少なくない。

もし契約書などに取り決めが無いか確認し、無いようなら貸主側に直接問い合わせをしてみよう。

また劣化しているがまだ破れていないなら、いざ破れてからトラブルとならないよう、事前に負担が誰なのか貸主側に確認しておくことをお勧めする。

専門業者に依頼すべきケース

DIYによる修理は確かに安価に済むが、場合によっては失敗のリスクが高かったり、元々個人で直すのが困難だったりする場合もある。

もし失敗をしてから専門業者に依頼すると、それまでかけた時間や道具などの費用が無駄になってしまう。

ここでは初期段階からプロに相談した方が良いケースをお伝えする。

玄関ドアなどのブリーツ網戸

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玄関ドアや勝手口などに使われる、横方向に開けて蛇腹状に網戸が畳まれるのが「ブリーツ網戸」だ。

ドア形状の場合は網戸が動く先が無く取り付けできないのだが、それでも網戸を付けたいという需要から考案された。

見た目は簡単な仕組みに思えるが内部は意外と凝った造りで、相当DIYやサッシ周りの修理に慣れた方でないと修理のハードルが高い。

また修理に必要な部品はその商品専用のものでないと使えないため、もしメーカーで部品の在庫が終わっていると修理はほぼお手上げとなる。

これらのためブリーツ網戸のDIYによる修理は難しく、不具合の場合は初めから専門業者に依頼した方が良いだろう。

枠がゆがんでいる場合

枠がゆがんでいる場合

戸車交換のところでも触れたが、枠がゆがんでいる場合もDIYによる修理は困難だ。

アルミなので力任せに直す方法もなくはないが、サッシに干渉しないようにしつつ滑らかに動くようにするには微妙な調整が必要で、単に曲がっているところを真っ直ぐにすれば良いという問題ではない。

ゆがみを直そうとすればするほど悪化してお手上げになってから専門業者へ依頼する方も多く、こうなると調整で済んだものが全交換となり余計な出費を招く。

また一時的には直ったように見えても、収まりが不十分なら強風などで落下する危険性もあり、万一の被害まで考えると安易に手を出すべきものでもないだろう。

網戸の動きが悪く枠のゆがみが疑われるようなら、他の網戸の点検も含めて専門業者へ依頼することをお勧めする。

2階以上の高所

2階以上の高所

網戸の場所が2階以上の高所で足元がない場合も、安全性を考慮して専門業者へ依頼した方が良い。

まず外して室内に取り込む作業は大きさがあると容易ではなく、身を乗り出して行うため決して安全と言える作業ではない。

さらに網戸を外す際に落としてしまえば網戸を壊すだけでなく、下にいる人に大怪我をさせてしまう恐れもある。

特にマンションなど窓下が一般道なら被害は重大なものになる可能性があり、わずかな出費を惜しんだ代償で取り返しのつかないことにもなり得る。

網戸の設置場所が高所の場合は決して安易に考えず、プロに任せるべき最たる例だと知っておいて頂きたい。

サッシの傷もあるなら補修屋へ

サッシの傷もあるなら補修屋へ

もし網戸だけでなくサッシ本体にも傷やへこみなどがあるなら、一緒に直してしまうことも検討しよう。

網戸の修理を請け負う専門業者の中には、サッシの傷んだ部分に絞って安価に直してくれる「補修屋」を手配してくれるところもあるからだ。

サッシの修理というと大掛かりで費用がかかるイメージもあるが、補修屋はあらゆる材料の表面にできた傷などを、ピンポイントで消してくれるため手頃な費用で済む。

しかも腕の立つ補修屋なら直した跡が完全にわからないように直してくれるため、人に見られるような場所なら特にお勧めしたい。

網戸と一緒に手配できれば頼む手間や時間を省くこともできるため、もし気になるところがあれば相談をしてみたらいかがだろうか。

安心できる専門業者の選び方

専門業者に頼み慣れていないと、例え網戸の修理でも見知らぬ者に任せるのを不安に感じる方もいるだろう。

ネットで調べれば粗悪な業者のトラブルに巻き込まれた話しが出てくるため、なおさら慎重になってしまう。

そこでここでは信頼できる専門業者の選び方についてアドバイスをさせて頂きたい。

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見積もりや工程の説明をしっかり行うか

見積もりや工程の説明をしっかり行うか

当たり前のようだが実はやらない業者も多いのが見積もりのしっかりした説明だ。

見積もりにはどのような材料を使い、どのような作業を行うのかが明記されているものだが、これをきちんと説明してもらわなければ金額の高い安いが判断できないし、万一手抜きをされてもわからないことになる。

