【ゼロ円】雨樋修理、屋根リフォーム、雨漏り対策の「修復ラボ」

銅製雨樋の修理費用の相場とDIYでできる補修方法を解説!

100年以上持つと言われる耐久性の高い銅製樋でも、環境によっては、20年~30年程度で軒樋に穴が開いたり、暴風に見舞われ破損したりすることがある。

銅製樋に穴が開く原因はさまざまではあるが、放置すると、豪雨時に腐食した穴から水が漏れ、雨漏りに繋がることもあるので要注意だ。台風などで、銅製樋の一部が破損してしまった場合には落下の危険性もある。

あいた穴の大きさや樋の破損の程度によって、部分補修で済むのか、それともすべてをやりかえる方が良いのかは異なる。銅製樋は、塩ビやアイアンなどの樋と比較して高価な材料だけに、修理にかかる費用や他の素材の樋との違いはしっかり押さえておきたい。

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銅製樋の修理にかかる工事費用相場

銅製樋の修理費用は、問題箇所の状況によって異なる。基本的には他の塩ビ樋と同様に、材料費と施工費の合計が工事費用となる。施工費は、建物の形状や施工箇所、施工方法により大きく異なるが、ここでは幾つかのパターンに分け、一般的な補修方法と合わせておよその工事費用の相場を解説する。

銅製樋の一部に穴が開いた場合

雨の日に軒樋からポタポタとしずくが落ちてくることがある。下からよく見てみると、軒樋に小さな穴があいているのが見つかることがある。また、専門業者に点検してもらったり、屋根塗装工事を行うために現地調査に来てもらったりした時に分かることもある。耐久性の高い銅製樋だが、20年〜30年程度で、瓦屋根から雨が落ちる部分に等間隔で数十カ所に穴いた事例もある。穴が小さかったり、数カ所程度だったりした場合には、耐水の金属テープなどを使って自分で穴を塞ぐ方法もあるがあくまで応急処置となる。

複数カ所ある場合でも、銅製樋は材料が非常に高価なので、樋を部分交換するよりも穴をふさぐ補修ができるものであればそうしたいところだ。軒樋にあいた穴の補修の一つには、銅をカットした部材をあいた穴にコーキングで接着し塞ぐ方法がある。樋の内側から補修することで、外部からは見えないので外観を保つことができる。

ただ、銅製部材をコーキングで接着するため、樋の内側に小さな段差がきるため、ゴミが付着しやすくなったり、銅よりもコーキングが先に劣化することで、穴を塞いだ銅部材が取れてしまったりすることもある。工事後は、その点も踏まえて定期点検を行うようにすると良い。

また、樋の箇所によっては内側に手が入らないこともあるため、樋の外部から補修を行うこともあるが、銅は経年変化により緑青色に変わっていくため、部分補修をすることによって新しい銅色がつぎはぎのようになってしまう。緑青色に変わるには、15年〜20年はかかると言われているため、せっかく品格ある銅製樋が台無しになるので、外側からの補修はなるべく避けたいところだ。

これらの工事の費用としては、部材費用に足場費用や脚立での高所作業の費用を合わせたものになる。数カ所程度の場合であれば、2~10万程度で済む場合もあるが、建物の端から端までの軒樋に穴があいていて作業範囲が広い場合には、別途足場を設置する費用がかる。平屋の屋根の軒樋の修理なら脚立などで作業できるが、2階の軒樋や縦樋の修理の場合は、高所作業用のはしごやスライダーを使用する必要がある。また、修繕範囲が広い場合は、作業効率を考え作業足場を組んで作業を行う。その場合は上記の施工費用とは別に5千円から3万円程度の費用が発生する。

竪樋に大きな穴が開いているような場合

軒樋から集まった水を竪樋へと流す「曲がり」と言われる部分は、流れる雨水が勢いよく当たる場所だ。長期間にわたりそれが繰り返されることで、銅が徐々に減耗し穴があく場合がある。一階の屋根の上にある曲がり部分に穴があくと、二階の屋根から流れてきた雨水が、その穴から大量に溢れだし、大雨のたびに屋根の上に流れ出すことになる。その大量の雨水が、屋根の防水能力を超えてしまい屋根からの雨漏りに繋がった事例がある。

 小さな穴であれば上記のような部分補修も可能だが、大きな穴の場合には、その個所のパーツを交換する修理を行うことになる。費用については、交換する箇所の部材の形状や作業性によって変わってくる。銅製樋は、古いものだと職人が制作したものである場合もあるが、既製品で取り換えられるサイズであれば、その部材と取り換えることになる。

銅製の樋は、塩ビの樋よりも数倍高価なので費用もそれなりにかかる。塩ビの交換で、2〜5万円程度でおさまるところが、数倍の費用が掛かる場合もある。

もし、既製品での取り換えが難しかったり、もともと手加工で製作された銅製樋であれば、オーダーでの製作となったりする。オーダーの場合、板金職人が、板の銅を手作業で加工し制作する。それができる職人は限られていることもあり、納期や費用がかなり掛かる場合もある。その場合は、いきなり頼まず、一度見に来てもらうか写真を撮って送るなどして相談するところから始めたほうが良い。また、あまりに高額となる場合は、銅製樋以外のものに交換するという選択肢もある。

積雪や突風で樋が外れたり、破損したりした場合

銅製樋は耐久性が高いため外れただけであれば、取り付け直すなどの修理で対応できる場合がある。その場合は、多少の加工費と足場費用で済む。

銅製樋同士の接着は、専用のコーキングで行う。古いものだと接続にはんだを使用している場合がある。古い銅製樋では、アンコー部分と呼ばれる集水器部分がはんだで組み立てられており、そのはんだが取れてそこから水が漏れるなどの事例があるが、装飾性の高いものの場合修理が困難な場合も。部材が外れただけの場合は、その部材を再利用し取り付けし直すことができるが、銅製樋自体が暴風で大きく破損してしまった場合には、新しい銅製部材に交換することになる。ただその場合、経年変化で緑青色になった銅製樋と新しい銅の色が合わない。新しい部分の赤褐色の銅色部分を、着色によって色を合わせることはできないので、時間に任せるしかない。

 交換修理の費用は、部材の装飾性や形状によりさまざまだ。一般的には、部材の費用は、塩ビ樋の3倍程度となっている。また、銅製樋は耐久性が非常に高いことと神社仏閣などの木造建築で採用されることが多いため、樋を取り付けている建物側の木部が劣化し外れるという場合もある。その場合は、取り付け箇所の木部の補修が必要になるため別途費用が必要だ。

