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アルミサッシのDIY方法を紹介!傷やへこみも自分で解決

現在の住宅では窓枠にアルミサッシを使うのが主流となっており、ほとんどの住宅で使用されている。リビングの掃き出し窓などは外部との出入りで通ることも多く、大きな荷物を運び入れる際の落下などで傷をつけてしまいがちな部分だ。

今回はアルミサッシのDIY補修方法を紹介する。傷やへこみなども軽度の物は自己補修可能な場合があるのでチャレンジしてみて欲しい。

また、自分では手に負えないレベルの補修をプロに依頼した場合の費用相場や、火災保険を活用して費用ゼロ円で補修する方法も最後に紹介するぜひ最後まで目を通して欲しい。

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アルミサッシの傷はDIY補修できる

アルミは金属の中でも加工や扱いが難しく、補修や塗装が難しい素材だ。広範囲にわたる大規模な補修や塗装は素人では難しいが、ちょっとした傷などは比較的気軽に挑戦できるケースもある。

傷がついてしまってもあきらめずに、まずは補修範囲の状況を確認してDIY補修するか、プロに依頼するかしっかりと検討してほしい。

DIY補修できる範囲

アルミサッシに発生する損傷で代表的なのは細かい擦り傷・引っかき傷や凹みだろう。リビングの掃き出し窓や玄関のアルミドアなど、出入りが多い箇所に発生することが多い。

このような場所は毎日の生活で目に入ることが多く、来客時にも目につく場所にあるためDIYで早急に手を打つメリットは大きいだろう。

直径5mm以下の細かく浅い打痕や、えぐれていない浅い引っかき傷などは特別な技術がなくても挑戦しやすい範囲だ。必要な道具や材料はホームセンターやネット通販などで手軽に手に入るケースが多い為、ぜひ挑戦してみて欲しい。

プロに任せた方が良い範囲

長年の使用で発生したアルミの腐食や、大きなものをぶつけたことによる大規模な曲がりなどは素人がDIY補修するのは難しい。腐食が発生した箇所というのは湿気や高温など厳しい環境の場合が多く、簡単に補修したレベルではすぐに腐食を繰り返してしまうだろう。

曲がりについては、特別な道具がないとまっすぐに戻すことは難しいし、アルミは金属疲労に弱いため何度も補修を繰り返すと折れてしまう場合もある。

また、傷や凹みが広範囲にわたっている場合も素直にプロに任せた方が良い。補修作業では塗装の補修が必須となるが、広範囲を塗装すると素人作業の粗が目立つためだ。安易に手を出してしまうと、プロに依頼した場合の作業費が高騰してしまう場合もあるため、目立つ場所にあり広範囲の塗装が必要となるケースはプロに依頼してほしい。

引っかき傷の補修は補修ペン

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アルミサッシについた引っかき傷については、専用の補修ペンを使えばちょっとした手間で目立ちづらくすることが可能だ

ただし、作業手順に工夫することで、ただタッチアップするよりきれいな仕上がりを得ることができる。道具の選び方についても解説するので、参考にしてできる限り目立たない仕上がりを目指して欲しい。

また、凹みを伴うような深い引っかき傷については、次項で説明するパテを使った補修方法となる。

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用意する物

【必ず必要な物】

・補修ペンorタッチアップペイント

どちらでも可だが、良い仕上がりを得るために可能な限り色をあわせることが重要「シルバー」「ブロンズ」などの色から選ぶことになるが、同じカラーネームでもメーカーによって微妙に色が違うので注意して欲しい。家を建てた際の仕様書などを調べると、サッシメーカーやカラーネームが書いてある場合もあるので、分かればメーカー仕様の物を入手すること。

<参考商品>

LIXIL部品 TOEXブランド部品 補修材 補修塗料:アルミ形材用タッチペン(15ml)[LYZ03] シャイングレー

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・アルコールスプレー&雑巾

補修する箇所を脱脂して塗料の密着を高めるために使用する。台所用のアルコールスプレーなどで十分だ。

【場合によって必要な物】

・金属用紙やすりor研磨剤

・塗料用シンナー

作業手順

①傷部分を指でなぞり、引っかかりを感じるようなら金属やすりか研磨剤を使って平らにならす。バリがある状態だと、塗料を塗った際に目立って仕上がりが悪くなる紙やすりを使う場合は目の細かいものを使用して、傷以外の場所をなるべくこすらないようにする。少し研磨しては確認を繰り返しながら、ていねいに進めること。