まして見積もり内容が「一式」としか書かないような雑な業者も存在し、その一方で返事だけは早急に求めてくる。

これは当然じっくり検討されてはボロが出てしまうためで、とても丁寧な作業は期待できない。

見積もりを渡された際は金額だけでなく、その内容や工程をしっかり説明するかを確かめるようにして欲しい。

アフターサービスはしっかりしているか

アフターサービスはしっかりしているか

網戸の修理は箇所数が少なければ一日で作業が終わり、代金の支払いまでかかっても2〜3日というケースも多い。

しかし網戸は直してから時間が経つと、網の張り具合や開け閉めの動きが変わることがある。

これは温度の変化などである程度出てくるものだが、大切なのはその後のアフターサービスだ。

工事後に気になることがあったら素早く対応してもらいたいが、業者の中には支払いが済んでいると放ったらかしにする者もおり、これではせっかく高い代金を払って専門業者へ頼んだ意味が無い。

こうした事態を防ぐには、名の知れた大きな業者や信頼できるところからの紹介など、工事後もしっかり連絡が取れるところに頼むのが間違い無い。

ぜひとも安さだけでなく、長い付き合いができるような相手を選ぶようにして欲しい。

修理の実績がわかる業者を選ぶ

修理の実績がわかる業者を選ぶ

ネットで依頼先を探すと無数に業者は出てくるが、残念ながらその仕事ぶりは会社ごとで大きく違い、DIYと大差ない未熟な業者も存在する。

しかしどの業者の宣伝文句を見ても実績豊富となっており、果たして信頼して良いものか不透明だ。

そこで目安にして頂きたいのが、ホームページで補修の工事例や利用者の声を紹介しているかどうかだ。

これらは目で見て確認できるため言葉だけではない信憑性があり、信頼できる依頼先の大きな判断材料になる。

くれぐれも言葉だけの「実績豊富」に惑わされないよう注意をして頂きたい。

火災保険で出費を抑えて修理する

火災保険で出費を抑えて修理する

網戸修理の自己負担額をなるべく抑えたいのであれば、ご自身が加入する火災保険を確認してみて欲しい。

網戸の修理で火災保険と聞くと不思議に思われるかもしれないが、現代の火災保険は火事だけでなく、住まいの様々な損害を補償する総合保険となっている。

今回の網戸の破損も条件が満たされれば補償される可能性があり、せっかく保険料を支払っているなら使わない手は無いだろう。

火災保険で直せるケース

具体的に保険が適用になる損傷としては「不測かつ突発的な事故による汚損・破損」が挙げられる。

これはうっかり物をぶつけてしまったり、お子さんがふざけてぶつかってしまったりして、破損した場合に補償される。

また強風や雹などの自然災害で破損した場合も補償され、火災保険とは言えその守備範囲は非常に広くなっている。

その他保険ごとに細かな適用条件があったり、自己負担額や最低損害額などが設定されていたりする場合もあるので、加入時の書類を確認し不明な場合は直接保険会社に問い合わせてみると良いだろう。

保険で修理を頼む業者の注意点

保険を利用して修理を行う場合は、依頼する専門業者を慎重に選ぶ必要がある。

保険を利用する場合は、保険会社に損傷の原因を正確に伝えなければいけないが、これは慣れた業者でないと難しい作業だからだ。

直すのは上手くても申請は苦手という業者は結構多く、こういった相手に依頼してしまうと書類の不備で保険が受けられないケースもあるのだ。

業者の経験不足で使えなかったら、これまで保険料を支払ってきたのが全くの無駄になってしまう。

保険を使って網戸を修理する場合は、申請の実績が豊富な業者を選んだ方が安全だと言えるだろう。

まとめ

網戸は外部に面しているため、室内とは比べ物にならないくらい損傷が悪化するスピードが早い。

早急に修理を行わないと直す費用が確実に上がってしまうため、手頃にできるDIYには積極的に挑戦をして欲しい。

ただしDIYでは困難なケースは、一歩間違えると網戸だけの問題ではなくなることもあるため、早い段階から専門業者へ相談した方がベストだ。

信頼できる業者をしっかりと見極め、可能なら火災保険で出費を抑えながら、末永く安心できる修理を行って欲しい。

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【記事監修】 山田博保

株式会社アーキバンク代表取締役/一級建築士

一級建築士としての経験を活かした収益物件開発、不動産投資家向けのコンサルティング事業、及びWEBサイトを複数運営。建築・不動産業界に新たな価値を提供する活動を行う。

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