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シャッターが壊れた!修理費用はいくら?シャッター修理の注意点は?

シャッター修理はどの素材、種類を選び、どのような業者に依頼するかによって大きく費用が異なる。

具体的には、アルミやステンレスなどの素材を選ぶことで錆びにくくなり、シンプルで手動のシャッターを選ぶことで費用を安く抑えることができるといったことだ。

とはいえ、手動ではなく電動がよいという方もいるだろう。

本記事では、どちらにも対応できるようシャッターの修理について、網羅的にお伝えしていく。

本記事を参考に、シャッター修理ではただ価格を安く抑えるのではなく、生活に即した形で使いやすく、また長持ちする素材を選んだ上で総合的に安心して利用できるシャッターを選べるようになっていただく。

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この記事読むことで理解できること

シャッターを修理する前に知っておきたいこと

最初に、シャッターを修理する前に知っておきたいこととして、シャッターの種類と素材の違いについてお伝えする。

シャッターには種類と素材の違いがある

シャッターには、窓シャッターかガレージシャッターか、または手動シャッターか電動シャッターか金属製シャッターか木製シャッターかなどの違いがある。

ここでは、それぞれについてメリット・デメリットと合わせてお伝えする。

窓シャッターとガレージシャッターの違い

窓シャッターとガレージシャッターは設置する場所が異なる。

窓シャッターはその名の通り窓に設置するシャッターで、雨戸の役目を果たすものもある。

ガレージと同様、シャッターを閉めると窓が完全に覆われるタイプのものが多いが、シャッターにスリットが入っており、シャッターを閉めても採光性を確保できるタイプのシャッターもある。

ガレージシャッターはガレージに設置するシャッターで、本記事では主にこのガレージシャッターについて解説していく。

ガレージシャッターについては素材や種類など豊富に用意されており、目的に応じて慎重に検討することが大切だ。

手動シャッターと電動シャッターの違い

手動シャッターは、シャッターを開ける際に人力で開ける必要があるのに対し、電動シャッターはスイッチ一つでシャッターを開閉できる。

電動シャッターのメリットとしては、開閉が楽な点や、リモコンタイプにすれば車や家の中からの開閉も可能で雨天時にも濡れる心配がない点などが挙げられる。

一方、手動シャッターと比べると高価な点や、故障が多いことがデメリットだと言える。

手動シャッターのメリットは電動シャッターの逆に、比較的安価に導入が可能なことやメンテナンスに手間がかからないこと、仮に故障したとしても修理費用が安くで済むことなどが挙げられる。

デメリットは電動シャッターのメリットとは逆にシャッターの開閉に手間がかかることだろう。

金属製シャッターと木製シャッターの違い

シャッターにはステンレスや鉄・アルミ・木などが素材として使われるが、大きく分類すると金属製シャッターと木製シャッターに分けることができる。

金属製シャッターのメリットはステンレスや鉄、アルミなど用途に応じて使い分けることができることだ。

例えば、安価に済ませようと思えば鉄を選ぶことができるし、海の塩害に備えたければステンレス、デザイン性を高めたければアルミなどを選ぶとよいだろう。

一方、デメリットは鉄の中でも古いものなどは錆に弱いこともあることがある。また、アルミやステンレスにすると鉄の2~3倍になることもある点に注意が必要だ。

木製シャッターのメリットはアルミよりさらにデザイン性に富み、高級感を演出することができるという点だ。その分、高価な点や塗装などのメンテナンス面、湿気対策やシロアリ対策が必要といった点がデメリットとして挙げられる。

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ガレージシャッターの収納方式の違い

ガレージシャッターには、収納方式の違いで、大きくオーバースライド式と巻き上げ式に分けることができる。

オーバースライド式は上に上がったシャッターがそのままの形でガレージの天井に収納されるタイプで、開閉の速度が早いのが特徴だ。

一方、巻き上げ式はシャッターが上に上がると、シャッターボックスに丸まりながら収まっていくタイプで、開閉速度は遅いもののコンパクトに納められるという特徴がある。

シャッターの修理費用はどのくらい?