銅製樋を全部交換する場合

軒樋にあいた穴の箇所が多い場合や、樋の破損の範囲が広い場合、また、全体的な経年劣化が著しく、再利用が不可だと判断された場合は銅製樋全体の交換となる。交換用の部材が入手できない場合も同様だ。他の素材と場合と比較して、足場費用や解体撤去費用などは大きく変わらないが、銅製樋の部材はかなり高価だ。足場を設置する費用は、一般的に600円/㎡~1,000円/㎡となる。

参考例として、延べ床面積30坪の一戸建てで銅製樋を取り換えた場合の費用を算出したのが下記の通りである。

【延床面積30坪の一戸建て雨樋工事】

(軒樋50m+竪樋40m)の参考工事費費用(銅製樋の場合)(消費税別)

軒樋部(部材・金物共) 50m ×15,000   = 750,000円

アンコー(集水器)   5ケ所 × 20,000 =100,000円

縦樋部(部材・金物共) 40m × 12,000  = 480,000円

既存樋撤去処分費       一式       50,000円

足場設置費用 200㎡× 800 = 160,000円      

              合計     1,540,000円 

あくまで概算にはなるが、一番リーズナブルな塩ビ樋と比較して、3倍から5倍ぐらいの費用にはなる。銅製樋の工事の特徴として、オーダー品は既製品と比較して費用が高くなり納期もかかることから、現地調査時に、既製品に交換できる部分とオーダー加工で製作する箇所の見極めが必要となる。破損箇所の確認時に、細かな採寸を行い施工計画が立てられる調査が必要となる。

銅製樋の業者と値段

雨樋の工事は基本的に金属加工を行う板金の職人が行う作業だ。板金の職人はスレートや瓦、鉄板の屋根を葺き、樋の取り付け、ステンレス板の加工などの工事を行う。雨樋が破損してしまったり、劣化によって交換する必要があったりする場合は板金の職人に依頼をすれば修理してくれる。

ただし、銅製の雨樋の場合は技術が求められるので、作業ができる職人とできない職人がいるので注意していただきたい。現在では塩ビの雨樋が多く普及しているため、塩ビの樋なら経験あるが銅製の雨樋は経験がない、という可能性もある。

屋根専門で行なっている業者の中にはセットで塩ビの雨樋の取り付けを行なっていることもあるが銅製の雨樋の場合は対応していないケースもある。

そのため銅製の雨樋を修理、若しくは交換を行う場合、金属の加工も行なっている板金の専門業者に依頼する方が無難である。

修理を依頼する時は、板金業者に直接依頼をかけるか、リフォーム業者に依頼して板金の職人を手配してもらうなどの方法がある。いきなり板金業者に依頼するのは不安だ、と感じる方は、値段は高くなるがリフォーム業者に仲介してもらい板金業者を手配してもらうという方法もある。

尚、弊サイトでは自社職人がいる為、仲介手数料など無しの適正価格で銅製樋の修理工事が可能である。

下記は、本サイトの銅製樋の工事事例だ。

https://shufukulabo.com/jirei1

上記事例は、火災保険適用で修理費用の自己負担を抑えて工事していただく事ができた。

火災保険の活用については後に解説しているのでご覧いただきたい。

銅製樋で考えられる劣化の原因とは?

経年劣化とゴミの詰まり

銅製の雨樋は一般的には、100年以上持つといわれているが、その耐久性は環境により大きく異なる。落ち葉などが樋に堆積することで、雨水と一緒に流れる腐葉土が樋の内側表面の保護皮膜を削ることで劣化を早める場合もある。

また、軒樋の中に落ち葉や埃が溜まると雨水が流れにくくなりオーバーフローを起こすので定期的に掃除が必要になる。

銅は柔らかい素材のため、ゴミの堆積による重みで変形することもある。耐久性が高いだけに、取り付け部の劣化による取り付け金具のぐらつきなどから、樋の接続部に負荷がかかり、結果的に樋自体の破損につながる場合も。今の環境では20年から30年でもこのような状況になる場合も出ている。

瓦屋根と銅製樋の組み合わせによる穴あき

銅製樋の修繕で多いのは、軒樋に穴が開いた事例だ。屋根から垂れた水滴が長い年月を費やし、銅製樋に穴をあけるのだが、この現象は、銅製軒樋と瓦屋根の組み合わせに限定される。軒樋に開いた穴がきれいに一定間隔で並んでいることが多いことから、瓦の形状が関係している。一枚ごとの瓦の一番低い部分に集まった雨水が集中して、軒樋に落ちることで、その部分皮膜が剥離して、銅の素地が徐々にダメージを受けるというのがその理由だ。瓦屋根と軒樋までの間に高低差があればあるほど発生しやすくなる。瓦屋根以外の銅葺屋根と銅製軒樋の組み合わせでは穴開きが起こった例がないだけに、瓦屋根と銅製樋の関係に焦点が当たっている。瓦の釉薬に含まれる化学物質が溶け出し、銅と反応することが影響を与えるとも言われている。平成14年に大改修が行われた大阪市中央公会堂は、100年以上前に銅板葺きの塔屋を持つ建物で、屋根全面の銅が緑青色に変わった美しい外観を持つ。この建物では、穴あきの現象がなかったこと事例もそれを裏付ける事例となっている。

また、アンコー部分など水が集まる場所で雨の強い流れが当たる箇所は、銅が減耗しやすくなり穴が開くこともある。

酸性雨の影響は?

銅は酸性雨によって劣化が早まるという説があるが、事例からも化学的な数値からも現実にはそこまで影響は受けていないようだ。銅はpH4以下の酸性状態で、溶出量が急激に多くなる。逆にpH5付近ではほとんど溶出しない。一般的に雨がpH4付近になるのはあったとしても、降り始めの一瞬だけと言われている。

平成5年度から平成9年度の国の調査では、東京の年間平均はpH4.8〜4.9となっている。そのため酸性雨によって銅製樋の劣化が著しく激しくなることは考えにくい。下表は、国際標準化機構腐食分科会が1986年から1989年に行った銅の減耗調査だ。一般的な厚みの0.35mの銅が0.2mmになるのに、250年かかることになる。日本で一番過酷な条件である沖縄の場合でも、約65年かかることになる。

銅の減耗量調査

東京 0.0006mm/年

沖縄 0.0023mm/年

※1986年〜1989年の4年間平均/国際標準化機構腐食分科会

金具の曲がりや雨樋の傾き

雨樋の金具は大きく分けると【軒樋を固定する金具】と【竪樋を固定する金具】の2種類だ。雨樋は風で煽られるため多少の動きが起こる。その強風により樋が傾いたり固定している金具が緩んできてしまったりするケースもある。

