【ゼロ円】雨樋修理、屋根リフォーム、雨漏り対策の「修復ラボ」

その壁の傷を自分で修復!初めてでも出来るDIY補修法を伝授!

壁の傷は見た目を我慢すれば良いと思うかもしれないが、いざ修復をしようとした時に時間が経過していると状態が悪化しており、大掛かりな修復で手間やコストが増えてしまう恐れがある。

建築のプロである一級建築士の経験からすると、壁の損傷は決して軽微なものではなく早急に対処すべきものと言える。

今回は簡単に修復できるDIY方法や、手軽に隠すグッズをご紹介しているので、ぜひ素早く対処をして頂き、余計な出費をすることにならないよう役立てて欲しい。

また記事の最後では火災保険を利用して修理の自己負担を減らすテクニックもご紹介しているので、ぜひ目を通して頂きたい。

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放置するほど高額補修になる壁の傷

壁の傷は安易に考えて放置してしまうと、その損傷が広がってしまったり修復が困難になってしまう特徴を持っている。

確かに見た目の問題とは言えるが、いつでも直せると後回しにしてしまうと、その修理費の多さに驚くことになるかもしれない。

ここでは修復までに時間が経ってしまった場合、どのような状況の悪化があるのか解説するので、そのリスクをしっかりと認識して欲しい。

損傷の拡大

壁の傷にはひっかき傷や凹み、壁紙の剥がれなど表層的な損傷があるが、これらを放置すると傷口まわりの壁紙が硬化するため、人が触れたりすることで剥がれ落ちやすくなっていく。

そのため人が通って知らぬ間に身体が触れたり、小さなお子さんがいれば直接さわったりすることで、どんどんと傷口が拡大していくのだ。

さらに注意したいのが壁紙の下地である石膏ボードで、この材料は損傷で現れた断面に力が加わると非常に崩れやすく、簡単に修復範囲が広がってしまう。

また傷ではないが壁に付着したシミや汚れは酸化によって変色するため、時間と共に更に目立つようになり、さらには乾燥で固着してしまい取り除くのも難しくなってしまう。

いずれの場合も放置することで損傷が大きくなってしまい、修復費用が割高になるため出来る限り早いうちに対処し、出費を抑えるようにしたい。

壁紙の廃盤

傷の程度によっては部分的な壁紙の貼り直しになるが、サイズが小さければ補修費用は安めに済む。

しかし損傷から時間が経ってしまい、貼り直す部分の壁紙が廃盤になりメーカー在庫が終了してしまうと、部分的ではなく全体的な貼り直しとなり損傷の大きさの割に高額な修理となってしまう。

見映えを気にせず傷の場所だけ違う壁紙を貼れば良いと思うかも知れないが、実際にやってみると非常に見すぼらしくとてもお勧めはできない。

また賃貸ともなればツギハギのような部分貼り替えが許される訳も無く、下手をすれば部屋全体の高額な貼り替え修理になってしまい、早めに対処すべきだったと後悔するだろう。

DIYによる修復方法と金額

壁の損傷は発生して間もないうちであればDIYで修復することは十分に可能だ。

未経験の方にとっては難しく思えるかもしれないが、簡単なものなら何度か行えばすぐに慣れてしまうはずだ。

ただ闇雲に行っても傷口を広げてしまったり、余計に見苦しい状態にしてしまうこともあるため、しっかりとその手順や注意点を把握しておく必要がある。

ここでは比較的出番の多い補修方法をご紹介するのでしっかり読んで頂き、できる限り早期に修復することをお勧めする。

傷の補修

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ひっかき傷汚れ、継ぎ目の開きの場合は、小さなものであれば壁用コーク剤で補修が可能で、直接塗ったあとボロ布などで軽く押さえれば目立たなくすることが出来る。