②研磨後の金属粉を掃除機で吸い取り、アルコールでふき取って脱脂する。手の皮脂などが残っていると塗料乗りが悪く、耐久性が低くなる場合もあるのでしっかりとふき取ること。

➂傷の幅に合わせて、塗料がなるべくはみ出さないようにタッチアップしていく。補修用ペンの場合は、ペン先のフェルトを傷の幅に合わせてカッターなどでカットするとやりやすい。刷毛状のタッチアップペンの場合は、ハサミなどを使って先端を斜めにカットすると細く塗布しやすい。塗面にホコリが付着すると仕上がりが悪くなるので、風の強い日の作業は避けること。失敗してしまった場合は、塗料用シンナーでふき取り、再挑戦すると良いだろう。

へこみや穴の補修はパテとスプレー塗料

落下の衝撃などでついたへこみや穴については、パテで表面を整えてからスプレーで塗装する方法となる。難しいイメージがあるが、材料は比較的容易に手に入る上、手順を守れば特別な技術は必要ない。5mm以下の小さなものについては、補修後も目立ちづらいため絶局的にチャレンジしてほしい。

用意するもの

【必ず用意する物】

・アルミスプレー

スプレーの場合はメーカー純正カラーの入手が困難なため、「ブロンズ」「シルバー」などカラーネームをあわせて購入する。ツヤの有無でタイプが異なるため注意すること

<参考商品>

アサヒペン カラーアルミスプレー 300ML ブロンズメタリック

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・アルミ用パテ

車用などが流用可能だが、必ず塗装可能かどうか確認すること。

<参考商品>

染めQ アルミスポットパテ 240g/自動車用

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・アルコールスプレー&雑巾

・紙やすり

・養生(新聞紙やビニール)

・マスキングテープ

作業手順

①作業箇所をアルコールスプレーでふき取り脱脂する。脱脂が甘いと、パテ事浮いて剥がれの原因となるためしっかりふき取ること。

②ヘラでパテをある程度平らに盛る。乾燥させたら、木片など平らなものに紙やすりを巻き付けて平らにならす。力を入れずに縦横様々な方向に動かし、光を斜めに当てながら影ができないくらい平らに仕上げること。

➂塗装する部分の周囲をビニールや新聞紙で養生する。マスキングテープで補修範囲より大きめに養生すること。

④スプレーの取り扱い説明に従い、適切な距離からスプレーで塗布していく。厚塗りにならないよう注意し、均等に薄く塗布して乾燥、また塗布と繰り返しながら周囲と質感をあわせていく。

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アルミサッシ補修をプロに依頼する費用

【リペアのプロによるアルミサッシの傷補修事例】

前述したように、大掛かりな補修についてはDIYではなくプロに依頼するのがおすすめだが、アルミ補修の技術と経験を持った業者を選定したい。アルミは金属の中でも扱いが難しく、特に仕上げの塗装で腕の差が表れるためだ。

最近は塗料の進化によってアルミ塗装の難易度は低下しつつあるが、それでも鉄などほかの金属と比べて難易度が高いのは変わらない。せっかく費用をかけて直すのだから、すこしでも美しい仕上がりのために妥協しないでほしい部分だ。

とはいえ、補修費用は突発的に発生するケースが多く、できるだけ費用を抑えたいのも正直なところだ。そこで、補修の種類別にプロに依頼した場合の費用相場を紹介する。

安すぎて仕上がりが悪い業者や、費用が高すぎる業者を避ける目安としてほしい。見積を取る際は、複数の業者に依頼して比べてみるのがおすすめだ。

時間との兼ね合いもあるが、最低でも2社、できれば3社程度くらべて、適正価格であり、安価ではなく、技術を売りにしている優良な業者を見つけていただきたい。

傷の補修

アルミサッシについた傷の補修については、傷の長さや量によって費用が変わってくる。時間単位や、補修個数の単位で価格設定されており、一箇所の場合は技術料15000円~が多い。

時間単位であれば、目安としては1時間以内に補修できる範囲なら15,000円~20,000円前後、3時間以内なら25,000円~30000円といった具合だ。

傷の深さや大きさ、現場での作業スペースなどによってもかかる時間は変わってくる。画像を送るだけでおよその見積を出してくれる業者も多いので、まずは見積を取ってみて欲しい。遠方の業者だと出張費や交通費がかかる場合が多いため、できるだけ自宅から近い業者に依頼するのがおすすめだ。