軒樋や竪樋を固定している金具は外壁や屋根の木材に打ち付けられているため、打ち付けていた穴が少しずつ大きくなり抜けてしまうということもある。

また、金具で打ち付けた穴が大きくなると、そこから水が侵入し腐食や虫害、最悪は雨漏りを引き起こしてしまう恐れがあるので注意していただきたい。

金具の強度についていうと、1本だけではそこまで強度があるわけではない。そもそも雨樋の固定金具は重いものに耐えるようにできているわけではない。そのため、1箇所にのみ雪など重たいものが乗っかると樋ばかりか金具まで曲がってしまう可能性がある。

雨樋の固定金具の外れや曲がりは劣化以外にも強風や雪の原因もあるので、天候が悪くなる時は、雨樋や金具がしっかりと固定されているか確認することが大切である。

雨樋の傾きについても経年劣化や雪などの重みで傾いてしまうことがある。雨樋の傾きは水を流すための大切な所なので、もし、傾きが狂ってしまうと水が上手く流れなくなることや水が溜まりオーバーフローを起こす可能性がある。傾きの調整はシビアなので狂いが著しい時は自分で直すのではなく専門業者に依頼することをおすすめする。

継ぎ手に隙間

雨樋は1本1本現場に合わせながら継いで取り付けられている。その雨樋の継ぎが甘かったり、劣化によって隙間ができてしまったりするとそこから雨が漏れてしまう問題が起きる。

雨漏れしている場所が悪いと家の中にいても雨が落ちる音が伝わり不快感を抱く可能性がある。気になる場所での漏れは早急に対処したいところだ。施工不良の場合は、施工後の雨ですぐ症状がでてくるので、漏れがないか確認しておくことが大切だ。

銅製樋の不具合を修理せずに放置するとどうなるか

軒樋にあいた小さな穴を放置すると、そこに水が流れることでその部分の劣化が早まる。また、そこからポタポタと垂れる水が、軒近くの外壁にかかることで外壁の劣化につながる。すでに、モルタル壁にクラックが発生している場合やサイディング壁のシーリングが劣化している場合などでは、そこから水が壁の中に入り込み最悪の場合、雨漏りとなる。

軒樋などの屋根近くの高い位置から落下した雨水は、地面で跳ね土台部分にかかる。土台部分には、水切りなどがついた外断熱のための通気口や基礎部分の通気口などがあるが、樋の穴から垂れ、跳ね上がった雨水が、頻繁にそこにかかることで、そこから雨水が侵入する可能性もある。そうなると、建物内部が湿っぽくなり、外壁内部や一階床下にカビや結露の発生し、無用な健康被害を呼び込むことなる。また、木部の腐食の原因にもなる。雨水がじわじわとまわることで、建物の劣化につながる。

さらに、地面にポタポタと雨水が落ち続けることで、建物廻りの土間コンクリートなどが傷んだり、歩く時に雨が落ちてきて不快だったりもする。また、積雪や強風の影響で、外れかけた銅製樋を放置した状態で台風直撃などが発生すると、樋自体が破損してしまうことも。耐久性の高い銅製樋は、取り付け直すことで、その後も長期間使用し続けることができるが、破損してしまえば、部材の交換しかなくなってしまう。また金属物が落下することはかなりの危険となる。不具合の初期の段階で修理せず放置すると結果的に大きな損害となることなる。

自分の家だけではない!近隣トラブルなどの二次被害の危険

雨樋の不具合を放置することで起きる被害は何も自分の家だけに限ったことではない。雨樋が外れかけていたり、樋が雨を受けきれていなかったりしていると近所の家に迷惑をかけてしまっている可能性がある。

樋が外れかけている場合は、いつ強風に飛ばされるかわからない。ケースによっては風に煽られて隣の家に当たっているということもある。

また、雨を受けきれず勢いよく流れた時に隣の家にまで雨が流れてしまうなどのケースもある。もし、近所の家に損壊させてしまうとこちらに原因がある場合は賠償しなければいけない可能性もでてくる。

特に不具合があり、危険だと予測できる状態の場合は賠償の義務が発生する可能性があるので事前に対策を行なっておくことが大切だ雨樋の不具合で起こる被害は自分の家の範囲内で済むとは限らないので注意していただきたい。

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DIYでできる雨樋の修理方法と工事費用

雨樋の修理をDIYで行うこともできる。ただし、雨樋の修理は高所作業のため非常に危険だ。DIYで行う自信がないという方は怪我の恐れもあるため専門業者に依頼することをおすすめする。

また、DIYで雨樋を修理するにしても十分に安全の確保をしてから行うことが大切だ。では、雨樋の修理について下記にて具体的にお伝えしていく。

雨樋を銅線で固定する

1階屋根の上を渡している樋は、通常銅線で固定している。しかし、その銅線も経年劣化すると切れてしまう。銅線が切れてしまうといままで固定されていた雨樋は強風が吹くと動いてしまうのだ。

強風に煽られて何度も雨樋が動いてしまうと樋の接続が外れてしまったり、破損してしまったりする可能性がある。雨樋が外れると隣家などに飛ばされてしまい家を破損させてしまう可能性もあるので、あらかじめ対策はしておく必要がある。

銅線で固定されている雨樋は1階屋根にあるため梯子や脚立で上がれる高さだ。また、2階の窓から1階の屋根に上がれるケースもある。しかし、1階の屋根だからといって油断は禁物だ。年数が経っている屋根は苔が生えていることが多く足元は大変よく滑る。

もし、屋根の上で足を滑らすと地面に落下する可能性があるため十分に気をつけなければならない。落下防止のために靴は滑りにくい材質のものを履き、安全帯を装着して落下防止の対策をすることが大切だ。

続いて、雨樋の固定方法だが、銅線を固定する場所は屋根に設置してある雪止めに銅線を通して固定するのが望ましい。

もし、雪止めが設置されていない屋根の場合は、固定する箇所は限られてしまう。雪止めがない屋根の場合、固定する箇所は1階に設置してある軒樋の金具に銅線を通して固定するしかない。

軒先の作業のため屋根の上で行うのは非常に危険だ。軒先の作業を行う場合は脚立や梯子の上で作業を行うこと。また、梯子や脚立が倒れないように地面が平らで安定していること、周辺の木やフェンスにロープで縛って倒れ防止をすることが重要だ。