コツは一気に絞り出して塗りつけるのではなく、点を打つように少しずつ重ねていくことだ。

補修キットも多数販売されていて手軽に使えるが、色がホワイトの場合は注意しよう。

壁紙は実は真っ白のものは少なく若干ベージュなどが入っており、ホワイトで塗ってしまうと大きさによっては目立ってしまう。

ジョイントコークという製品なら何色かバリエーションが出ているので、合いそうなものを選ぶと良いだろう。

一方剥がれの場合はその部分が取れずに残っているなら、ローラーで壁紙を軽く押し伸ばし、壁紙用の接着剤や木工用ボンドで貼り付けることで補修ができる。

いずれの場合も乾くまで、できれば一日は触れたりしないよう注意しよう。

壁紙の部分貼り替え

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傷が大きくコーク剤の補修では隠せなかったり、壁紙が完全に剥がれて貼り戻しがきかなかったりした場合は壁紙の貼り替えになる。

道具はセットになっているものが安価で売られているので、試しに貼り替えをしてみたいという方は、まずそちらでトライしてみると良いだろう。

張替えの壁紙は新築で入居した建物なら、業者が余ったものを置いていく場合もあるので探してみよう。

もし無い場合は現行品ならネットで、1m単位で数百円から購入することが可能だ。

・壁紙の商品例

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貼り替えの手順

①傷より大きめの新しい壁紙を貼り替え部分の上に重ねて仮止めをする。

②カッターで新しいものと既存のものを、傷よりも一回り大きく「四角」で一緒に切り抜く

③仮止めした新しい壁紙を一旦剥がし、既存を切り取りの形通りに剥がす

④下地の痛みを確認、必要ならパテやヤスリで傷や凹凸を解消する。

⑤先程②で、既存壁紙と一緒に切った新しい壁紙を、既存壁紙を剥がした箇所に、ボンドを塗って新たに張り替える。

張替えの注意点

年数がある程度経過した建物だと壁紙が薄く汚れていたり焼けていたりして、新品とは全く同じ色にならない場合もあるの。

また現在の壁紙の品番が不明だったり廃盤だったりした場合や、新しい壁紙で広い範囲を張り替える場合はDIYでは困難なため、無理をせずプロへ依頼した方が良いだろう。

特に張り替えで失敗してから依頼すると剥がし代が余計にかかったり、下地処理の費用がかかってしまったりするので、無理はしないほうが賢明だ。

下地補修

壁紙の下地、つまり石膏ボードがわずかに凹んでいるようなら、パテを盛って補修が可能だ。

①まず壁紙の三方をカットし一旦剥がす。

②凹みをパテで埋めヘラでならす。

③サンドペーパーで平らにゆっくりならしていく。

ドライヤー乾かしてから行うと時間短縮になる。

④剥がした壁紙に糊付けして戻し、ローラーでシワ取りをする。

⑤継ぎ目や破れ跡はパテで補修し完了。

一気にやろうとするとパテを削りすぎて凹んでしまい、振り出しに戻ってしまうので注意しよう。 

ただ穴が大きく石膏ボードも入れ替えが必要な場合はDIYとしての難易度は非常に高い。

一度専門業者へ見積もりをしてもらってからDIYを行うかどうか検討した方が良いだろう。

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DIYでの修復判断と注意点

修復をDIYで行うか専門業者へ依頼するかの判断は、費用もあるがそれ以上に最終的にしっかり直せるかどうかで考えなければならない。

そこで一つの判断基準になるのが、下地である石膏ボードの貼り替えが必要かどうかだ。

この作業は平らに仕上げることが難しいなど技術的な問題に加え、その奥にある断熱材や電気配線を痛める危険性もあり、DIYで行うことはあまりお勧めできない。

また非常に時間がかかる補修であるため、途中でしびれを切らして急いで作業をしてしまい、仕上がりが悪くなって結局は専門業者に依頼したという方も実は多い。

石膏ボードを貼り替える必要がある壁の損傷は、決して無理をせず専門業者へ依頼した方が確実だと言えるだろう。

手軽に隠す目立たなくする方法

DIYとまではいかなくとも壁自体に手を加えず手軽に傷や汚れを隠す方法もある。

いずれ本格的な修復をするまでの一時的な目隠しとして有効で、細かな作業に不慣れな方や、普段工具などを使わない女性の方にお勧めだ。

費用も少なくて済む上に選ぶものによっては部屋の模様替えにもなる、代表的なグッズをご紹介しよう。

汚れ隠しテープ

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最も手軽に壁の汚れを隠せるもので、壁紙の上に当てて引くだけでテープが貼り付き、傷をわからなくしてしまう。