穴・へこみ・曲がりの補修

アルミサッシに空いてしまった穴やへこみ、大きな曲がりについても、損傷具合によって費用は大きく変わってくる。パテによる成形・乾燥、研磨、塗装と作業手順が多岐に渡るため、1か所の補修でも半日~1日程度の時間がかかることが多い。

目安としては半日程度なら30,000円~40,000円前後、一日かかる作業なら40,000円~60,000円前後が相場といったところだ。こちらも傷の補修と同じように、状況によって費用が変わってくるため、画像などを送って見積を出してもらうことをおすすめする。

大工仕事などほかの業種と比べると割高に感じるかもしれないが、前述したようにアルミ補修は高い技術が必要になるため、1人の出張費+技術料が含まれている。アルミサッシを丸ごと交換するよりは安く収まるため、選択肢の一つとして頭に入れて置いて欲しい。

腐食の補修

アルミは錆びにくい素材として知られているが、鉄などの素材と比べて錆びづらいだけで雨風や湿気にさらされていると白っぽい腐食が発生し進行する。腐食の場合は進行具合にもよるが、該当箇所の補修・部品交換・アルミサッシ丸ごと交換の3つの方法が選択肢になってくる。

腐食の場合はどのケースでもまず取り組んで欲しいのは、補修する前に腐食が発生した原因を取り除く事だ。せっかくきれいになったとしても、同じ環境のままではまた腐食が発生してしまう。

腐食の進行具合が少なく、範囲も広がっていない場合は補修がおすすめとなる。費用は傷やへこみなどの補修と同様に時間単位と同様だが、腐食箇所の研磨・除去などの作業が発生するため若干費用は増加するケースが多い。

腐食が進行して広い範囲に広がっている場合は、部品交換かサッシまるごと交換の方が良い場合が多い。補修範囲が広いと1日で補修しきれないケースも多く、結果として交換と同等の費用になってしまうからだ。

部品交換の費用は5万円~10万円が相場といったところだ。部品交換の際にサッシを外す必要がある場合などは比較的費用が高くなるが、大掛かりでない場合は安く済むケースもある。10年以内の比較的新しいサッシは部品が見つかることも多いため、積極的に選択したい方法だ。

年数が経っていて部品が無いケースや、腐食範囲が大きすぎる場合はサッシ丸ごと交換が有効だ。サッシ代と交換費用を含めると、10万円~20万円が相場となってくる(ガラスなども一式含まれる)。二重ガラスなど環境対策のサッシなどは、補助金が出るケースもあるため、交換を検討する際は調べてみて欲しい。

アルミサッシ補修にも火災保険が適用できる場合がある

住宅を購入する際に加入することが多い火災保険が、アルミサッシ補修にも適用できるケースがある。あまり知られていないのだが、火災以外の災害や事故などにも広く適用できる事があり、まく活用すれば費用ゼロ円で補修できる場合もある。適用条件などは簡単に調べることができるため、まずは保険証書を確認してみると良いだろう。

「不測かつ突発的な事故」なら保険適用の可能性あり

台風などの大風で飛来した障害物による破損など自然災害が原因の場合や、重たい物の運搬中にうっかり落下して着いた凹みなど「不足かつ突発的な事故」による破損については火災保険が適用できる可能性が高い。火災保険は家の内外が広くカバーされていることが多い為、サッシも適用範囲となる。

適用となるケースでも、損傷の状態によって保障金額が変わってくるため、火災保険の申請に慣れている業者に見積を出してもらうのが良いだろう。

保険申請に慣れていない業者の場合、保険会社が納得いく「現地調査報告書」と「工事見積書」の作成が難しい場合がある。

また、仮に保険が適用になった場合はそのまま補修を任せることになるため、もちろん補修に慣れている業者をしっかりと選定して欲しい。せっかく費用を抑えることができても、仕上がりに不満が残っては元も子も無い。

まとめ

アルミの補修と聞くと難易度が高いように感じてしまうが、細かいひっかき傷や小さなへこみはDIY補修が可能だ。道具の入手や手順などハードルはさほど高くないため、ぜひ挑戦してみて欲しい。

ただし、大きな穴や腐食など補修範囲が広い場合は、仕上がりが悪くなる可能性が高いため、プロに依頼したほうが無難だ。アルミ補修は業者によって仕上がりに差が出るため、必ず慣れている業者を選定して欲しい当記事がアルミサッシ補修の手助けとなれば幸いだ。

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株式会社アーキバンク代表取締役/一級建築士

一級建築士としての経験を活かした収益物件開発、不動産投資家向けのコンサルティング事業、及びWEBサイトを複数運営。建築・不動産業界に新たな価値を提供する活動を行う。