また、劣化した雨樋を応急処置として銅線で固定しておくこともできる。修理するまで日数がかかる場合は、修理するまでに雨樋が飛んでいかないように銅線で固定しておくといいだろう。

雨樋を固定する銅線の太さは0.9mmほどを使うと縛りやすく切れにくい。銅線が細いと縛りやすいが強度がなく切れてしまう可能性がある。反対に太すぎると切れにくいがしっかりと縛るには難しくなるので、0.9mmほどの太さがちょうどバランスがいい太さだ。銅線はホームセンターやネット通販で購入することができて、10mで500〜1000円ほどで手に入れることができる。

破損部を雨樋補修テープで修理

雨樋は10年以上持つが何かしらの原因で破損や穴があいてしまうこともある。もし、破損した箇所が軽微であるなら雨樋用の補修テープで修理することができる。

雨樋用の補修テープはホームセンターやネット通販で購入することができる。

雨樋用の補修テープの金額はおよそ400〜1000円ほどで購入することができる。雨樋用の補修テープは色々種類があり、商品名に雨樋修理と書いてあるものを選ぶのが無難かもしれない。

雨樋の破損部を塞ぐテープは【雨樋用の補修テープ】や【ゴム製の防水テープ】などがある。【雨樋用の補修テープ】の材質はアルミや銅板が使われており、同様の【アルミテープ】でも代用ができる。ただし【アルミテープ】はテープの色が銀色となっているため雨樋に貼ると目立ってしまう。

【ゴム製の防水テープ】はブチルとも呼ばれ強力な粘着力を持った防水テープだ。テープの色は黒が多く一度貼ると剥がすことは難しく、剥がれたとしても粘着質が材に残りやすい。

どちらのテープを使っても雨樋の破損部を補修することはできるが、テープを貼る箇所が汚れていたり、水気があったりするとテープが貼りつかないのでしっかりと汚れや水気を取ることが重要だ。

また、テープを貼っても完全に防水ができるというわけではない。補修箇所の上にテープを貼るということは、テープ分の段差ができて多少の隙間が生じる。水はその少しの隙間でも流れるので少量の雨が漏れる可能性は十分にあるということだ。

最後に補修テープを使った修理方法だが、やり方は簡単だ。まず、補修する箇所の汚れや水気を除去すること。続いて破損部の大きさに合わせて補修テープを貼る。この時に気泡やテープのよれがないようにきっちりとテープを貼らないと水が侵入しやすくなってしまうので丁寧に行うこと。

水が侵入しすぎるとテープ自体が剥がれてしまうので丁寧に行うことが大切だ。また、高所での作業は十分に安全を確保して行う必要がある。上記でお伝えした通り梯子や脚立が倒れないようにロープで縛っておくこと、安全帯や滑りにくい靴を履くなどして落下防止を行うことは一番やらなければいけない対策だ。

雨樋の継手の隙間をコーキングで補修

雨樋の継手に隙間があると、その隙間から雨が漏れてしまう。この隙間をコーキング剤で埋めることができる。コーキング剤は色々な防水処理の場面で使用され、雨樋の補修にも使える道具だ。

コーキング剤はホームセンターやネット通販で購入ができる。コーキング剤を使用する時は、コーキングガンというコーキング剤を押し出す専用の道具が必要だ。こちらもホームセンターやネット通販で購入ができる。

金額はコーキングガンが約500〜800円、コーキングガンは安いもので300円からあり、高いものになると4000円を超えるものもある。また、コーキングガンは電動のものもあり2万円ほどの金額で販売がされている。雨樋の隙間埋めに使う場合は、値段が安い普通のコーキンガンで十分だ。

雨樋の雨漏れは継手のところが一番起こりやすい。雨樋の継手は接着剤で固定されているが、年数が経つと接着剤の効果が低下して隙間ができるケースがある。隙間を埋めるには雨が漏れている箇所にコーキング剤を注入してあげればいい。

雨が降っている時にコーキング剤を注入してしまうと雨で流れてしまうので、作業を行う時は雨が降らない日に行う必要がある。また、コーキング剤を注入しすぎて段差ができてしまうと雨がうまく流れなくなってしまうのでコーキング剤の盛りすぎには注意すること。

雨樋金具の交換

雨樋を固定する金具は、雪などの重みで曲がってしまうことがある。また、劣化によって錆が生じると強度も低下し破損してしまう。このような状態になってしまったら金具の交換をすることをおすすめする。

雨樋の金具は【軒樋を支える金具】と【竪樋を固定する金具】の2種類がある。どちらもホームセンターで購入することができるが、雨樋には形状の種類やサイズがあるので既存の雨樋に適した金具を購入する必要がある。

まず、雨樋には形状の種類があり丸樋なのか角樋なのか形状の確認とサイズを確認をすることだ。丸どいの場合はある程度の規格サイズが決まっているため代用できる金具は見つけやすい。

軒樋は【半丸】と呼ばれ、サイズが75サイズ、100サイズ、105サイズ、120サイズなどがある。これは軒樋の幅を測ることで判断することができる。既存の軒樋のサイズがわかったら、そのサイズにあった金具を選べば問題なく交換することができる。

軒樋の金具は半丸樋のサイズ用と記載されていることが多いので、記載されているサイズで判断しよう。軒樋の金具の金額は約100円で購入することができる。

【竪樋の固定金具】を選ぶ時も既存の竪樋のサイズに合わせて金具を選ぶ必要がある。竪樋のサイズは55サイズ、60サイズ、75サイズなどがある。竪樋のサイズは樋の外周を指している。柔らかいメジャーなら樋の外周を測ることができて簡単だ。竪樋の金具の金額は約100〜600円で購入することができる。

他の調べる方法は、既存雨樋のエルボの部材にメーカー名とサイズが書いてあることが多いのでそれを見て調べることもできる。

ただし、慣れていない人の場合は判断しにくい可能性があるので、メジャーで雨樋の外周を測るのが無難だろう。では、雨樋の金具の取り付け方についてお伝えしていきたい。

まず、【軒樋を支える金具】の取り付け方だが、【垂木に釘を打って固定しているタイプ】と【破風板の正面にビスを打って固定しているタイプ】などがある。

【垂木に釘を打って固定しているタイプ】は、既存の垂木に打ってある釘を外してから新しい金具を釘で固定する。この時、釘穴が大きくなっている場合は位置をずらして固定する必要がある。ただし、垂木は一般的に455mmの間隔で取り付けられているため、取り付ける金具の場所も限定される。位置をずらしてしまうと既存の雨樋にうまく固定されない不具合が出てくる可能性もあるので、その時は既存の釘よりも太い釘を使うか、木部の補修が必要になる。