仕組みは文具の修正テープとほぼ同じであるので、代用はできるように思えるが、壁紙は白に見えて若干色が入っていることが多く、完全なホワイトの文具の修正テープだと補修跡が分かってしまう。

この汚れ隠しテープは色がアイボリーになっており、壁紙の色に馴染むため目立ちにくくなっているのがポイントだ。

小さなすり傷や画鋲の穴ならこれで十分に隠すことができ、その手軽さから手元にあると非常に重宝するだろう。

リメイクシートやウォールステッカー

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リメイクシートやウォールステッカーは、簡単に貼ったり剥がしたりができるので、手軽に壁の傷を隠せる商品だ。

リメイクシートの方はおとなし目の壁紙柄が多く、部屋の雰囲気をあまり変えずに傷隠しをしたい場合に適している。

価格も手頃なので気軽に貼れる上に広い面積に施工する場合も重宝するだろう。

一方ウォールステッカーは柄物からミラーやタイル調のもの、シックなものから子供向けのものまで、デザインの幅が広いのが特徴だ。

イラストが入ったものや凹凸がある立体的な商品まで選択肢は非常に多く、部屋の一部にアクセントを加えたり全体的な模様替えをしたりと楽しみながら傷隠しができる。

ただ本来は補修用品というより部屋のデコレーショングッズとしての商品が多く、粘着強度が様々になっている。

剥がす時に傷を広げてしまったりしないよう、剥がしやすいものを選ぶように注意したい。

ペットによる傷の修復

大切な家族であるペットも性格や環境によっては壁に傷をつけてしまうことがある。

しつけで直すことが難しかったり、ちょっと目を離した時にやってしまったりと、どうしても防げないことも多い。

そこでここではペットが付けてしまいがちな壁の傷をご紹介し、その対処や防ぐ方法をご紹介したい。

ペットによる壁損傷の種類と対処

まず最も代表的なのがひっかき傷で、ドアや窓の横、あるいは周りに障害物がない縦長の壁面が被害に遭いやすい。

また噛み傷も非常に多く、特に部屋の角で硬い部分がお気に入りのようだ。

これらの傷は深いことが多いため、コーク剤などによる壁紙の表面的な補修で完全に直すことは難しく、壁紙の貼り替えと併せて下地の石膏ボードの補修や貼り替えも視野に入れしっかり直すことが重要だ。

放置しておくと傷が硬化してどんどん剥がれ落ちたり、さらにペットに傷を広げられたりしてしまう可能性もある。

残念ながらDIYでは技術的に難しいため、早めに専門業者に相談することをお勧めする。

防護シートで未然に防ぐ

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ペットに傷を付けないようになってもらうのは簡単ではないため、まずは人間の方で対策を講じたいところだ。

そこで試して頂きたいのが壁に貼る樹脂系の保護シートで、一定の厚みがある商品なら爪を立てる程度では壁は傷付かず、また表面は滑ってしまうため、噛む被害も防ぐことができる。金額も安価で施工も簡単なので非常にお勧めな対策グッズだ。

見た目は透明なので部屋の雰囲気を壊さないようになっているが、光沢のある商品だと光の当たり具合で目立つことがある

また糊が強いと剥がす時に下の壁紙を痛めるケースもあるので、貼り付ける力が弱いものを選ぶようにしよう。

特に賃貸などの場合は一度目立たない場所に小さく切ったもので試してみるなど、慎重に取り入れた方が良いだろう。

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難しいおしっこのシミや匂いの修復

ペットの室内トラブルで傷と同等以上に困るのがオシッコのシミや匂いだ。

トイレのしつけがまだできていなかったり、突発的に壁へしてしまったりと、なかなか防ぐことが難しい。

表面に若干かかった程度なら拭き取りと除臭スプレーで解消できるが、マーキングで少量ながら長い期間かけ続け、シミや匂いが深い部分に染み込んでいるようなら、下地のボードも貼り替えないと解消できない場合もある。

壁紙だけならDIYも何とか可能だが下地も貼り替えとなると難易度は高く、しかも除臭は市販のスプレーは効果にばらつきが大きいためこちらも簡単にはいかない。

何度もDIYを行っても解消されない恐れがあるため、初めから専門業者へ依頼した方が修復できる可能性が高く、無駄な費用も抑えられるだろう。

アパート・マンションなど賃貸の傷は?