シャッターの修理費用はシャッターの素材や種類によって異なる。ここでは、それぞれの修理費用についてお伝えする。

シャッターのカギ交換費用は1~2万円位

シャッターのカギは表面が劣化しやすく、定期的な交換が必要になる。

シャッターの交換費用の相場は業者に頼む場合で1~2万円程度。

なお、シャッターのカギはホームセンターなどで入手可能で、作業内容もそれほど大変なものではなく、DIYでの交換が可能である。

シャッターのキーはシンプルなものだと防犯性に欠けるため、取り換え時にはより複雑な構造のディンプルキータイプのものを選ぶとよいだろう。

窓シャッターの修理費用は10~15万円位

窓シャッターの修理費用は10~15万円程度だ

これは、シャッターそのものを交換する時の費用で、交換すれば機能的にも見た目にも美しくなる。また、交換時には費用をかければ防犯性や遮音性を高めるなど機能性を向上させることも可能だ。

なお、窓シャッターの劣化具合によっては塗り替えという選択も考えられる。

塗り替えであれば交換より費用を抑えられるし、屋根や外壁塗装と同時に行うことでさらにお得に修理できる。

ガレージ手動シャッターの修理費は10~25万円位

ガレージ用の手動シャッターへの修理費用(交換費用)は10~25万円位が目安。

現在手動シャッターのものを新しい手動シャッターに換えることもできるが、手動シャッターから電動シャッターに換えることもできる(取り付けできないこともあるので、事前に確認しよう)。

その場合の費用は手動シャッターに換えるより高くなる。

ガレージ電動シャッターの修理費用25~70万円位

ガレージ用の電動シャッターの修理費用は25~70万円位が相場と、他の修理と比べて高くなる。

手動シャッターから電動シャッターに交換する際には、手動シャッターの取り巻きシャフトを電動にするなど、もともとある手動シャッターを電動化する方法であれば費用を安く抑えることができる。

ただし、その場合にはシャッターの開閉音が大きくなってしまうこともあるため注意が必要だ。細心の電動シャッターであれば静音化が進められており、快適に利用できる。

シャッター修理の金額の決まり方

シャッターの修理費用の内訳はどのようになっているのだろうか?

シャッターの撤去費用

まず、シャッターを交換する際には新しくつけるシャッターの取付け費用とは別に、もともとあるシャッターの撤去費用が発生する。

一般的に、シャッターの撤去には2~5万円程かかる。

一方で、シャッターの塗り替えや電動化するだけであれば撤去費用は不要である。

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拠点から現場への交通費用や人件費

シャッターの交換にあたり、シャッターを持ってくる拠点から現場までの距離が遠い場合にはその交通費がかかる。

業者から見積もりを受け取って、交通費があまりに高いようであれば他の業者にも併せて見積もりを取って比較することが大切だ。

また、シャッターを交換する職人さんの人件費だが、シャッター交換自体は1日以内に終わるのが一般的だ。ただし、拠点から現場までが遠い場合には準備や廃材の撤去も含めて3日程度かかることもある。

日数が増えればそれだけ人件費が増えてしまう点には注意が必要だ。

なお、交換ではなく修理の場合にはその修理内容によって「技術料」が追加で発生することがある。

シャッターのメーカーによる違い

シャッターのメーカーもさまざまあるが、どのような違いがあるのだろうか?

ここでは、代表的な2社に触れてみたいと思う。

なお、実際にはシャッター会社に直接修理を依頼するのではなく、シャッター修理業者とやり取りすることになる。

シャッター修理会社は、どのメーカーでも基本的に取り扱いできるが、修理会社ごとに安く仕入れられるルートが異なることがある。

とはいえ、利用者がそれを把握することは難しいので、見積もり時に複数の会社に相見積もりすることが大切だ。

三和シャッター

三和シャッターは業界トップシェアのシャッター会社で、工場や倉庫向けの重量シャッターの取り扱いが多く、どちらかというと個人より企業向けだが、窓シャッターやガレージシャッターにも定評がある。

■主要商品

・バランスシャッター(手動ガレージシャッター)

・サンオードAD(電動ガレージシャッター)

・ゼクラ(木製ガレージドア)

など

文化シャッター

文化シャッターは業界2位のシャッター会社で、三和シャッターと比べると住宅向けの軽量シャッターに強いという特徴がある。

■主要商品

・小町様(電動/手動軽音アルミガレージシャッター:\343,004-(税込))