【破風板の正面にビスを打って固定しているタイプ】は破風板の正面にビスで固定されているので、既存のビスを外して金具を外し、新しい金具をビスで固定する。正面にビスを打って固定するタイプの場合は、破風板にビスを打つため多少位置をずらしても問題なく取り付けができる。しかし、あまりに金具同士が離れてしまうと上に乗る軒樋が重みでたわんでしまう可能性があるので、あまり金具同士を離さないようにすること。

【竪樋を固定する金具】【先が尖っていて外壁に打ち込んで固定するタイプ】と【外壁にビスを打って固定するタイプ】などがある。

【先が尖っていて外壁に打ち込んで固定するタイプ】は、既存の金具を取り外すのだが、外壁に打ち込んでいるため硬くてなかなか取れない可能性がある。無理に引っこ抜こうとすると金具周辺の外壁が破損してしまう可能性があるので、少しずつ力をかけて慎重に抜いていくことが大切だ。

既存の金具が外れたら外壁の穴の中にコーキング剤を注入して新しい金具を打ち込み既存の竪樋を元に戻す。その後にもう一度打ち込んだ金具と外壁の境目のところにコーキング剤を打つこと。コーキング剤を打つことで雨の侵入を防ぐので忘れずに行っておこう。

【外壁にビスを打って固定するタイプ】は基本的に外壁に打ち込んで固定するタイプの金具の取り付け方と同じだ。打ち込んで固定するよりもビスで打って固定しているため既存の金具は外しやすく、取り付けもビスを打つだけなので簡単だ。

上記でお伝えした通り既存の外壁穴はコーキング剤を注入して新しい金具を取り付けること。

角樋の場合はメーカーによってサイズが異なるためホームセンターなどで探すのは難しいかもしれない。まず既存の角樋のサイズを調べるにはメーカーと品番を確認する必要がある。

そして、メーカーと品番がわかったらインターネットでメーカーの資料ページを見て既存の雨樋の品番と同じものの図面を見て寸法を調べる。若しくは、メーカーと品番がわかれば既存の雨樋に使用する金具の同等品を探す方法もある。

しかし、これらの方法は手間がかかり、建築業に携わっている人でないと中々難しい手順となる。角樋や既存雨樋のメーカーとサイズがわからない場合は、専門業者に相談すると代用品や対応する部材を探してくれるので個人で探すよりも早く修理することができる。そのため、このようなケースは専門業者に依頼することをおすすめする。

落ち葉や埃などのゴミの詰まり

雨樋は外部にあるため枯葉や土が雨樋の中に溜まってしまうことがある。雨樋の中にゴミが詰まると水の流れが悪くなったり、漏れてしまったりする。そのため雨樋の中を定期的に掃除してゴミを除くことが大切だ。

雨樋を掃除するには脚立や梯子で雨樋の高さまで上がって行えばいいが、2階の雨樋の場合は高所作業のため落下する危険がある。できることなら2階の雨樋は足場がある状態で掃除を行うことが望ましい。

なぜなら梯子に上りながら作業を行うと安定性を欠き落下する危険が高いからだ。普段から専門的な高所作業を行っているならまだしも、高所作業をまったく行ったことがない人は避けていただくのをおすすめする。

このような場合は専門業者に依頼して雨樋を点検と一緒に掃除も行ってもらうといい。また、掃除を終えた後にゴミが溜まりにくくするための雨樋ネットを被せてもらうことをおすすめする。

雨樋ネットはホームセンターやネット通販で購入ができて価格が10mで1万円ほどだ。雨樋ネットを被せることで枯葉が雨樋の中に溜まらなくなり、次回の掃除の手間が省けるようになる。

傾きの調整

雨樋は雨水が流れていくように傾きをつけて設置する。雨樋の傾きが少ないと水が流れていかずオーバーフロー(雨樋の容量を超えて水漏れしてしまうこと)を起こしてしまうケースもあるので、しっかりと水が流れていくように調整して取り付けなければいけない。

雨樋は年数が経つと傾きが狂ってしまうことがある。雨樋が歪んでしまったり、固定金具が曲がってしまったりすると雨樋の傾きが変わってしまい、水が流れていかなくなる問題が起きる。

修理するには雨樋の傾きを水が流れる正常な状態に戻す必要があるが、手で雨樋を持ち上げたりするなどして簡単に直せるようなものではない。雨樋の傾きは非常にシビアであり、劣化している雨樋の場合は一部分だけ雨樋を持ち上げると他の部分が下がってしまうなど他の所に不具合が起きてしまうケースもある。

そのため雨樋の傾きを修理する場合は専門業者に依頼することをおすすめする。雨樋の傾きを修理するには専門的な技術が必要で、経年劣化によって雨樋が変形してしまっている場合は直らない可能性が高く、問題を解消するには雨樋の交換が必要になる。

2階の雨樋の修理に至っては高所作業のため梯子で直すのは非常に危険だ。2階の高さから落ちてしまうと命の危険もあるため足場を設置するなどして必ず安全が確保できる状態で作業を行うことが大切だ。

足場なしで行う危険性

ここまで雨樋の修理方法についてお伝えしてきたが、基本的に雨樋の修理は高所作業のためDIYで行うのはあまりおすすめしない。また、足場なしで作業を行うのは非常に危険であることを承知していただきたい。

普段から雨樋の修理を専門としている業者でも脚立や梯子でできる作業とできない作業がある。1階の雨樋であれば脚立で届く範囲なので作業を行うことは可能かもしれないが、2階の作業の場合は足場なしだと断られる可能性が高い。

それぐらい高所作業は危険であるということだ。間違っても高所作業に慣れてない人が足場なしで作業を行うのは危険なので絶対に行わないでいただきたい。

もし、足場を設置して雨樋を修理するのを検討している場合は、雨樋の交換をすることをおすすめする。雨樋を交換するには足場の設置が必要になるので、ここで修理した後に数年後雨樋を交換するということになるともう一度足場を設置しなければならない。

既存の雨樋の劣化具合によっては足場を設置する時に雨樋を交換してしまうと費用対効果がいいだろう。他にも足場に関わる屋根工事や外壁塗装工事なども行うタイミングとしていいだろう。