壁の傷は持ち家でももちろん困るものだが、賃貸となると退去時には原状回復の責任があり、シビアに考えなければならない。

修理が必要なら入居時に預けた敷金からその費用を引かれ、程度がひどければ敷金では足りず追加の費用を請求されかねない。

こちら側にとっては大した事のない傷に見えても、家主や管理会社は次に借りる人のことを考えるので、見た目だけ隠すのではなく壁紙や下地の貼り替えといった修復にまで発展することもある。

ここではどのような傷が借りた側が直すべきものなのか、そしてその修復と注意点について解説したい。

どういった傷が回復責任を負うのか

賃貸で退出時に回復責任を負う範囲については、国土交通省が示した「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」が一つの目安になっている。

【原状回復をめぐるトラブルとガイドライン:国土交通省住宅局】

http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/torikumi/honbun2.pdf

これによると借人に回復の義務があるのは、賃借人の故意・過失による損傷や、一般的に配慮すべき注意を怠ったり、通常の使い方を超えたりした場合の損傷について復旧すべきとしている。

故意に付けた傷は当然としても、例えば家具の移動の際にうっかり付けた傷や、傷ではないがタバコのヤニや結露放置によるカビなどが壁に付着した場合も、回復責任が発生する。

逆に通常の生活を送ってできた損傷は復旧の責務は無いと解釈されており、例えば壁紙の日焼けや、家具や冷蔵庫が置いてあった背面の跡などは、通常の生活でもあり得るものとして回復責任は負わずに済む。

また壁に関して注意が必要なのは釘やネジなどで下地(石膏ボード)に達するようなものは回復の義務があり反面で画鋲など軽微なものはその対象から外されているため、下地に達するものかどうかが分かれ目になっている。

注意したい賃貸のペット傷

ペットによる傷は特に注意が必要で、先程のガイドラインではどの家庭でも通常起きるものとはされておらず、損傷が合った場合は回復責任を負うことになる。

またそれ以前に、ペットを禁じている賃貸の場合は、修復費用だけでなく違約金を請求されたり退去を求められたりするケースもあり、飼うこと自体に注意が必要だ。

もしペット可の物件だったとしても退出時の修復費用やクリーニング、除臭費用が高額になりやすいため、壁の傷などには通常の物件以上の注意が必要と考えよう。

DIYで直すことも可能

賃貸物件の壁の傷をDIYで修復することは程度によっては可能だ。

特に管理会社経由での修復は経費が3割前後上乗せされ割高なため、なるべく安く済ませるためには最も有効な方法である。

具体的には前述した壁のひっかき傷や汚れ、小さな剥がれなどはコーク剤やボンド、ローラーといった用意しやすいもので修復できるので、壁紙が変色してしまったりちぎれてしまったりする前に早めに修復してみよう。

一方で広い面積での貼り替えや下地の石膏ボードも貼り替える場合はDIYでは難しく、失敗した場合は割高な管理会社による修復費がさらに増えてしまうことも考えられる。

この場合はDIYではなく自分で専門業者を手配する方向を考えた方が、リスクも少なく出費を抑えることができるだろう。

プロの修復が最も確実

【ビフォー】

【アフター】

専門業者、つまりプロに修復を依頼するのは「ただ高いだけ」とお考えの方はいないだろうか?