・ポルティエ(電動ガレージシャッター:\918,000-(工事費・税込))

・御前様(電動ガレージシャッター:\680,367(税込))

など

※価格は文化シャッターテクノリフォーム・オンラインストアより

シャッターが大きいほど高い

シャッターは窓やガレージなどに合わせて設置するが、同じ商品でもサイズが大きくなると価格が高くなる。

例えば、先ほどの文化シャッターテクノリフォーム・オンラインストアで「小町様」の価格を見てみると、

幅1,000mm、高さ1,000mmのもので\343,004-(税込)なのに対し、

幅2,000mm、高さ1,000mmにすると\433,174-となる。

素材によって価格が異なる

一般的に、シャッターの価格は鉄製の中でもアルミタイプやステンレスタイプのものが高いなどの違いがある。

例えば、先ほどの「小町様」では

一般的なアルミシャッターが1,000mm×1,000mmで\343,004-(税込)なのに対し、

「小町様ウッドテイスト」では1,000mm×1,000mmで\515,829-(税込)となる。

故障の原因による違い

シャッターの故障原因によっても修理費用は異なる。

例えば、シャッターの開閉の動きが遅くなってきたものを修理したいという場合、交換ではなく一部の部品交換だけで済む可能性がある。

シャッターを見てもらい、一部交換だけで修理可能ということが分かれば全交換と比べて3分の1程度の修理費用で済ませられる可能性がある。

なお、電動シャッターの修理相談では、よく「シャッターが動かなくなった」という相談があるが、これは単に電池が切れただけということが少なくない。

この場合、シャッター修理会社に依頼せずとも自分で修理することが可能だ。

具体的には、「障害物探知装置」と呼ばれる装置の電池を交換することになるが、マニュアルを見ながら修理するか、分からなければメーカーに問い合わせて確認しよう。

集客手段による違い

シャッター修理会社はシャッターを受注するためにさまざまな広告活動、集客活動を行うが、集客にどのような手法を用いているかによって値段が変わる

少ない費用でうまく集客できているような会社は見積もりも安くなる傾向にある。

また、同じシャッター修理会社でも、ホームページから申し込むのと他社からの紹介で修理するのとでは修理費用に違いが出ることもある。

一般的には他社からの紹介だと売上の1~3割程度を紹介料として支払うシステムになっていることが多く、ホームページなどで直接修理会社に依頼したほうが安くできる。

修理時期による違い

シャッター修理は夜間対応や繁忙期の依頼の場合には割高となるケースがある。

具体的には19時以降の緊急対応(今から修理してくれといった依頼)や、繁忙期の修理が該当する。

シャッター修理の繁忙期は台風の多い時期(8~9月)や年度の変わり目である3月などだ。

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シャッター修理を安く抑える方法5つ

ここまでシャッターの修理費用について見てきたが、ここでは修理費用を安く抑える方法について、以下の5つをお伝えする。

・独立系業者に修理を依頼する

・シンプルなシャッターを選ぶ

・シャッター修理で火災保険の適用を受ける

・手動シャッターを選べば安く抑えられる

・近所のシャッター修理会社を選べば価格が安くなる

それぞれ詳しく見ていこう。

独立系業者に修理を依頼する

インターネット上で情報を得られるサイトには大きく「シャッター会社」のものと「独立系シャッター修理会社」のもの、「マッチングサービス」のものの3つに分けることができる。この内、一番安く住ませられる可能性が高いのは独立系シャッター修理会社だ。

独立系シャッター修理会社は、元々シャッター会社の職人さんだった人が独立して修理を行っているケースが多く、対応エリアを絞ることで交通費を抑え、また広告費など各種経費にかける費用が少なくすむため、見積もりを安くしやすいという特徴がある。

一方でシャッター会社ほどの品質やアフターフォローは期待できない。

また、マッチングサービスで紹介される会社は独立系シャッター修理会社なので、品質やアフターフォローに違いはないが、独立系シャッター修理会社からマッチングサービスに対する紹介料が上乗せされるため、価格がやや高くなってしまう。

さらに、知っておいていただきたい修理依頼先が「リペア業者」である。

モーターなどの機械的な故障では無く、凹み等の損傷の場合は、交換ではなく、既存シャッターの損傷部分のみを補修(元の状態)してくれる為、凹み等の損傷であれば、リペア業者に依頼するのが最も経済的である。