雨樋修理に必要な道具

上記で雨樋の修理方法についてお伝えした。ここでは、雨樋の修理に使える道具についてご紹介していく。

1:二トムズ 雨どい補修テープ

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雨樋のひび割れや接続部の接着に使える補修テープだ。材質は軟質アルミテープが使われており曲面もなじみやすく貼りやすくなっている。風や雨に強いため作業もしやすく雨樋以外の屋外の箇所にも使える。

2:コーキングガン

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雨樋の隙間埋めに使用するコーキングを充填するための道具がコーキングガンだ。コーキングガンの種類はたくさんあり、値段もピンキリだ。コーキングガンの金額が高くなるほどコーキングを押し出すレバーが軽く、耐久性も高い材質となっている。

DIYで行う分であればそこまで高いものは必要がないだろう。雨樋以外に水回りにもコーキングが使われているので色々な場面で活躍する道具だ。

3:コーキング

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コーキングは水回りや屋外の防水に使われるものだ。雨樋の継手など隙間がある場合、そこから水漏れが起きるのでコーキングを充填して直すことができる。コーキングの色も各種あり、雨樋の隙間を埋める時はクリア(透明)のものを使うと目立たせずに仕上げることができる。コーキングは【変性】とつくものもあり、こちらはコーキングの上から塗装ができるものだ。

4:0.9mm銅線

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雨樋が動かないように固定するのが銅線だ。これよりも細いと切れてしまう可能性があるのである程度の太さが必要だ。しかし、太すぎても固く縛ることができないので気をつけること。銅線の太さは0.9mmほどを使うと縛りやすい。銅線はネット通販やホームセンターで購入することができる。

5:竪樋用 固定金具

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竪樋用の固定金具はホームセンターやネット通販で購入することができる。竪樋用の固定金具の金額は約100〜600円だ。金具のサイズは色々あるので、既存の竪樋のサイズを測ってサイズを間違えないようにしよう。

6:軒樋 固定金具

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軒樋の固定金具もホームセンターやネット通販で購入することができる。金具の金額は約100円だ。軒樋も竪樋と同様にサイズがあるため、既存の軒樋のサイズを測って適したものを選ぶことが大切だ。

半丸の軒樋はサイズが規格となっているので、形状にあう金物が見つけやすい。しかし、形状が角となっている軒樋はメーカーによって形状が異なる。そのため角樋の固定金具は既存の角樋と同じメーカーの金物を選ぶ必要がある。メーカーが販売している角樋用の金物はネット通販やホームセンターでは手に入らない可能性もあるので、物が見つからない場合は専門業者に依頼して探してもらう必要がある。

7:雨樋用 枯葉よけネット

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雨樋の中に枯葉が溜まらないようにする対策として雨樋にネットを被せる方法がある。雨樋の中に枯葉などゴミが溜まると水の流れが悪くなるので定期的に掃除が必要になるが、雨樋にネットを被せることでゴミが溜まりにくく掃除もしやすくなる。2階の雨樋に設置する時は高所作業になるため専門業者に依頼することをおすすめする。

銅製樋の種類3種について

ステンレス+銅メッキ

心材にステンレスを使用し、銅めっきをほどこした樋。外観は、銅製樋に見えるが心材がステンレスであることで、柔らかいという銅の特性を克服することで、積雪や強風などに強い樋。落ち葉などが堆積して荷重がかかることがあっても、銅製よりも耐久性がある。

銅製樋に比べ、ステンレスの場合酸性雨に強い。

また、メーカーによっては、銅めっきの上から防錆塗料を塗布しその上からさらに、クリアーフィルムコーティングが施されているため表面の耐久性も高くなっている。純和風住宅に合うデザインもラインアップしているため、既存の銅製樋を全面的に交換する場合の候補となる。

ステンレス+純銅

ステンレス鋼の外側に純銅を原子間接合したハイブリットタイプ。めっきとは異なり、ステンレスと銅が金属結合となるため、めくれたりしないだけでなく変形時の剥離などにも強いタイプだ。外側に純銅を使用しているため、銅の経年変化による色調変化を感じることができる。銅本来の赤橙色から赤褐色へ変色し、緑青色へ移り変わる。

また、樋の内側は、ステンレスなので、耐久性も抜群。このタイプは外部面に、0.1mmの純銅が使われており、通常のめっき処理の約10倍で、メーカーでは20年〜160年程度の耐久性があるとしている。内側は、ステンレスに無色の特殊塗料でコーティングされていることにより銅製といで発生している、河原釉薬から溶出した成分や瓦からの雨水の落下による穴あき対策を行っている。この銅製樋としての問題点をクリアすることで、現代の環境でも高い耐久性を発揮できるものとなっている。施工に関しても専用コーキングでの接着工法なので、大幅に施工性が向上している。

純銅

昔から使われている銅製樋。加工が容易で屋根形状やデザインに合わせて製作が可能なため、屋根の勾配が特殊な神社仏閣や外観にも芸術性が求められる数寄屋などで採用されることが多い。手加工のアンコー部分などはまさに工芸品。形状のみならず家紋などをデザインに取り込むことも可能だ。

純銅素材は、屋根素材としても使用されるため、屋根と樋をどう素材にすることで、経年変化の時期が重なることで美しい色合いを表現することも可能だ。オーダーの商品の場合、板金職人による製作となるが、はんだづけで加工する職人の技術が必要なため作り手は年々減少している。ただ、メーカーの既製品にもさまざまな形状のラインナップがあり受け金物も揃うため、一般的な軒樋や縦樋なら十分対応可能だ。樋の径なども複数揃うため、既存の銅樋の部分補修の場合には、メーカーの商品に使えるものがある場合も。その場合、オーダーで作成するよりも費用を抑えることができる。

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銅製樋についてのよくある質問

Q:銅製樋はいつごろから?

A:銅は、青銅器や銅銭、などにも使用されていたことから、1000年以上の歴史がある。銅製樋は757年ごろに建立された奈良の東大寺なども銅で出来ているが、銅製樋については江戸時代ごろだと言われている。それまでは、木製の樋が主流であった。銅板葺き屋根とともに城や神社・仏閣の建築時に銅製樋が採用されるようになり、次第に武家屋敷や豪商の住まいになどにも使われるようになった。当時から銅製樋は非常に高価なものだった。

Q:銅の表面の緑青は有毒?

A:以前は猛毒であるといった認識があったが、そのようなことはない。過去に厚生労働省が行った実験で、緑青は全くの無害であることが確認されている。緑青の主成分は、塩基性硫化銅で銅板の表面に皮膜として生成させることで表面を保護する働きをする。緑青の上を伝って流れた雨水が、環境に影響を与える心配はない。ただ、雨水に銅イオンが含まれる可能性はあり、銅イオンには殺菌性があるため、樋から流した雨水をため池など直接流す場合などは微生物などへ影響がある場合も考えられる。

Q:雨樋に使用される他の金属と比較した場合の銅の特徴は?