確かにDIYによる修復に比べれば金額はかかるが、そこには多くの経験から来る確実な仕上がりという安心がある。

前述のようにDIYでトライしても失敗すれば費用は上乗せになってしまうし、管理会社の知るところとなれば広範囲の修理を行うことになり、更に高額な修理費になってしまうかもしれない。

壁の傷が非常に小さかったり余程のDIYの経験があったりしない限り、プロへの依頼も前向きに検討した方が、結局は出費を抑えることに繋がるだろう。

プロによる仕事のメリット

まずはプロの仕事はどのようなものか、一度ご覧頂きたい。

簡単に見えるこのような壁の穴埋め補修でも、壁紙を貼り戻しても凹凸がわからないように一発でパテを平らにならすのは、非常に難しく多くの経験が必要だ。

DIYではパテ部分がわかるような仕上がりになりがちで、気になってしまい結局プロに依頼する方も多い。

また、ならしが上手くいかず何度も貼ったり剥がしたりを繰り返していくうちに、壁紙が痛んで、逆に目立つようになってしまう可能性もある。

もし賃貸なら退出時の立会検査で発見されて、管理会社側での修理をすることになりかねず、これでは何のためにDIYで修理したのか分からない。

繰り返しになるが費用を抑えるためにDIYを行っても、結局高くついてしまっては全く意味がない。

プロへ依頼するといいうことはそのリスクを回避するという意味もあることを忘れないで欲しい。

プロに依頼した方が良いケース

ではどのようなケースでプロに依頼した方が良いのだろうか。

以下にお勧めの事例を挙げておく。

・傷が深く下地の石膏ボードまで損傷している

・傷の範囲が広く、大きな面積で壁紙の貼り替えが必要な場合

・傷ができてから時間が経過し、剥がれた壁紙が紛失や硬化している

・築年数が古く壁紙が日焼けしていたり廃盤になっていたりする

・下地のボードが陥没している

このような場合はDIYでの難易度が高く、トライしても失敗して、傷を広げてしまい、やはり高額な出費になることが考えられる。

一度専門業者に相談や見積もりを取るなどして慎重に検討するようにして欲しい。

金額相場

プロに依頼するメリットは理解できても、気になるのはやはり金額だ。

あまりにDIYと金額差があると依頼も躊躇してしまうだろう。相場

そこで以下に参考の価格をまとめてみたので目を通してみて欲しい。

補修内容 技術相場金額 備考
クギやネジなどの穴 10,000~15,000円 石膏ボードの損傷による
こぶし大の穴 25,000~40,000円      〃
壁紙の貼り替え 1,000円/㎡〜 新しく貼る壁紙による
壁紙と石膏ボードの貼り替え 30,000円〜 修復面積による

仕上がりの良さや、失敗の心配が無いのはもちろんだが、作業にかかる時間もプロの仕事は圧倒的に短くて済む。

ご自身のせっかくの休日をつぶしてしまうことを考えれば、決して高額な修復とは言えないものもあるのではないだろうか。

また次の休日まで作業途中のままになると、ぶつかったりしないよう気にしながらの生活で不自由を感じたり、また小さいお子さんやペットがいれば、傷をさらに広げられたりする危険性もある。

作業時間が長引くことによる周りへの影響を考慮して、プロへ依頼するかの判断をするのも良いだろう。

業者を選ぶ際の注意点

DIYではなく自分で修理業者を手配するとなると、粗悪な業者に当たらないか心配な方も多いだろう。

ネットで調べると手抜き工事をされたり、高額な金額で騙されてしまったりなど、トラブル例が非常に多く見られる。

そこで工事をしっかり行ってくれる業者かどうか判断するための注意点をご紹介する。

くれぐれも金額だけに目を奪われず、その後も修理が依頼できるような信頼できる業者を選ぶようにして頂きたい。

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見積もりや工事内容をしっかり説明してくれるか

見積もり項目や工事内容の説明の仕方は、その業者の仕事への取り組み方を判断する非常に有効な材料である。

複雑な修復ではないとしてもその内容を丁寧にこちらへ伝えてくれるようなら、工事もしっかり行ってくれることが期待できる。

しかし専門用語を並び立て説明は素早く切り上げ、工事を行うかどうかの判断を急かしてくる業者では、顧客目線の工事を期待するのは難しい。

確かに壁の修復は小さな工事かも知れないが、そのような場合こそ仕事へ取り組み方がわかるものだ。

説明してくれる内容ももちろんだが、その姿勢に目を向けて判断することをお勧めする。

アフターケアはしっかりしているか

修理が終わった後に気になることが発生しても、またすぐに見に来てくれるかどうかは非常に大切だ。

この点を考慮すると飛び込み業者は論外として、できるだけ信頼できるところからの紹介であったり、実績が詳細に複数掲載されていたり、また名の知れた会社であったりすることは業者選択の大きなポイントになってくる。