まとめると、

・一番品質がよいが価格も高いのがシャッター会社

・一番価格が安いがシャッター会社程の品質やアフターフォローを期待できないのが独立系シャッター修理会社

・独立系シャッター修理会社に紹介料が上乗せされるのがマッチングサービス

となる。

・機械的故障以外の損傷補修であれば、リペア業者が一番経済的

さらに業者選びのポイントとして、「火災保険を活用した住宅修理の経験が豊富な専門業者」というのも覚えておいて欲しい。理由は後の「シャッター修理で火災保険の適用を受ける」にてお伝えする。

シンプルなシャッターを選ぶ

基本的に、シャッターは見た目にシンプルなものの方が価格を安く抑えられる傾向にある。

見た目にこだわったシャッターはオシャレではあるが、費用を抑える観点からすると、デザインはシンプルなものを選び、「開閉のしやすさ」や「メンテナンスのしやすさ」、「(電動の場合)静音性」などに着目したほうが後々の満足度も高まりやすいだろう。

シャッター修理で火災保険の適用を受ける

シャッターが壊れてしまい、その修理のために交換を行うような場合は補償内容によって火災保険の適用を受けられることがある。

一般的に台風や大雪などの自然災害による故障であれば火災保険の適用を受けられるケースが多く、一方で経年劣化によるものについては補償を受けられない。

いずれにせよ、住宅の火災保険がシャッターに適用されることを知らず、利用しないまま自費で修理する方が多い。

先述にて、「火災保険を活用した住宅修理の経験が豊富な専門業者」も業者選びのポイントとお伝えした理由は、

火災保険の申請が通るか通らないかの違いには、工事会社が作成する「現地調査報告書」と「工事見積書」が重要となるからである。

この書類は保険会社が納得するように作成しなければならず、保険申請の実績が豊富な業者でなければ難しいのが現状である。

手動シャッターを選べば安く抑えられる

これは当たり前のことだが、電動シャッターではなく手動シャッターを選ぶことで費用を安く抑えることができる。

また、先述したように手動シャッターから電動シャッターに換えるようなケースでは、手動シャッターの一部を電動にするだけで電動シャッターとできることもある。

この方法では、シャッターそのものを換える必要がなく、大幅なコストダウンを見込める。

ただし、静音性を期待するのであれば丸ごと電動シャッターに交換してしまったほうがよいだろう。

近所のシャッター修理会社を選べば価格が安くなる

シャッター修理の見積もりの中には交通費も含まれるため、シャッター修理を依頼する会社を近所の会社から選べば価格を安くすることができる。

ただし、独立系シャッター修理会社はどこに依頼するかによって品質やアフターフォローにばらつきがあるため、単に安さ(近さ)だけで選ぶのではなく、対応のよさや実績の豊富さなど総合的に判断するようにしよう。

シャッター交換の期間はどのくらい?

実際シャッター修理会社に修理を依頼した場合、どのくらいの期間がかかるのだろうか?

一般的に、シャッターの交換は部分的な修理であれば2~3時間程度で、仮に全交換したとしても修理にかかる期間は1日あればよく、まれに遠方から業者がやってくる時に準備や廃材の撤去で2~3日かかることがある、といった程度だ。

長くとも3日あれば終わると考えてよいだろう。

ただし、シャッターと同時にガレージにも破損が見られるようなケースではそれ以上日数がかかることもある。

まとめ

シャッター修理について、シャッターの種類の違いや修理費用の決まり方、安く抑える方法などお伝えしてきた。

シャッター修理はどのような要因で修理するのか、また修理する時は手動にするのか電動にするのかなど、要望次第で大きく費用が異なる。

本記事ではシャッター修理を安く抑える方法についてお伝えしたが、修理費用が安くとも、使いづらかったり、長持ちしなかったりすると修理の効果も半減する。

ご自分の要望に応じてお金をかけるところはかけ、不要なところは思い切って省くことが大切だ。

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株式会社アーキバンク代表取締役/一級建築士

一級建築士としての経験を活かした収益物件開発、不動産投資家向けのコンサルティング事業、及びWEBサイトを複数運営。建築・不動産業界に新たな価値を提供する活動を行う。