A:雨樋に使用される金属には、銅の他にステンレスやアルミがある。それらの中で、銅は一番比重が重くアルミの3.3倍程度となっている。加工のしやすさでいうとアルミに次いで柔らかい素材でステンレスの伸びにくさや曲がりにくさの約半分程度だ

Q:銅と他の金属樋を合わせて使うことはできるか?

A:異なった金属同士は水を媒介として接触すると微弱な電流が発生する。その現象を電食といい、その時に片方の金属が腐食する。銅製樋と亜鉛メッキ樋を直接繋いだり、銅製樋を鉄の釘や亜鉛メッキの金物で固定したりすると、亜鉛メッキが腐食し生地の鉄など現れが錆びてしまう現象が起こる。一方、銅とステンレスの組み合わせの場合は、電位差が小さいため電食は起こりにくいため考慮は不要と言われている。使用環境にもよるが、ステンレスの場合以外は基本的には同素材で揃えたり、電食防止塗料を塗布したり、樹脂などで絶縁したりすることが基本となる。

Q:銅の褐色の色を保つ方法はあるか?

A:銅製樋を取り付けた時の赤褐色の銅色は通常約1ヶ月程度でなくなり徐々に暗褐色へ変色していく。銅素材の表面を保護するクリアラッカーはあるが、定期的にメンテナンスしても、施工当初の色合いを長期間保つことは難しい。クリアラッカーで保護した場合、その皮膜が大変薄いため、部分的にめくれることでまだら模様に銅が変色していくことも注意が必要だ。どうしても同色を保ちたい場合は、赤褐色ではなく、いぶし銅の色合いにはなるが、メーカー製品で、銅めっきには表面にアクリルフィルムラミネートされているものがある。その製品ならで施工後まもない栗皮色の美しい色が数年間続く。

Q:銅製樋にはどのような形状がある?

A:伝統的な純和風住宅に合うデザインが多く、スタンダードな半丸やスクエアタイプだけでなく、竹の造形をした樋などがある。銅製樋がなかった頃、樋に竹などを使用していたことからそのようなデザインが踏襲されている。また、アンコーと呼ばれる集水部分は飾りが行われておりさまざまなタイプがある。銅製樋でも、モダンな和風住宅に合うアンコー部分のないすっきりとしたデザインものもある。

また、和風住宅で見かける玄関の軒先に吊り下げられた、くさり樋と呼ばれる部材も製品としてある。その他メーカー品でも曲がりの部分や継手、受け金物など銅製樋取り付けに必要な部材は全て揃う。また、銅製樋はオーダーで製作することも可能なため、屋根形状に合わせて一品物も存在する。

銅製樋の魅力と特徴

雨樋の役割と構造部材の名称

【雨樋の役割】

雨樋は屋根面から流れる雨を集め下水や地上に流す設備だ。雨樋があることで建物周辺を水浸しにせず、外壁などの劣化を防いでいる。雨樋がないと屋根から流れる雨が外壁に伝わり劣化速度を早めてしまう恐れがある。

また、雨樋がないと雨水は勢いよく屋根から落ちてくる。その衝撃で地面に落ちる時の雨音は大きく、地面をえぐってしまったり、水が跳ねて建物を汚してしまったりするのだ。

普段はあまり気にしないかもしれないが、雨樋は建物の耐久性を保つのと雨音を気にせず静かに生活するために必要な設備なのだ。

【雨樋の構造部材】

雨樋の構造部材は複数あり、一般的に下記の部材で分けられている。

・軒樋

・竪樋

・継手

・曲がり

・エルボ

・集水器

・合わせ桝

・投げ板

・軒樋・竪樋の固定金具

基本部材は軒樋と竪樋、集水器、固定金具だが、雨樋を継ぎ足すための継手や軒樋が90度曲がる時に使う曲がりという部材がある。

合わせ桝は竪樋用の集水器のようなもので、合わせ桝を取り付けることで他の竪樋と接続し、1本の竪樋で水を下水に流せることができる部材だ。

屋根の谷の部分は雨水が勢いよく流れやすくなっている。そのため、勢いよく流れた雨水が雨樋を飛び越してしまうことがあるのだ。それを防ぐのが投げ板になる。投げ板は雨水が飛び越えないように水の勢いを防ぎ雨樋の中に水を入れて流す部材だ。

上記で挙げた雨樋の部材は必ずしもすべて使うというわけではない。使用する部材は設置する家によって異なり、設置する家に適した部材が選ばれる。

形状・色の魅力

銅製樋の魅力は、建築飾りとして純和風住宅にふさわしい意匠性を表現できることだ。昔から、神社仏閣のような、荘厳な雰囲気を大切にする建築物では、建物を美しく飾るため、銅製の飾り銅金物が使われている。

銅は加工性が良く、切削仕上げやうち拭きでの型取りが綺麗にできる。そのため切り出した部材を組み合わせ組み上げることで複雑な形状のものを仕上げることが可能だ。また、はんだづけが容易のため細かな加工にも適している。塩ビ樋やアルミ樋などの場合、集水器と呼ぶ箇所を、銅製樋だけは、あんこう(アンコー)と呼ぶ。そのあんこう部分には装飾などが施されており玄関や軒先を魅力的にする。その形状の中には、魚を獲るための竹で編んだかごのようなものに似ているため「あじろ」と呼ばれるものもある。200年以上続く「現代の名工」に任命された銅金物師が作り出す大和式銅あんこうはまさに芸術品だ。

 大和式銅あんこうとは、はんだ付けだけの加工に頼っていたものを進化させ底板と横板を組み合わせるように細工を行うことで、はんだが外れることによる水漏れをなくす工夫がされた堅牢なあんこうだ。日本建築の機能美を表現する作品として進化をしながら受け継がれている。

【色の魅力】

銅は経年変化をしていく過程を楽しめる素材だ。はじめは、褐色に輝く銅色から緑青色までの変化がある。新しい銅板の光沢は約1ヶ月程度でなくなり、下記のような色変化を経て緑青色に変色する。通常きれいな緑青色に変わるのには、15年から20年かかるが、銅製樋をワラの火で焼くことで、数年で緑青色に変わらせる手法もある。これは伝統工芸の手法で、焼いた時にできる独特の濃淡模様がまるで備前焼のように美しい。京都の大山崎山荘美術館の修復にも使用されている。そのため、数寄屋造の民家などで依頼があるという。