また極端に遠方の業者は面倒がって来てくれない可能性もあるだろう。

ぜひ値段だけでなくその後の対応をしっかり行ってくれそうかをしっかりと見極めて、依頼する業者を選んで欲しい。

火災保険でプロの修理費用を抑える

壁の修理はプロに依頼すると良いのはわかっていても、やはり金額を割高に感じる方もいるだろう。

そのような時はぜひ火災保険で修理費用を補償できるか確認して頂きたい。

火災保険とは火事の時に使うものと考えがちだが、そこには様々な住宅の補償が付加されており、その中の「不測かつ突発的な事故」による汚損破損の保証が利用できる場合があるのだ。

意外に思われるかもしれないが、火災保険を火災で使うのではなく、家の様々な損傷を修理する際に利用されている方は非常に多い。

せっかく保険料を支払っているなら補償されるものを使わない手は無い。

ここではどのようなケースが補償されるのかと、利用の際の注意点を解説したい。

不測かつ突発的な事故とは

不測かつ突発的な事故とは、うっかり物をぶつけたりして壁やドアなどを壊してしまった場合を指す。

例えば物を運んでいてよろけて当ててしまったり、子供が遊んでいて壊してしまったりの場合だ。

一方経年劣化や、いつの間にか壊れていたという損傷は対象外になり、原因と発生日がはっきりしている必要がある。

また外観上の浅い傷や機能に支障が無い損傷なども補償にならないので注意が必要だ。

保険によっては免責金額や一部自己負担が設定されている場合もあるため、一度保険会社に補償内容を確認しておくと良いだろう。

保険利用で頼むべき専用業者

この保険では、損傷によって機能に支障がある場合の方が補償対象となりやすい傾向がある。

特に壁の傷はそれによって機能にどう影響があるかが、傷の程度や保険会社によって異なってくるため、一般の方が保険を利用できるかどうか判断するのは難しい。

もし検討する場合は火災保険の申請経験が豊富な業者に、見積り依頼も兼ねて一度見てもらった方が確実と言える。

慌てて修理を依頼してしまい保険を使えたのに自費で支払ってしまったということが無いよう落ち着いて対処して欲しい。

8-3:賃貸で確認したいその他の保険

賃貸では入居契約時に必ず火災保険に加入しているが、これは殆どの場合、火災による入居者自身の家財に対する保険となっており、前述した建物に対する「不測かつ突発的な事故の補償」は含まれていないので注意しよう。

一方でその家財の火災保険に「借家人賠償責任補償」という特約が付加されていれば利用できる可能性が出てくる。

これは賃貸を借りている人が、大家に対して賠償責任が発生した場合に補償される保険だ。

ただしペットの被害を補償外としていたり自己負担額を設定したりしている保険もあるので、心当たりの方は一度保険内容を問合せしてみると良いだろう。

まとめ

壁の傷は見た目だけの問題と放っておいてしまうと、いざ修復する際に余計な費用がかかってしまうため、早期に対応することがお勧めだ。

DIYや保護シートなどで簡単に修復できる場合もあるので、積極的に直してあげた方が後で苦労せずに済む。

ただしペットの傷や賃貸の損傷の場合は、自分で直そうとしても傷口を広げてしまいかねず、初めからプロに依頼する方が確実と言える。

手早く完了する点や仕上がりの良さはDIYとは大きな差があり、損傷が深かったり広範囲だったりするようであれば、さらに間違いのない仕上がりとなるだろう。

火災保険で費用を抑えられるのであれば、なおさらプロに依頼しない理由は無い。

ぜひ自身の保険内容を確認の上、金額だけでなく仕上がりを重視した選択をして頂きたい。

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株式会社アーキバンク代表取締役/一級建築士

一級建築士としての経験を活かした収益物件開発、不動産投資家向けのコンサルティング事業、及びWEBサイトを複数運営。建築・不動産業界に新たな価値を提供する活動を行う。