銅の色変化の過程

赤橙色→褐色→暗褐色→黒褐色→緑青色

耐久性が高い

銅は耐久性が非常に高く、昔から建築材料として銅製樋以外にもさまざまな部材として利用されている。給水・給湯配管や、空調のダクトなど、銅の錆びない特性により幅広い用途で使用されていることから銅の耐久性の高さは証明されている。

 神社仏閣の屋根葺き替え改修工事時に、50年以上経たものでも、状態が良い場合は、銅製樋を一旦外したのち再利用することもある。その場合、緑青色に変色した風合いをそのまま残せるメリットがある。また、ステンレスを融合させることで銅の意匠性を残しながら耐久性を高めたハイブリット銅製樋ならより高い耐久性が期待できる。

銅製雨樋のメリット・デメリット

銅製の雨樋は銅の光沢感から装飾性に富んでいるため純和風建築によく合う設備だ。上記で銅製の雨樋の魅力や特徴についてお伝えしたが、ここでもう一度銅製の雨樋のメリット・デメリットを整理してまとめておく。

銅製雨樋のメリット

・耐久性が高い

・年数が経つにつれて緑青色になり風格が出る

・意匠性に富み純和風建築によく合う

銅製雨樋のデメリット

・部材の金額が高い

・部材に代用品というものが少なく交換が必要になるケースが多い

・一点物の樋もある

・メンテナンス費用がかかる

・樋に穴があいてしまうことがある

・緑青に変化した色が外壁など建物周辺に染み込んでしまうことがある

ここまで銅製の雨樋のメリットをお伝えしたが、いいことばかりではない。銅製の雨樋は装飾性が高く魅力的な建材だが、デメリットもあるのでちゃんと押さえておくことが大切だ。

まず、銅製の雨樋は一般的に多く普及している塩ビ性の雨樋に比べて金額が高い。また、修理するにも劣化が著しいと交換する必要がある。代用できる部材も少ないため年数が経っている場合は部分的に交換をするというのができない可能性があることを考えておかなければならない。そのためメンテナンスの費用も高くなる傾向にある。

銅製の雨樋は耐久性が高いが、銅製であることから出てきてしまう不具合もある。銅製の雨樋は瓦に含まれる成分と相性が悪く電食(電気による腐食)により部分的に腐食が起きてしまう現象が起きる。

他にも酸性雨や埃、黄砂なども腐食の原因だ。最近の銅製の雨樋は表面に特殊なコーティングが施されていて腐食が起こらないように改善されている雨樋も販売されている。もし、銅製の雨樋を採用する場合は改善されたものを用いることをおすすめしたい。

銅製の雨樋の魅力の一つである色の変化も雨だれによって外壁や基礎などのコンクリートに染み込んでしまう可能性もあるのも見過ごせないデメリットの一つだ。

銅製樋の補修工事が火災保険適用で実質0円で行える事例

台風で銅製樋に損害が発生。そんな時に、保険適用で修繕工事費用が実質ゼロ円にできる場合がある。突発的な暴風雨や台風、積雪などによる自然災害による被害は、問題なく火災保険が適用されるため被害のほとんどが補償される。銅製樋の補修は高額になる場合が多く、雪や強風による破損も多いため保険が活用できるかどうかは必ず確認しておきたい。

下記の事例では、台風による風災により屋根、雨樋、カーポートに損害が発生。その結果室内に雨漏りも発生。それらの被害に対し保険が適用され、結果的に75.8万円もの工事費用を保険金でカバーすることができた。

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自然災害で樋が破損した場合には、火災保険が適用できるか必ず確認するようにしたい。

まとめ

銅製樋に修理が必要となった場合、その後の選択肢は非常に多い。部材が高いだけに工事費用が高額になることが多いため、部分補修や作業手間だけで、しばらく使い続けるか全部交換するかの判断はなかなか難しい。軒樋に穴があいた場合、その部分を銅部材で塞ぐことができるが、完全な補修とはいいきれないが、それなりに作業費用はかかる。ただ、交換となるとさらに高額の費用が発生する。それは、塩ビ樋やアイアン樋などと比較した場合の話なので、神社仏閣や特殊な建築物の場合は、その耐久性や意匠性から見れば、それほど問題ない場合もあるだろう。ただ、純和風住宅を親から譲り受け、樋からの水漏れが気になり、いざ補修をしようと専門業者に見に来てもらったら、銅製樋だったということや古くなって気にはなっているが、修理が高額になることを知ってそのままにしている場合もあるのではないだろうか。

その場合は、銅製樋を撤去し、塩ビなどの樋にやりかえることも一つの選択肢だ。既存の銅製樋を部分補修して、後10年使うか、塩ビ樋に全部やりかえて20年以上メンテナンスフリーでいくかの判断は、その建物の外観とのバランスやその建物に後何年住むのかなど、銅製樋の修理費用以外の要素も影響する。

このように高額になる銅製樋の修理だけに、火災保険が適用できる場合のメリットは非常に大きい。劣化した銅製樋が台風や積雪などで破損する可能性はある。耐久性が高いだけにそのタイミングも何度かあるかもしれない。特に、環境が変わった現在、銅製樋が20年程度で減耗し、集中豪雨などでその弱った部分を破壊してしまうことは大いにありうる。比較的柔らかい素材だけに、暴風などで変形したり、樋自体がちぎれてしまったりした事例がある。雨漏りなどが発生していなくても、古い銅製樋がある住まいでは暴風や台風の度に目視で確認しておくことをお勧めする。

 銅製樋には多くの特長があるが、銅が古くに発見された金属で、水に強く機械がなくても加工しやすいことから、江戸時代に木製の樋にとって替わって採用されてきたものである。現在では、ステンレスやアルミニウムやガルバニウムなどの金属樋も選択肢として存在し、それらの耐久性は銅製樋と比較しても遜色ない。それでも銅製樋が選ばれる理由には、経年劣化による緑青の色合いや伝統工芸的な品格は他のものでは代用できない部分が大きい。その観点からは銅製樋は日本の建築の文化の一部と言える。銅製樋の補修や交換時には、それらについても考慮しながら修理方法などを検討することになるが、上記の内容を参考にすれば間違いない選択ができるはずだ。

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株式会社アーキバンク代表取締役/一級建築士

一級建築士としての経験を活かした収益物件開発、不動産投資家向けのコンサルティング事業、及びWEBサイトを複数運営。建築・不動産業界に新たな価値を提供する活動を行う。